いつもとは少しだけ視点を変えた雑文でございます。
サザン関係以外の音楽はあまり聴かない・詳しくない…という私でございますが、実は時々ひっそりとサザンカバー曲は聴くことがありまして…。改めて見てみますと色々な方にカバーされているのですねえ…。そんなレイ・チャールズから初音ミクまで(?)幅広くカバーされている曲の感想といいますか、また大した知識も無いくせにそういう事を書いてみた次第でございます。
今回は10曲ピックアップしてみました。
・希望の轍
(加山雄三 アルバム「若大将・湘南FOREVER」収録)
やはり最初は若大将にご登場していただきましょう。このアルバムでは他にも「チャコの海岸物語」「HOTEL PACIFIC」の2曲もカバーしております。これに関してはもしこのシリーズが続けば書くかもしれないし書かないかも知れません…。まあ詳しくはCDを聴いて下さい(?)。
イントロはキーボードではなくギターでスタートしていますね。そして何と申しましょうか…。イメージが先行しているだけなのかもしれませんが、流石「俺の海よ」と歌っているだけあって(?)エボシラインは海にあったのだ…と思わせるようなボーカルですね(伝わらないシリーズ)。
サビに入る前の「野薔薇のような」「羽ばたくような」は桑田さんの「のーばらよーな」という風な歌い方の感じとは違い、ちゃんと1文字1文字しっかり歌っているので原曲慣れしていると若干良い意味での違和感がありますね…w。あとそのせいか(?)「夜の凪」が「夜のうなぎ」に聴こえないのが残念ですね(?)。
しかし爽やかです…。原曲も桑田さん曲の中では爽やかな部類に入る曲だと思うのですが、やはりこれが若大将たる所以でしょうか…。
・月
(和田アキ子 アルバム「Alive/song(s) for you '95」収録)
やはり船長と来ましたら、この方を出さなければいけないでしょうか。
桑田さんのひとり紅白でもトリを務めますアキ男さん…おっと失礼、お姉様のカバーでございます。
オリジナル版のシングル発売の翌年に早くもカバーしている辺り、お気に入りの1曲だったのでしょうか…。
何となくイントロのギターが私の世紀末カルテのイントロっぽいので注目です(?)。全体的には原曲に近いアレンジとなっています。
ボーカルはいかにもアッコさん、という感じでしょうか良くも悪くも。ただオリジナル、と言われればそう納得してしまうような歌唱ですかね。2人の世界感がうまくマッチしているのかもしれません。ちなみにこのアルバムでは「Ya Ya(あの時代を忘れない)」もカバーしております(個人的には「月」のカバーの方が好きですね)。
・ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)
(研ナオコ アルバム「研ナオコ ベスト・コレクション32」収録)
研ナオコさんと言えば「夏をあきらめて」のカバーがあまりにも有名ですが、実はこの曲もカバーしているのですよねえ…。(もう1曲「私はピアノ」もカバーしてはいるのですが、歌詞が全く違い(別の方が作詞を付けています)タイトルも「あいつのこと」という曲になっています)。
サウンドは原曲よりも少し落ち着いた感じのアレンジになっていますね。
歌い方も平面といいますか、「泣きながら」のながらのように上がるところを殆ど上げずに歌っておりますね(この表現であっているのか分かりませんが…)。
歌い出しがちょっと声が低めの原さんっぽく聴こえるので(私だけかもシリーズ)少しドキッとします(?)。
ラスト、原曲は「レイニー ナイト イン ブルー」で終わりますが、こちらのバージョンですとそこがカットされ代わりに「ポカンポカンと雨が降る」を2回歌って終了というアレンジになっています。
・蒼いパリッシュ
(高田みづえ アルバム「高田みづえ コンプリート・シングルズ」収録)
「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」という原坊ボーカル曲をカバーしいずれもヒットシングルとなっていることで、この2曲はかなり有名なカバーとなっていると思いますがそれに比べるとこの曲のカバーはあまり知られていないのではないのでしょうか(うちの親で確かめただけなのでそんなことない、ということであれば申し訳ございません…。そもそも弘さんバージョンを聴いたことが無い人もいるのかもしれないのですね…)。
まず原曲とイントロが全く違います、原曲よりも長めのイントロで曲紹介も入れやすそうですね(?)。サウンドもより歌謡曲感が強くなっている気がします。
歌唱は原曲のテンポと同じで弘さんバージョンと混ぜてデュエットさせても違和感がなさそうですね。
原曲ではフェードアウトで終わりですが、こっちはちゃんと終わるので、頭と最後だけですと同じ曲だとは感じにくいかもしれません。
しかし桑田さんの作った曲とはいえ弘さんのしかもソロ名義の曲がカバーされている、というのは、個人的に何故かちょっと嬉しいですね(?)。
・OH,GIRL(悲しい胸のスクリーン)
(トミー・スナイダー アルバム「Hearts On Fire」収録)
80年代後半から2000年代前半まで英語曲の作詞や補作詞を担当していたこともあり、サザン好きな方にはお馴染みの方ですね。
このアルバムでは「Just A Little Bit」もカバーしています。
ちょっとロック感が強めなサウンドで、歌唱テンポは少し遅めですね。全編英語で歌われており時々聴こえる原曲と同じ英語詞部分に謎の安心感があります(?)。
歌詞カードには日本語訳が付いているのですが、トミー・スナイダー氏が英詩にしたものをまた別の方が訳詞しているので、当たり前かも知れませんが原曲の歌詞がそのまま載っていないのです。全く違う訳詞となっているので見比べるのも面白いかも知れません。
ちなみにAAA2000「桑田佳祐が選ぶ20世紀ベストソング」でコーラスを努めた娘さんのシャンティ・スナイダーさんも「真夏の果実」をカバーしているので親子でサザンをカバーしているという(多分)唯一の例となっております。
(広瀬香美 アルバム「THE BEST Love Winters~ballads」)
「いとしのエリー」のカバーといいますと数多く存在しますが、今回はこちらを(何故かと言えばサザンのカバーを集めていると弟に言ったところ1番最初に貸してくれたのがこのCDで最初に聴いたエリーのカバーだったから、という単純な理由です…)。
やはりイメージのせいか冬感がとてもありますね。まあ原曲が3月発売なので、ある意味正しい感覚なのかも知れませんが。
歌唱のテンポは早めですねえ。淡々と歌っている感じやサウンドのアレンジで何と申しましょうか…原曲から感じる未練や湿っぽさがなく、乾いているようなちょっと醒めた大人の目線で歌っているように聴こえます。
何となく「笑ってもっとbaby」の「baby」の部分を聴きますとああ広瀬香美だなー感が出ている気がします(?)。
・BAN BAN BAN
(猿岩石 アルバム「1986」収録)
1986年のヒット曲を猿岩石がカバーするという企画盤に収録されていたナンバーですね。後に「ゴールデン☆ベスト~白い雲のように~」にも収録されました(音源的にはこちらの方が入手が容易です)。
オリジナルのサビを6人で歌うに比べるとやはりパワー不足に聴こえてしまいますが、流石ミリオン歌手(?)。全体的にはちゃんとしているのですよねえ(失礼)。ロック、ではなくJ-POPに近いアレンジ・歌唱、と言った感じでしょうか。何故か音が小さめスタートになっております。ラストが「BAN BAN BAN…」と「one day」以降はカットでアウトロに繋がり終わりというアレンジになっています。
・スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)
(Superfly シングル「恋する瞳は美しい/やさしい気持ちで」収録)
サザンカバーとしては珍しくライブ版として収録されています(スタジオ収録バージョンが2018年9月末現在出ていないようですね…ちなみに「Blue~こんな夜には踊れない」もカバーしていますがこちらはスタジオ収録版です)。
割と有名なカバーバージョンの気がします。サビの「スケベー」を「スキビー」と歌うある意味正解バージョンですね(?)。実は歌詞を間違えているところがありますが(1番の「泣き顔に~」を「ムラサキの煙~」と歌っています)、歌詞をよく間違える桑田さんリスペクトにも聴えますのでセーフですね(?)。
ボーカルがまたかっこいいですねえ…、オリジナル曲と思ってしまうほどです。是非いつか「BAN BAN BAN」もカバーして頂いて6人歌唱の原曲に戦いを挑んでほしいものです(?)。
・MERRY X’MAS IN SUMMER
(テレサ・テン オムニバスアルバム「エンカのチカラ 芳醇 ワンダフル・ポップス」収録)
意外なカバー、といえる1曲と言えるのかも知れません。もう1曲「真夏の果実」もカバーしているのですがこちらと比べてしまうと意外という言葉になってしまうのです。
間奏の「シングルベル」のお遊びは入っていませんね。その分正統派なアレンジになっているといえるのかも知れません。原曲が夏のイメージ先行で聴こえるのに対してこちらは冬のイメージで聴こえる感じがあります。
個人的にこのカバー大好きなのですよ…。何故だか具体的には分かりませんが、一時期サザンカバーを集めて一気に聴いた時に、この曲が一番印象に残ってからずっとそうなのです…。
…ということもあって上手いとかこれが素晴らしいとか説明が出来ないのですよ…。とりあえず聴いて下さい(?)。
ちなみに中国語バージョンもあります(こちらの音源は持っていません…まあ某所で(以下略))。
・ONE DAY
(平井堅 アルバム「Ken's Bar」収録)
お存知サザンファンでお馴染みのこの方に今回は締めて頂きましょう。
ピアノ1本での歌唱と原曲よりさらにシンプルなアレンジとなっていますね。何となく歌唱から自分のリスペクトしている方の曲を歌うという喜びとプレッシャーを感じる気がします。
何と申しましょうか…シンプルゆえに思わずうっとりと聴いてしまえるところがありますねえ…。原曲のピアノが強めとはいえバンドサウンドとここまで違って感じる物なのかと新たな発見をしたような感じです。
ちなみに「Ken's BarⅡ」では「白い恋人達」を「Ken's BarⅢ」では「いとしのエリー」と各名義曲をカバーしているので、次はSUPER CHIMPANZEEのあの曲辺りが期待できそうですね(ない)。
と言うわけでとりあえず10曲挙げてみました。後半4曲は完全にKUWATA BANDメドレーとしてお送りしました(?)。これでKUWATA BANDトリビュートアルバムを勝手に作ることが出来るのでおすすめです(?)。
一応第2弾、3弾といつか続けられればと思ったり思わなかったりしているところでございますが、見ての通り音楽的な事はさっぱりですのでどなたか興味のある方にお願いしたいところですね(?)。
あとがきのようなもの
実は今年初めに半分くらい書いていたのですが、しばらく放置してしまい今回ようやく完成致しました…(それでこの微妙な出来ですよ…)。