適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

ピンク・レディー・明石家さんま・桑田佳祐…が後の「野球タレント」の活動に影響を与えたのでは…という妄想を雑に再現してみた

テレビやラジオ、ネット等のメディアで活躍されますタレントの方の中には、「野球」を主としています方がいらっしゃいますね。一言で「野球」と言いましても細分化されており、野球選手のそっくりさんであったり(なんとそんな方々が集まって試合までしているとのこと…いやはや凄いですねえ…)、某CMの「神スイング」が話題となり、野球番組、始球式で活躍している稲村亜美、スポーツバラエティの司会でお馴染みの中居正広、全国の予選から見に行くほどの高校野球好きとしても知られるアンジャッシュ渡部、数多くの野球選手のものまねネタのある松村邦洋、某細かすぎる物真似番組に出演し、独立リーグとはいえ何とプロ野球選手となった360°モンキーズ杉浦、そして板東英二パンチ佐藤というプロ野球選手からタレントに転向した別な意味での野球タレントと言えます人たちもいますね。…といった方々がパッと思い浮かびますね。もちろん野球が絡む前からも活躍している方もいますが、野球タレントといっても許され…ますよね…。それはさておきまして、プレーするという以外でも「野球」が芸として一定の地位を得たジャンルと言えるのでは無いのでしょうか。

…とここで思うわけであります。所謂「野球を芸としたタレント」の元祖というのは誰なのかということです。戦前には花菱アチャコ横山エンタツのコンビが大学野球早慶戦をネタに漫才を行なっていたり、国鉄プロ野球チームを所有していた(厳密には諸々がありまして直接親会社にはなれなかったのですが)1960年頃に、とある落語家の方が六大学出身の有望選手の獲得と国鉄の賃金値上げに引っかけて、「その選手の契約金のため国鉄が運賃を値上げした」とネタにしていたということがあり、戦前からすでに野球ネタが使われていたようですね。

えー…そうしますとタイトル詐欺になりますので(?)無理矢理時代を1970年代に持って行きましょう。

テレビの世界で本格的(と言うと語弊がありますが)に野球を芸としたのは、明石家さんまということになるのでしょうか。1978年末から79年の2月まで世間を大きく騒がせた江川卓を巡る所謂空白の一日事件により、江川の巨人入りによる「犠牲」という形で阪神タイガースへ移籍することとなった小林繁の投球フォームの物真似により(元々持ちネタだったようで他には掛布雅之などもレパートリーにあったとか)、タイガースの本拠地であり、さんまの活動の中心地であった関西を中心に人気が上昇、その後の大ブレイク、そして今現在の活躍へ繋がった、といえば言い過ぎかと思いますが、後の野球ネタを主とした方々への影響は大きいものがあったのでは無いのでしょうか。しかし今の喋りでのさんまを見ますと、ブレイクのきっかけの1つが形態模写というのも面白いなと思います。

そして同時期の1978年の3月に発売されたある曲の影響もあるのでは…と。それはピンク・レディーの「サウスポー」です。曲の内容は野球の試合の一部を切り取ったものであり、これは野球好きでも知られた作詞家の阿久悠が前年のオールスターでの「背番号1のすごい奴」王貞治と「ピンクのサウスポー」永射保との対戦からこの曲を作詞したとのことですが、そのためか「サウスポー」の振り付けの中には投球フォームが含まれており、そのフォームこそが永射の下手投げに近いサイドスローと言えます、あの投球フォームを模した振り付けとなっているのですね。この曲が大ヒットしたということでこの振り付けの知名度も上がり物真似ではありませんが、またアイドル芸能の中に「野球」が含まれて成功したという点と当時のさんまよりも全国区の存在であったこともあり、振り付けの真似という名の投球フォームの物真似を広めたという意味ではまた違う影響があったと思われます。

そしてこの2組の狭間と言えます時期にもう1人プロ野球選手の物真似をしていた人物がいました。1978年にデビューしたバンド、サザンオールスターズのボーカル桑田佳祐です。中学時代には野球部に所属しており、ポジションはピッチャーという野球小僧だった桑田、このデビューの時期、まだ持ち曲が少なかったこともあり、どうしてもライブコンサートでは時間が余ってしまうということで様々な「芸」を行なっていました。その中の1つに長嶋と王の物真似がありました。そして何とこれをテレビでも披露しているのです。ザ・ベストテンに出演した際(何とこの時にはご丁寧にもジャイアンツのユニフォームまで着ています。当時テレビに出る際様々な衣装が用意されておりその1つだったようです)に桑田1人で長嶋の打撃フォームを真似、さらに王が756号を打ったシーンを再現しています。さんまの芸人としての持ちネタである物真似、ピンク・レディーの振り付けの一部と比べますと、なんと申しましょうか…所謂「宴会芸」の延長のような物となるのでしょうが、ある意味では子どもの遊び、宴会芸としての野球ものまねがテレビという世界で「芸」として披露することが出来ると言うことを示し、いい意味でハードル下げたと言いますか…そういうきっかけとなったのではないのでしょうか。

 

逆にプロ野球界から芸能界へ、という流れもこの頃に始まったと言えます。これ以前にも元国鉄スワローズ読売ジャイアンツの400勝投手の金田正一が野球解説の仕事をこなしつつ、タレントとしても活動していたり、悪役俳優として名を馳せた元東映フライヤーズの投手だった悪役商会の“ボス”八名信夫(試合中の怪我により引退後、親会社が映画会社(東映)だったこともあり、俳優に転向した)という元プロ野球選手が芸能界で活躍している例はありましたが、冒頭の方で書きましたが、金田と同じく、解説者とタレント活動を行なっていた元中日ドラゴンズ板東英二が1980年に関西を拠点にタレント活動を本格的に始め、その後司会業や俳優として元プロ野球選手と言うことを知らない人が多くなるほどの活躍することになります。また阪神タイガースなど4チームでプレーし、ヘッドコーチにもなった「ヒゲ辻」こと辻佳紀は解説者も務めながらバラエティ番組に出演し、その中でパンツマンというキャラクターを務め、さらにはパンツマンとしてレコードを発売するなどの活躍を見せ、初めてバラエティーでも活躍した元プロ野球選手と言ってもいい存在となりました。

また音楽界にも進出した元プロ野球選手がいました。最近ではあまり見かけなくなりましたが、それ以前や90年代末くらいまでは現役時代にレコードを出した選手が多くいましたが(そちらの文化もなかなか深いので気になった方は検索してください(?))、引退後に本格的に歌手に転向する人物も現れました。読売ジャイアンツなど3チームでプレーした柳田真宏です。巨人時代には「史上最強の5番打者」と呼ばれる活躍を見せた選手でしたが、引退後は1983年に演歌歌手としてデビューします。元々歌が上手かったようで、現役時代にも1枚レコードを出していました(現在スナックを経営しており、タイガースファンが来店しタイガースが勝利すると六甲おろしを歌うファンに2番を歌ってと言われるとか…)。また同じジャイアンツ等でプレーした藤城和明も1986年に引退後、「敏いとうとハッピー&ブルー」というムード歌謡グループに参加し(柳田も1年間という約束で参加していたことがあります)歌手活動を行なうなど、野球選手がタレントに転向する、という新しい道が開かれることとなりました。

(サザンネタの多い駄文集のおまけとしまして、ジャイアンツの選手達が歌っているレコードが80年代には何枚か発売されていますが、角盈男チャコの海岸物語を、槙原寛己恋人も濡れる街角を歌ったレコード(のちにベスト盤CDにも収録されている)が発売されています…。あと余談ですけど1982年の原辰徳のアルバムレコードに参加した人たちの顔ぶれなかなかですぞ…。)

そして長嶋茂雄に似ている、というところから会社員から芸人に転身したプリティ長嶋を忘れてはいけません。近年では選挙で当選を果たし市議会議員、県議会議員としての活動を見せており、野球が芸の1つとなりそういった中で生まれた野球タレントの中ではある意味では一番人生が変わった人物では無いのでしょうか。

…とそういう時代だったのかも知れませんが、偶然にも3組の出現以降に野球タレントが一気に増えた感がありますね。

 

と言うわけです(?)はい。さてまたまた余談ですが私、半購読状態(購読にすればいいのに毎回いちいちちゃんと(?)買っている)となっている野球誌がいくつかあるのですが、その中に「野球雲」という野球誌がありまして…。その最新刊である9号では「日本の野球を変えた100人」というテーマでして、サブカル面から見た人々を語る座談会が組まれており、その中で野球ものまねの元祖は誰か、という話題が出ており、そこで明石家さんまという名前が登場、その後大ヒットした「サウスポー」という野球ソング(?)からピンク・レディーという名前が出ていまして…(詳しくは是非購入して読んでくださいませ(私は回し者ではありませんよ、念のため))。そこで私の脳裏にはもう1人の名前が浮かんできました。(もう分かると思いますが)そうそれが桑田佳祐でございます…。

まあなんと申しましょうか…つまりはそこで読んだエピソードに桑田佳祐を無理矢理突っ込みたいという実に身勝手な駄文ですよ…ええ…。

うーん…もっと掘り下げれば面白くなりそうですよねえ…。生きていれば10年後くらいにリベンジします(?)。もしくは誰かちゃんとした方がもし見ていましたらよろしくお願い致します…。

今回はたくさんの人物の名前が登場するので敬称略で書いています。ご了承くださいませ…。

 

 

あとがきのようなもの

物真似でwikiのページがあり少しチェックしていたのですが、現在、よく真似される有名人というところに桑田さんの名前があるのですが、桑田圭祐となっているので誰か直してください(他力本願)。