適当文集

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サザンオールスターズ関係のカバー曲を雑にまとめてみた(その2)

特に誰にも求められていないサザンのカバー雑まとめ第2弾でございます。

世の中には色々なカバー曲が存在しますが、原曲超え(個人的に好きな表現ではありませんが…)と呼ばれるカバーがある一方で、何故この曲を…、何故この人が…と言われてしまうようなカバー曲もある訳で…。

今回は個人的にその何故、について勝手にスポットを当てました10曲について触れてみたいと思います。



・六本木のベンちゃん

加山雄三&ハイパーランチャーズ アルバム「鯛取る」収録)

前回に引き続きまず最初は加山船長にご登場頂きましょう。

まさか六本木のベンちゃんをカバー…?と思う方も多いと思われますが、ご安心を(?)。

加山雄三&ハイパーランチャーズはインストゥルメンタルナンバーの演奏が殆どとなっており、この曲も歌唱はなく(原曲の「ベンちゃーん、どこー?」のベンちゃんの掛け声だけは入っています)、ギター感が更に増したインストが披露されております。

元々原曲のベンちゃんがインストのみの予定で制作されていた曲ですので、先祖返りしたとも言えるのかも知れません(?)。

しかしこの曲をカバーするのなら加山雄三ボーカルで聴いてみたかったですねえ。その場合の相方はどうなるのでしょうか。桑田さんも小林克也さんも船長とデュエット、というのはちょっと違う気もしますね…。やはりインストだけで正解でしたか(?)。

ちなみに「エレキ・ギター・コレクション ブラック・サンド・ビーチ~キャラバン」というベスト盤にも収録されております。

 

・Let It Boogie

(KINYA アルバム「お笑いタレント歌合戦」収録)

KINYAさんは1980年代にオカマタレントとして活躍されていた方のようですね。丁度その頃の84年にシングルレコードのしかもA面として発売されており、1992年に「お笑いタレント歌合戦」というお笑い芸人の曲を集めたアルバムで(多分)初CD化されました。

意外、といいますと失礼かもしれませんが原曲に割と忠実なアレンジと歌唱なんですよねえ。オカマキャラということで女性っぽい歌い方をするのかと思いきや思いっきり男性としての歌唱ですが、それはそれで良いかと(?)。

原曲の原さんコーラスが全面に出るところでは、女声コーラスの方が大きく聞こえるなどちゃんと(?)しています。若干ボーカルが小さめに聞こえますが、それは次の曲で解決(?)します。

 

タバコ・ロードにセクシーばあちゃん

(KINYA アルバム「お笑いタレント歌合戦」収録)

そのLet It BoogieのB面に収録されていたのは何とこちらの曲。サザンカバーでアルバムというのはありますがシングル両面で、というのもおそらく唯一ではないのでしょうか。しかも「Let it Boogie/タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」というのはなかなかの濃さですねえ…。このレコードは当時どのくらい売れたのでしょうか…。

こっちの方がKINYAさんのボーカルが聞こえやすいですね。何となく歌い方がとても桑田さんっぽいのですよね。ただよくある桑田さんの物真似でよくありがちなこもったような歌い方ではなくて発音や巻き舌感などの細かいところの再現がうまいといいますか…。

そのことについてCDのブックレットには「桑田の歌い方は粘着性が高いのでオカマっぽさがプラスになっているのでは」という分かるような分からないようなコメントが載っております。

 

・あいつのこと(私はピアノ)

研ナオコ アルバム「研ナオコ ベストコレクション」収録)

なんと歌詞が違うバージョンです。岡田冨美子さんという方の詞となっております。

イントロを聴くと分かりませんが、曲が始まると完全に私はピアノです。といいますかイントロと歌詞以外は私はピアノです。夏をあきらめての感じで歌詞の違う私はピアノを歌っている、と言えばだいたい想像出来る感じです(雑な説明)。

何故歌詞が変わったのかを調べたところ、当時プロデューサーが私はピアノを気に入り研さんに歌わせようとしたところ、社長の「この歌詞では売れない」という一言で歌詞を変えアルバムに収録したということです。詳しくはmixiで見れます(そちらに引用しているブログが現在見れないため)。

おそらく英詩カバーを除けば唯一の完全歌詞違いバージョンではないのでしょうか(嘉門達夫曲はまた別ということで…)。

 

チャコの海岸物語

角盈男 アルバム「祝60年 決定版!歌うジャイアンツ」収録)

元々は「’84 ヤングジャイアンツ 歌の球宴」というレコードに収録され、94年に「祝60年 決定版!歌うジャイアンツ」というアルバムでCD化されました。

頭の波音とカモメは省略されております。演奏はとてもちゃんとお金をかけている感がありますね(?)。こういうところにもお金を惜しまないのが流石天下の巨人軍ですね(?)。

愛してるよがちょっと早口めで何回聴いても少し違和感があります。どちらかというと加山雄三版に近いですね(カバーをカバーで例える)。原曲よりも歌唱はムード歌謡の匂いが強めに漂っていますね。

ちなみにこの曲に関して本人にインタビューをした野球誌があるのですが(「屋上野球」という文系野球好きにはたまらない雑誌なので気になる方は是非…という唐突な宣伝)、残念ながら本人曰く「歌った時のことは全く覚えていない」とのこと。

 

恋人も濡れる街角

(槙原寬己 アルバム「祝60年 決定版!歌うジャイアンツ」収録)

正確にはサザンカバーではありませんがまあ桑田さん作品と言うことで…。同じ槇原でも槇原敬之さんではありません(?)。

何と言いますか桑田さんバージョンを意識した中村雅俊さんバージョンを意識した歌い方ですね(?)。敢えて悪く言いますとカラオケと感じでしょうか。ただ何となく歌声に甘さがある気がしますね。なるほど後に新庄に打たれてしまった敬遠球の外し方の甘さが既にこういうところから出ていたのですね(?)。

80年代から90年代前半まではプロ野球選手のCD・レコードはよく発売されていたので探せば、いとしのエリーあたりのサザンカバーも出てくるかも知れませんね(余談ですが、元ホークス・ジャイアンツの小久保裕紀さんや元ベイスターズジャイアンツの村田修一さんはオフシーズンのイベントでサザンを歌った、という記事が昔出ていたことがあります)。

 

・SPECIAL MENU(I AM A PANTY(Yes, I am))

(金子晴美 アルバム「SPECIAL MENU」収録)

全曲がサザン(原さんソロもあるので桑田作品という括りになりますが)カバーで構成されたおそらく初めてのアルバムが1983年に発売されました。それが「SPECIAL MENU」というジャズカバーアルバムです。しかも編曲はサザンのアレンジャーとしても活躍されたラッパとおじさんのおじさんとこと(?)八木正夫さんが担当されています。

そんなアルバムのタイトル曲である「SPECIAL MENU」なんと原曲は「I AM A PANTY(Yes, I am)」なのです。歌詞は英詩となっているのですが、ブックレットに載っている解説を見ますと、気になる彼に手料理をご馳走したいけど気持ちばかりで…、といった内容のことを歌っているとのことです。

イントロがとても我らパープー仲間っぽいです。まああれもジャズ寄りの曲で八木さんが関わっていますから余計そう感じるのかも知れませんが(ちなみにこのアルバムでパープーもカバーしており個人的にはアルバムの中で1番好きです)。

メロディも時々、あーここI AM A PANTYだなーと分かるところがあるくらいでおしゃれ感が随分増したパンティ感の薄い(?)カバーとなっております。

余談ですが原さんソロのがんばれアミューズなどといった曲もカバーされており聴き応えはあると思いますので、現在廃盤となって入手は中古となってしまいますが、もし見つけた際にはお手に取ってみては如何でしょうか。

 

波乗りジョニー

(オムニバスアルバム「ハイテンションMIX WILD J-POP COVERS」収録)

2012年に発売されたオムニバスアルバムで、タイトル通り実に55曲がメドレーで収録され、ハイテンションMIXされたナンバーが女性ボーカルでカバーされ、さらに曲間などに芸人のスギちゃんさんのナレーション(ワイルドネタ?)が挿入されるという、情報量が多すぎる1枚になっております(ちなみにこの曲にはナレーションの被りはありませんでした)。

裏ジャケットを見るにどうやらボーカルはAkiさんという方がとっているようですが、それ以上のことはよく分かりませんね…。

このトラックだけで聴くと当たり前ですが。唐突に始まります。メドレーなので1番のみで終わります。アレンジはハイテンション、というより何と申しましょうか少しごちゃごちゃしている感じがしますね。また微妙にテンポが遅いので、ハイテンションよりも少し遠くなっているような気がします。

ただ同じ年に発売された白い恋人達と比べますと波乗りジョニーのカバーは意外にも少ないので、そういった意味ではある種のレアナンバーといえるのではないのでしょうか。

 

TSUNAMI

並木瑠璃 シングル「学園天国」収録)

TBS系で放送されていたバラエティ番組「さんまのSUPERからくりTV」内のコーナー、からくり熱血少年物語に出演していたギター少女並木瑠璃さんのデビューシングルのB面に収録されています。

正確には「TSUNAMI(ルリギターバージョン)」という曲タイトルで、そのタイトル通り歌唱はなくギターを中心としたインストゥルメンタルバージョンになっております。

基本的には原曲のメロディ通りで歌の代わりにギターが弾かれている、と簡単に言えばそういう説明になってしまうでしょうか。2番はカットされています。

この当時並木瑠璃さんは11歳でおそらくCD音源となったサザンカバーの最年少記録になるのではないのでしょうか。

しかし何故TSUNAMIだったのでしょうか…当時番組内でこの選曲理由について語られていたりしたのでしょうか。

実はレコチョクで配信されております。

ちなみに並木瑠璃さんですが現在でも音楽活動を続けているようで、SNSもやっているようなので気になる方はチェックしてみては如何でしょうか。

 

真夏の果実

(A・G・E シングル「真夏の果実」収録)

第1回何故この曲をカバーしたのか選手権大賞受賞曲です(?)。

A・G・Eはグループ名でメンバーは何とホストクラブ AIR GROUPのイケメンエンタメ集団、そう全員ホストの方なのです。2007年にこの曲をデビューシングルとして活動をスタートさせたとのこと。…とグループ紹介だけで既にツッコミどころが満載です。

曲調もかなりアレンジがされており、バラードから一転なんとダンスミュージック(というジャンルになるのでしょうか…)・もしくはディスコサウンドというようなアレンジに変貌を遂げています。

サザンの曲で最もカバーされつつも、原曲のサウンドからそこまで離れるアレンジをされることが少ない真夏の果実の中でもかなり異彩を放っているのではないのでしょうか。

サビは全員で歌っていることもあるのか謎のBAN BAN BAN感があります。サビと言えば「忘れられないHeart&Soul」のSoulやRollをそうおお↑的な歌い方をするのが気になります。

そしてこの曲何とPVがありまして…(CD+DVDで発売されています)。最後何故か雪が降るシーンがあります「真夏」なのに。気になる方は某動画サイトで見…おっと何でもございません。

ちなみに現在は購入が出来ないようです(私は某オークションで入手しました)。



ということでございました。プロ野球選手からホストまで幅広い方々による六本木のベンちゃんからI AM A PANTYまでのカバーをお届けいたしました。

こういうナナメなカバーも面白いなあと改めて感じましたね。サザンのカバー、ですとどうしてもバラードに寄ってしまう傾向があるので、今後はマニアックだったりエロだったり(?)なカバーも期待していきたいですね。

それでは第3弾でお逢いしましょう(?)