適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

キラーストリートという麗し My hometownなアルバム

今から11年前の2005年10月5日はキラーストリートの発売日でしたね。

この11年という絶妙に半端な時期にキラーストリートの思い出と言いますか、戯れ言的な物を垂れ流して行きたいと思います。いつものまとめのような文では一切ございませんので、自分語り的な物がお嫌いな方は、申し訳ございませんが、戻るボタンをお願い致します。

 

 

 

そもそもキラーストリートというアルバムは私が初めて買ったCDなのですね(この時点でもうどうでもいい文章だと言うことが分かりますね)。

TSUNAMIからの5年の潜伏期間(?)を経て、たまたまCMで聴いてしまったLONELY WOMANでサザンオールスターズという物をちゃんと聴いてみよう…となりまして、家族に聞いてみますと、妹の部屋に2003~2004年のシングル4枚があったのです(現在でもサザン位しか聴いていない私なんかとは違い、妹そして弟は音楽好きで、幅広く聴いている2人なのです…)。

 

そこで毎回CD(とCDラジカセ)を借りて聴いていましたが、毎回借りるのも面倒だったので、何か自分で買わなければ…となり、初めてCDショップへ行きました。

前情報なしで出かけてしまったので、どれを買えばいいのか分かりませんでしたが、LONELY WOMANが収録されている、2003~2004年のシングル曲がほぼ収録されているため妹から借りる必要がなくなるということで「キラーストリート」というCDを買うことにしました(TSUNAMIが収録されているバラッド3と悩みましたが、シングルが親の部屋にあり貰えたのでこの選択となりました)。

これが運命の分かれ道になってしまいました(?)。

 

購入日は覚えていませんが、11月か12月の土曜日だったことは記憶しています(当時土曜日に聴いていたラジオがあり、CDを聴いた後にそのラジオを聴いていたので)。

ちなみにDVD付きの方を購入したのですが、4500円というのが高いのか安いのか分からず、アルバムの値段の基準がこの金額になってしまいました。

ちなみに動いているサザン、というのをこのDVDで初めて見ることになりました。それまでは見たという記憶が無いのですね…多分それまで興味を持っていなかったので、単に記録に残っていないだけだったのかと思います。

(初めて顔と名前を見たのは妹からCDを借りたときでした。桑田という人が歌っているのか…女性のメンバーがいるのか…などもそこで知りました。実は桑田佳祐という名前だけは学校で流れていた白い恋人達の歌詞カードのコピーで知ってはいましたが、サザンのボーカル=桑田佳祐ということを知らず、「この曲を歌っている桑田って人、TSUNAMIを歌っているサザンの人の声に似ているな…」と「好きなサザンの曲は波乗りジョニー」という人に違和感を覚えない位の思い込みをしておりました…。)

 

家に帰り早速聴きました。そこで流れ始めたのが、「からっぽのブルース」でした。気持ち悪い言い方をすれば、からっぽのブルースのあのイントロが流れた瞬間から「これがサザンなのか…」と思うのと同時に、私のサザン史と言う物が始まり、今まで私の中で空っぽだった音楽というものに大河の一滴が落ち始めた瞬間だったのでは、とうまいことを言おうとして結局訳の分からない文になりそう(なっている)なので止めましょう(?)。

 

それから翌年海のYeah!!を買うまで3~4ヶ月ほぼ毎日ひたすらキラーストリートを聴き続けました。時間が無いときは1枚だけどちらかのCDは聴いていましたね。その時は「今日は金と銀のディスクどっちを聴こうか…」と某チョコボールのエンゼル感のある(?)どうでもいい悩みがありましたね。

その期間でアルバムの中で1番好きな曲が本当に良く変わっていました(現在ではDisc1がからっぽのブルース、Disc2では八月の詩に10年以上経ちようやく落ち着いてきました)。

 

しかし1曲だけ未だにどうしても苦手な曲が…名前は出しませんが…。

 

その後に発売となったDVDでライブ版を見ましたが、夢の魔法の国のSTOPアレンジに驚き、リボンの騎士BOHBO No.5でのダンサーの格好に驚いてしまったり(これは未だにありますが)と、現曲からこんな風になるのか…これがライブという物なのか…というのもここで知ることとなりました。

 

ただ聴き過ぎた故の弊害(?)もあり、ひき潮 ~Ebb Tide~のライターノーツに記している「ある意味栞のテーマを超えられないと思った…」云々を読んでから栞のテーマを聴いてしまったので、「こっちよりひき潮の方が良いのに…」となってしまい、栞のテーマの良さを知るのに時間がかかってしまうという事態になってしまいました(いや自分のせいである)。

 

 

まあ色々と忘却されつつある10年前の事についてまた長々と書いてしまいましたね。

 

その後桑田さんの口からもこのキラーストリートについてあまり良い事を聴くこともなく、サザン特集的な雑誌でこのアルバムのレビューを見るとネガよりな事を書かれていることが多いというのもまあなんと言いますか私は変に冷めているところがあるので、残念とまでは言いませんが、「そんなものなのだろう…」と思っていました。

 

なので、ライブで聴きたい思いはありますが、「まあ今回もロックンロール・スーパーマン位かね…」と諦めの気持ちでいました。それがあの「ひつじだよ!全員集合!」でLONELY WOMANをうっかり見て、聴いてしまったがために、あの曲もこの曲も生で聴いてみたいというのが芽生えてしまいましたね…(ただ封印していただけかも知れませんが)。

これが「知らずに済めば良かった 聴かずにおけば良かった」なのか…と思ったり、思わなかったり。

まったくLONELY WOMANは罪な奴ですよ(?)。

 

この頃の解散説を知るのは随分後のことになりました。そう言われれば分からないでもないですが、このアルバムを最後に解散というのは何かストレート過ぎてサザンらしく無いようにも思いますね。

その代わりと言ってはあれですが、無期限活動休止という引き金を引くことにはなってしまいましたね。

だからこそ「葡萄」という続きが待っていたのですが。

今思うと35周年、葡萄へ辿り着くためにキラーストリートという道を歩くのは必然だったのかも知れません…。

 

 

私にとってキラーストリートというアルバムは最後に戻ってきてしまう実家と言いますか、あの映画「男はつらいよ」でいう、寅さんの帰る場所である「とらや」のようなアルバムになってしまっていますね。

どんなにあのアルバムは良い、これも良いと思っても戻ってしまう、ふとしたときに思わず

手に取ってしまうような麗しの宮城…ではなく麗し My hometownなCDです。

このキラーストリートが1番なのか、最高のアルバムなのかと言われれば、そうですとははっきり言い切れる自信はまだまだありません(第一1番好きなアルバムという物が未だ決まらず…)。

しかしただ1つ自信を持って言えることがあるとするならば、

「私にとってキラーストリートはたった1つの特別なアルバムである」…と。

 

 

P.S

Ya Ya(あの時代を忘れない)さんも今日で34歳でしたか…

忘れてしまっていたとは、僕は最低ですね。すなわちYa…(以下自重)