適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

2012年、桑田佳祐を初めて見た日の思い出のようなものを

私のこの駄文ブログのライブ感想等を読んだことがある方は(そんなにいらっしゃらないでしょうが…)ご存じかも知れません、持ちネタの1つ(?)に「I LOVE YOU -now & forever-」のツアーが人生で初めて行ったライブとありましたが、桑田佳祐という人物を生で初めて見ることになったのは実はそのライブでは無いのです…。

 

あれは忘れもしない…いつだっけ…?(お約束)おっと失礼致しました。

2012年7月にNHK「SONGSスペシャ桑田佳祐の歌ってガッテン!」という番組があったじゃないですか…。あの番組でライブパートがありましたが、実は私あの場に何故かいましてそれが初桑田佳祐でございました…。

その前にI LOVE YOUツアーのチケットは当選していたのですが、「いきなり3時間近いライブに行って良いものか…」「映像で何度も見ているとは言え実際の現地のテンションについて行けるのかしら…」などなどの不安が大きく若干憂鬱気味になっていまして、「ちょうどテレビ用の公開ライブなら多少は落ち着けるかしら…」という単純な理由で申し込んだところ忘れもしない(いやメールが残っていたので確認しました…。)6月19日にご当選のお知らせが…。受信料を払っていて良かったと思いました(?)(ちなみに同時期の音楽寅さんも申し込んでいたけど外れた)。

 

そしてその日がやって来ました。それがちょうど5年前の2012年の6月25日の事でした。

開催場所に向かいますと、人の列がありまして一安心し、係の方にメールを見せ無事に建物の中へ侵入することに成功しました。

一度別スタジオのようなところへ荷物を置き、誘導され収録のスタジオへ。全員がスタジオに入ったところで、サザンのスタッフかNHKのスタッフかは忘れましたが、前説が始まりました。確かあのちびま○子ちゃん風の格好をしていたような。内容は放送前にSNSや掲示板などでネタバレはしないで下さいねー。とか倍率は凄かったですよー。的な事を言っていたような(5年も経ったので多分大丈夫でしょう…)。しかし私、ここで重要な事に気が付いてしまいました。

「ステージが見えない…」

私がいたのはやや後ろの席。テレビ放送を見たことがある方は分かるかも知れませんが、一番前の人は桑田さんがもう数センチの位置にいるくらいに近いステージではありましたが、ほぼ地面が平面で、加えて私が男性の平均身長より低い(むしろ女性寄りですね…)ということもあり、普通に立っていると、前説のスタッフの方の頭しか見えなかったのです。きっと恐らく雰囲気をなんちゃらとか言っていた天罰でしょう。「まあテレビでも見れるし仕方ないわね…」と割り切りましてその時を待ちました。

そしてついにあの人が…桑田佳祐が目の前に(ちゃんと見えてないけど)。ただ当たり前ですが、「桑田さんの登場でーす」とあってから(スタジオなので)普通に出てきましたね(この約3ヶ月後下から登場するとは思わなかった)。背伸びしたり左右に頭を動かしたりしながら、ようやくチラリと…。

「これが桑田佳祐か…」「本当に実在しているんだ…」と勿論興奮も多少はありましたが、意外と冷静に見てしまったような。今思うと実に勿体ない事をした…と後悔がありますね。…といいましても見えない・見えた、という格闘をしていたせいもあるのかもしれませんが。

 

1.悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)

そんな自分の身長を嘆きつつ格闘している間に曲がスタートしてしまいました。ここで「あ、髪が随分と短く…」と気付きました。

「Oh,yeah…」のところはテレビ用なので(?)頑張りましたが、思いっきり出来ませんでしたね…(今も出来てないけど)。あと皆さん腕を上げてパチパチするので余計に桑田さんが見えなくなるという悲劇(?)が。

「いついつまでも~」のところはCDと同じく普通に歌っていたので、珍しい物を見れたと思うのと同時に「うわーテレビー」とも思いました(?)。

この曲が初めて目の前で本人が歌っているのを見ながら聴く曲になりました。1つささやかな思い出を持つ曲となりました。

 

2.明日晴れるかな

ここで少しハプニングといいますか、そういうものがありましたね。

曲が始まり何事も無いように歌い始めていたのですが、すぐに桑田さんが「ごめんなさい!」と演奏を止めてしまいました。曰く「ギター弾かなくてもいいところ弾いちゃった…」とのこと。そして最初から演奏し直したのですが、また同じようなところで(明日もあてなき道を~辺りだったでしょうか…)再び「ごめんなさい…」と再び演奏を止めてしまいました。またギターで余計なことを…と言っていたような気が(ここは忘れてしまいました)、その後「いつもより皆さんとの距離が近くて緊張して…」と。その話の流れから「後ろに大きなモニターがあって歌詞とギターのコードが出ていまして…」とモニターに触れた瞬間、皆さん一斉に後ろを振り返り確認してしまったので、「見なくていいんだよ!w(振り返らなくていいんだよ、だったかも知れません。そういうニュアンスでした)」という渾身のツッコミが桑田さんから入れられてしまいました。

撮り直し、というのもいかにもテレビだな…とまた思うのと同時に、珍しい物を見ることが出来たなあと…。

そしてTake3で無事に終わった…と思っていたのですが…?

 

3.東京

続いては東京でした。そういえば曲の間には短いMCといいますか、距離が近いこともありどちらかというと会話に近い感じでしたね(何を話していたかは忘れてしまいました。髪を短くし過ぎた事をどこかで話していたのは覚えていますが)。

しかしこれがもしライブでしたらテンションがジェットコースターな感じで大変な気がしますね(?)。しかし流石は皆様。悲しい気持ちではしっかり盛り上がり、明日晴れるかなでは涙ぐみ、東京ではじっとステージを食い入るように見つめており、鍛錬された方ばかりだ…とステージに目を奪われながらも回りを伺ってしまう矛盾するような行動をしていたのでした。

そのせいで(?)客席を映していたカメラが移動したときに目を合わせてしまう痛恨のミス(?)をしてしまいました。雰囲気を壊してしまったらどうしよう…と不安になりましたが、そのシーンは使われていなかったので安心しました(当たり前だ)。

そういえば東京で東京を聴いたのはこの時だけですね。

 

4.愛しい人へ捧ぐ歌

ここから新曲コーナー(?)に突入しました。

この収録の2日前かその前の週にやさしい夜遊びで初解禁されていたので、そんな最新の曲がすぐに目の前で歌っているのを聴くことが出来たのはなんだか不思議な感覚でした。面倒くさいけど単純な男なので、そんな理由でもう好きな曲になってしまいましたね…。

そんな感覚と好きという思いをすぐに持つことが出来たので、I LOVE YOUツアーでは特に楽しみな曲の1つとなっていましたね…。

 

5.幸せのラストダンス

もしかするとここと「愛しい人へ捧ぐ歌」逆だったかもしれません…。

ここの曲の前後のMCだったかは忘れましたが、I LOVE YOUツアーと同じように「最近結婚した人は…」と聞いていましたが、なんとこの前日(前々日だったかも…)に式を挙げたカップルが。しかもこの後に新婚旅行とのこと。いやはやなんて贅沢な二次会なのでしょう(?)。やっぱり女の子が生まれたら名前は「栞」なのだろうかと考えていた私は何なのか。

ヨシ子さんへの手紙でのライブ感想のような物でこの曲が好きになって改めて聴けた、的な事を書きましたが、思えばこの時その苗が植えられたのかな…と今になって思います。

 

6.100万年の幸せ!!

ちび○る子ちゃん風のダンサーさんがご登場し、「あ、これがラストになるのかしら…」と何となく思っていました。

誤解を恐れずに書いてしまいますと、この曲の事はあまり印象に残っていないのです…。「幸せのラストダンス」もそうなのですが、やはり新曲でしかも発売前だったこともあり殆ど聴けていないというのもあったのかと思うのですが(「愛しい人へ捧ぐ歌」のようにすぐに好きになるというのは珍しいもので…)。

発売したらしっかりちゃんと聴かなくては…と当時反省したところでしたね。

 

7.それ行けベイビー!!

バンドメンバーの方々が下がり、ステージには桑田さん1人残り、スタッフの方がギターを持ってきたので、「まさか噂の放送されないおまけ部分とやら…?」と思っていたところ聴いたことのあるイントロが…。

なんと「それ行けベイビー!!」でした。「おお…」と思うのと同時に「NHKだし紅白感があるわね…」と若干冷静でつまらないものが出てきた私は本当に何なのか。

これがヨシ子さんへの手紙の感想のような物で書いていた「これが2度目のそれ行けベイビー!!」の何とも面白みの無い真相なのでした。

 

8.勝手にシンドバッド

「それ行けベイビー!!」の演奏が終わった後、何となくもう1曲くらい演奏しそうな雰囲気があり、「多分また希望の轍かね…」と思っていたところで「ラララ…」と…。

「えっ…まさか…嘘でしょ…」と全く予想していないこの曲がしかも弾き語りでやってきてしまい一瞬パニックのような状態になってしまいました。しかし他の皆様は「ラララ…」の「ラ」からしっかりすぐ反応しており、飛び跳ねる人がいるわ(この後のMCでもうすぐ出産という人を桑田さんが発見し(自白(?)しただけですが)「ピョンピョン跳ねてるんじゃないよ」と心配しながらしっかりとツッコミを入れておりました。)、ラララの合唱がちゃんと始まるわ、流石過ぎました(2度目)。

また会場のボルテージが一気に上がり、雰囲気が180度変わってしまったのをはっきりと感じることができ、「勝手にシンドバッド」という曲のパワーといいますか、何とも言えないものを目撃してしまったのは本当にすごい経験だった…と未だに思います…。

この後(前だったかな)のMCで今日が6月25日で、サザンでデビューして34年ということにも触れており、そろそろまた皆さんの前に…ということを話していたような。

もしかしてデビュー日に勝手にシンドバッド生演奏というのはとても珍しいのでは…。

 

9.祭りのあと

バンドメンバーの方々が再び登場し(この前に「今日は原さんもいるんですよ」と桑田さんが言ってしまったことから原坊が出てきたのですがまったく見えませんでした…)、「最後にもう1曲…」と「祭りのあと」がバンドスタイルで始まりました。こっちはもしかしたら放送されるのかなと思ったらこれもおまけだったのですね。

もう完全に終わりモードに入っていたので、良かったですねえ…。しかも「勝手にシンドバッド」というお祭り曲ともいえる曲のあとに来ましたから尚更良かったですねえ…(もう同じ事しか言えない…といいますか思えていなかった)。

やっぱりソロの締めにはこの曲よね…。と思いきや…。

 

10.明日晴れるかな

その「祭りのあと」でラスト…かと思いきや。スタッフの方が桑田さんに耳打ちし、「すみません、もう一度だけ明日晴れるかなを…」ということになり、何と4度目の「明日晴れるかな」でした。多分(いや勿論)放送されたのは、このTake4バージョンですかね。

I LOVE YOUツアーでラスト曲になったのは、この収録がきっかけになったのかなーと宮城の最後に聴いたときに都合の良い解釈をしていたのでした。

…そりゃ1日4回も(実質2回ですが…)聴けたら「好きな曲」から「大好きな曲」になるに決まっているではありませんか…。

 

 

これが私の本当の初ライブであり、初桑田佳祐でございました。何だかんだで全体的には意外と冷静でいたのと同時にずっとふわふわしていたような不思議な感覚でいましたね。約1時間くらいでしたが、とてもゆっくり時が流れていましたね(普通は逆の気がするけど…)。

ただ楽しかった、というよりは「本当に目の前に桑田がいる…」という気持ちがちょこちょこ表に出てきていましたねえ。

 

あっ、ここからは今まで以上にいらない超が頭に付くような個人的どうでもいい文なので読まなくても何も問題はありません。

 

 

…実はこの2年目、2010年のソロツアーの東京ドームに当選していたのです。ただまだ気持ちが固まっていないまま(当時の友人が行きたいと言っていたこともあり)だったので、「本当に行っても良いのだろうか…」という思いが2012年の頃より大きく毎日自問自答していました。そんな中で桑田さんの病気が発覚、ツアーも中止となってしまい「自分がそんなことを考えていたせいかも…」と今にして思えば何言ってんだこのアホは、という思考に陥っておりました。

そしてあっという間に2年の時が経ち、この2012年の3月にとある訃報を聞きました。とある元プロ野球選手だった人物の訃報でした。私はこの選手がきっかけでプロ野球の歴史に興味を持っており歴代で1番好きな野球人と言える方でした。その方は引退後殆ど表に出ることが無く、実際に動いている姿を見たことはありませんでしたが(動画サイト等では僅かに現役時代の映像があるのですが…)、もしかすると万に一つ野球殿堂入りするときには表に出てくるのではないのかと…その時を待っていたのですが叶うことはありませんでしたね。

この時改めて思ったのです。「そういう好きになった人に逢えるチャンスがある時には逢っておかなければ…」と(ちなみにこの年にはプロフィールに書いている好きなものの1つである声優さんのイベントに初めて行くことになるのはまた別のお話…)。

そういう事もあり2012年という年は自分が少し変わった年でもありましたね。やっと大人になれたような(よりなった気になった)と行っても良いのかも知れません。

とはいえライブやイベントの何日か前になると謎の頭痛と腹痛に襲われ、当日現地に行くと帰りたくなる症候群を発症してしまう何ともな男なのですが…。解放される日はやってくるのだろうか…。

 

 

あとがきのようなもの

この年、某アニメのラジオで「勝亭にシンドバッド」という波乗亭米祐師匠には到底及ばない偽名を使っていたことをここに懺悔いたします(?)。