適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!」の感想のようなものを(東京編)

6月15日に東京ドームで行なわれたライブにまたまたこっそりとお邪魔してしまいました。その感想のようなものです。

宮城編西武編に続きましての感想3部作(?)のラストでございます。

 

この日は雨でしたね。もしソロのライブでしたか天気と会場が合わさって「東京」を演奏するには最高のシチュエーションだわね…と思いながら移動しておりました(?)。

いつもよりは少し早めに到着しまして野球殿堂博物館へ。「KUWATA 18」のユニフォームはなかったので残念でした(?)。

そして入場…席はまさかのこのツアー3連続での上手(一塁側)席。毛ガニさん側も良いですが、そろそろムクちゃん側の席は当たらないものでしょうか。そうか毛ガニさんが私を呼んでいるのか(?)。関口さんも呼んでくださることをお待ちしております。

アナウンスの方今回も気合いが入っていましたね。最後の方声が掠れていましたが翌日は大丈夫だったのでしょうか…。

そして5分ほど遅れての暗転だったでしょうか。いよいよ始まるね(CMの原坊ボイス)。



1.東京VICTORY

会場が暗くなった時と5人のシルエットが現れた時の歓声の響き方が凄かったですね。東京ドーム特有の響き方なのでしょうか…。あれで上手く私の中でスイッチが入った気がします。

今更気が付いたのですが、最初の年数がモニターに映る時、筆記体は当時のものをちゃんと再現していたのですね。

3回目にしてようやくちゃんと腕上げが出来たかな…と思います。

 

2.壮年JUMP

2番の替え歌部分は「東京ドームに帰って来たよ」…と。ああ帰ってきたという表現になるのねと…考えて見れば去年の「ちょっとエッチなラララのおじさん」の会場がNHKホールで40周年スタートの終着点と見れば、帰ってきたとなるのでしょうねえ。東京VICTORYのラストが原曲通り「TOKYO」だったこともよりその強調になった気がします。

「色んな歌ありがとうステージで」がグッと来てしまいましたね…。今回3度もこうしてサザンの皆様と歌にお逢いできたことに2曲目ながらも色々と感慨深いような胸がいっぱいになりかけておりました…。

 

3.希望の轍

私の別趣味で声優さんが好きなのですけど、その中で特に好きな方3人が既婚で、ついその方型の写真や動画で左手の薬指を見てしまう癖が知らず知らずのうちについてしまっていまして…。この曲のキーボードイントロで原さんの手元が映るとついつい左手を見てしまうのですよねえ…。そして微笑む私(どの立場から物を見ているのだろう…)。

1番の「Baby Love」のあとに続く「ah,ah」が加山雄三船長のカバー版ぽい歌い方だった、と思わず感じてしまったのは私だけということで(?)。

 

MC

今までとあまり変更点は無かった気がします。ツアーがラストと言うこととピックと間違えて、提灯を持っていたということくらいでしょうか。

 

4.闘う戦士たちへ愛を込めて

メットライフドームの時もそうだったのですが、この曲のイントロが流れると「あー」と「おー」が混ざったような歓声が上がるのが好きなのですよね…。

寄っといで、と簡単に言うにはチケットが取れない巨大都市の公演でしたね…とサビを聴く度に思っていた私は何なのか。

2番のサビ前だったか、モニターにODYさんの特に格好いい姿が映っていたのですよねえ…。正直抱かれても良いかと思いました(?)。

 

5.SAUDADE〜真冬の蜃気楼〜

何と申しましょうか…。この曲で少し落ち着くのと同時に、「過去への扉を叩いて生きるの?」から比較的新しい曲の続いていた流れから徐々に昔の楽曲が披露される流れに変わるのが良いなあ…と。

 

6.彩〜Aja〜

この日はおそらく今回のツアーの宮城初日の雪に次ぐ悪天候でしたね。終演後外に出てみるとほぼほぼやんでいましたが、まさにこの瞬間の時間、目の間にいる人たちが雨の間に間に現れた虹なのだなあ…と思いつつ、それはサザンと出逢ったこの約13年にも言えることなのでは…と少しだけ勝手に泣きそうになっておりました(?)。

 

7.神の島遥か国

会場、青いライト、あの腕振り「みんなが好きです!」の東京ドーム公演のDVDで見たやつだ感が凄かったです(?)。既に2回見ていましたが、1番新鮮な気持ちで見れた気がします。

冒頭TIGERさんによる沖縄民謡ソング(元ネタがあるのでしょうが…)が追加されていましたね(夜遊びで元ネタの話をされていましたね)。

 

8.青春番外地

間奏で毛ガニさんがスティックを持ちながら、チャンバラのような動きをしていたのが、とても可愛かったです。それが後ろのモノクロな映像と妙にマッチしていたのは毛ガニさんのキャラによるものでしょうか(?)。

 

9.欲しくて欲しくてたまらない

サザンを聴くようになった割とすぐな時期に聴いた彩、(DVDを最初から順番で再生したので結果的に)キラーストリートで初めてライブバージョンを聴けた神の島、そして2006~7年頃に某動画サイトで頻繁に見ていたこの曲と、今よりもより純粋に好きだった時(あの時代もあの時代で割ともう既にひねくれて気はしますが…w)に強く触れてきた曲がここで続いたので、昔を思い出すことが多いゾーンでもあったなあ…と。

でもやはりなんだかんだでリアルタイムの「今」のサザンが自分の中の1番なんですよね、きっと。

 

10.Moon Light Lover

モニターに映る歌詞を見て今更気が付いたのですが、この曲には「愛がスローに満ちたワイン」と「愛はスローにちょっとずつ」に近い歌詞が登場していたのですね…。選曲と作詞の時期が重なっていたのかなどの関係性は分かりませんが、こういうワードが不意に登場していたことに気付ける瞬間があるのが、同じツアーライブに何度もお邪魔する醍醐味の1つなのかな…と。

この曲には匂艶という単語も出てきますし、匂艶THE NIGHT CLUB→Moon Light Lover→愛はスローにちょっとずつ→…と歌詞やタイトルの一部分から切り取った楽曲連想ゲーム(?)が今後も続くかもという楽しみが増えましたね(?)。

 

11.赤い炎の女

終盤にセリフが追加されていましたね。何とかの愛が何だとか(全然思い出せないおじさん)。原曲だと英語の部分だったので、BLUE HEAVENのラスト「あなたが~」という語りの英語版が8cmシングルに記載されているの逆版で、あの英語の日本語版を披露しているのでは…とも思ったりしておりました(そもそもあれはちゃんと言葉なのか…)。

 

12.北鎌倉の思い出

赤い炎の女で立ち上がった皆さんも一斉に座っていたので、独り占めじゃとばかりにステージをじっと見ながら聴いておりましたが、しかし数列前にいらしたHappyの法被を着ていた方は立っていたので完全に独り占めではなかったので残念でした(?)。

この曲が好き、ということもありますが、同時にサザンだと原さん曲枠はほぼ1曲になってしまうので、次いつ生で聴けるか分からんぞ、だから耳と目に焼き付けよう…という気持ちが強かったのかも知れませんね。

 

MC

どんどん長くなるメンバー紹介…という名のネタ大会。今回は写真や映像での休憩コーナーが無かったのでおそらくここで休憩を兼ねているゆえの長さだったのでしょうか。

なんだかんだで桑田さんが誠さんに「童貞OLD MAN」と言っていたことが1番残っています。

ラストはODYさんが再度僕ラッパーじゃないですと、桑田さんに言ってから仮面さんの笑い声と微妙に変わっていましたね。あの時の桑田さんの表情の顔芸感は流石コミックバンドのリーダーですね(?)。

 

13.古戦場で濡れん坊は昭和のHero

イントロで何の気なしにスッと立ち上がったのですが、北鎌倉の時以上に回りの方が座ったままだったので、座り直すべきか悩んでしまいました。ただ私の後ろが通路だったので妨げにはならないだろうし、この曲が好きなのだから良いでしょう…どうか許して下さい、という気持ちで立っていました。

間奏は何度聴いても濡れん坊になってしまうのでは(?)という位に大好きなのですよねえ…(雨で入場前には既に濡れん坊でしたが(?))。このために今日まで生きていたようなものです(?)。

 

14.JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)

今回のモニターに映る歌詞を見てしまう率ナンバーワンは間違いなくこの曲でしたね。

「世も知…」のあとに毛ガニさんが叩く「パカン」という何かの音とそれを叩く時の毛ガニさんが妙に好きなのですよね。

 

15.女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)

4人いたダンサーに加えて、風船を沢山付けたダンサーの方が増えていたのとラストで「Hey」という掛け声が追加されていましたね。

この曲で立ち上がる方がそこそこいらっしゃいましたね。ああそうか、そりゃあAVがテーマの曲ですから「立つ」人はいますよね。

 

16.慕情

高音のところを少し苦しそうに歌っていましたね。ツアー終盤ということでかなり喉に疲労が溜まっていたのかしらと…。ただ語弊があるかもしれませんがこういう少し枯れたとまでは言わないまでも少し高音が苦しそうな声割と好きだったりするのですよね…。

 

17.愛はスローにちょっとずつ

「君だけが希望の光」という歌詞でしたでしょうか。そこのパートでライトが客席全体にふわーと広がっていく演出が凄く良かったですね。本来はこちらがステージ側を希望の光として勝手に見ているのに(?)。

結局この3回の中でこれというような感想を紡ぐことは出来ませんでした。でもいつか何らかの形として音源化された時に先に曲の景色を見ている、というのはきっと今までとは違う視線でその「新曲」と久しぶりにまた出逢えるような気がします。

 

18.ゆけ‼︎力道山

「イヤハヤ」での腕組みが好きですね。ええ。毎回後ろの力道山を見がちでしたが流石に今回はステージをしっかり(?)見ました。

この曲の1番で「僕は力道山」2番で「ゆけ!!力道山」と目線が変わるのが好きなのですよね。この2つで当時の大衆のヒーローとしての力道山を感じることが出来る気がします。

 

19.CRY 哀 CRY

この曲でサウンドが前後と一気に変わるからなのか意図的なのかは分かりませんが、毎回サビになるとボーカルよりも演奏の音が大きく、ボーカルが聴こえにくいような感じがずっと残ってしまいましたね…。ただそれでボーカルを追いかけようとしたおかげかライブ後にこの曲を車で歌っていた時に初めてサビが上手く歌えたのですね(当社比)。これは意外な発見になりました…。

 

20.HAIR

スポットライトが最初桑田さん1人に当たっていたのですが、その後演奏される楽器が増えるのと同時に弘さん→関口さん→原さん→毛ガニさんの順で(原さんと毛ガニさんは同時だったかも知れない)徐々にメンバー1人1人にライトが当たっていったのは何か良かったですね。元々特に大好きな曲ではあったのですけど、そういう視覚的情報もあってさらに好きになりましたね。そろそろ4曲目の殿堂枠に入れようと思います(?)。

宮城編でも書いていますがツアー序盤、曲のラストを「(その会場名)で歌っちゃった」という替え歌で締めていまして、その評判が私のTwitterのタイムラインですとまあよろしくなくて。それが西武公演から原曲通りの締めになったのですが、その時から締めにくると「どっちかしら…」と身構えてしまう自分がいてねえ…(私は聴けるなら多少のそういうことはまあ仕方ないわね…で終わらせようとしてしまう間違えだらけの妄想タイプなので(?))。原曲通り終わるとTLの方々の安堵する表情が見えていました(?)(いや別に顔は知らないのですけど)。

 

ムクちゃんダンス

このダンスも見納めなのですね…。今更ですけどダンスで流れる曲が「忘れられたBIG WAVE」なのは「遠くに揺れてるあの日の夢」とダンサーになるのが夢という関口さんのMCに掛かっていたのでしょうか…。

しかし今回の関口さんはラップでベースを弾いたり踊ったりとあまり休憩の無い忙しいツアーでしたね。

 

21.当って砕けろ

ライブに行くたびにイントロが始まった瞬間の盛り上がりの凄さが大きくなっていたように思います。ポップであの勝手にシンドバッドのB面曲ですから知名度もあるかと思いますが、自分の中で思っていたものよりも化けた、といいますかその存在感の大きさにようやく気付けたのだと思います。

Wantedがなんと今回はちゃんと(?)出来ました。それだけ楽しめていたのか、いつもよりテンションが自然と上がっていたのでしょうか。

 

22.東京シャッフル

もしかしたらこの曲に備えて当って砕けろのところで自然とテンションのスイッチを入れていたのかも知れません。

このツアーでの個人的MVPを上げるとしたら、HAIRとこの曲になるでしょうか。HAIRは毎回長ったらしい感想という名の適当な解釈を上げてしまうのですけど、この曲に関してはただただ良かった、好き、という感想以上のものが出てこないのですよね。今回無理矢理にでも言葉にしようとする好きと言葉に表せない好きの2つの感情を持てたことが不思議だけど良かったのかな…とツアーが終わった今感じたりしておりますね…。

 

23.DJ・コービーの伝説

小林克也さんのトークの中で「友人のサザンオールスターズ」と言っていたのが何か良いなあと思っておりまして…。ウブなスーパーDJはやはり違いますね(?)。締めが「See You Next Week」なので2会場以上連続でライブに行かれた方は本当にNext Weekになるのね…と今更思っておりました。多分変わっていないはずですが、翌日の千秋楽では「Coming soon」とかに変わったりしていないかなとも期待(?)しておりました。

 

24.わすれじのレイド・バック

ラストが「ひとりひとりを抱きしめたいのさ」から「これからも一緒に盛り上がろうぜ」に変わっていましたね。こっちの方が25周年感から40周年ライブ仕様になって良かった気がします。

モニターに映った昔の写真のメンバー5人のソロショットと交互にステージにいるメンバーを映していたのもベタなのでしょうけど、やはり良いなあと思ってしまいますね。

 

25.思い過ごしも恋のうち

そういえば最初桑田さん向けて紙テープが舞っていましたが最初は紙吹雪だったような…。多分どちらかの記憶が間違っているかと。

しかし改めまして当って砕けろからこの曲までの歓声が凄かったですね。それまでの良い意味で抑制されていた思いが爆発していたと言えるのでしょうか。

 

26.はっぴいえんど

何故かミラーボールを撫で回していましたね。地球儀に見立てて船での旅を表していたのでしょうか(精一杯の都合の良い解釈)。

ジャンルとしてはバラードなのでしょうけど、少しラフな感じで桑田さん自身の小休止になりつつも、ハンドマイクで動く準備体操のような役割の配置だったのかなと思いました。

 

27.シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA

恋の季節に入る前、「弘、関口、誠、シュラバ★ラ★バンバやれよ」というプチツッコミ(?)がありましたね。その時の誠さんの「知りませーん」と言いたげな後輩らしくない表情が好きです(?)。あとそのツッコミの時にシュラバ★ラ★バンバをスムーズに連呼する桑田さん凄いと思いました(未だスムーズに言えないおじさん)。

 

28.マチルダBABY

桑田さん何故かサングラスをかけて歌っていましたね。SP風ダンサーと合わせたのでしょうか…。

余談ですが最後の特効爆発でトイレが近い私の尿意も爆発してしまったようで(?)この後しばらく尿意と戦うことに…。

 

29.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)

ライブ用前奏と原曲イントロで歓声を2回貰えるのは演奏している方としては狙っているものなのでしょうか。

イントロの腕上げ今回は上手く出来たように思いますが、光るリストバンドを付けていた腕と逆の腕を上げてしまう私よ。

 

30.イエローマン〜星の王子様〜

仮面さんが手を広げた瞬間の5つある大きなモニターの全てが黄色になるは見ていて壮観でしたね(三塁側のモニターは確認出来なかったけど多分そうなっていたはず)。

この曲を作っている時に東京ドームで5万人が手を振るところを想像していたという話を急に思い出したので、その時ばかりは客席を360度見回しておりました。

 

31.マンピーのG★SPOT

仮面さんマンピーのヅラを付け終わるまでちゃんとマントを広げて正面から見えないように隠してくれるのとても優しいですね(?)(横からだと見えるのでしょうけど)。

東京のヅラは頭に東京タワーとスカイツリーが載っており、「てやんでえ東京」(えがねに見えたのですけど、意味的にえになりますよね…)「もっとこんかい!」と書いてあった旗が付いていました。

この本編終了後メンバーとダンサーの方々が下がるのと同時にトイレに駆け込む私でございました…。

 

32.I AM YOUR SINGER

急いでトイレから戻ってきたまさにその瞬間、メンバーがステージに再登場というぴったりなタイミングでした。タイミングが良すぎて実質メンバーでは…?と思ったりしました(?)。

冒頭のブラスアレンジはカットになっていました。

今回は泣きませんでした(?)。ようやく純粋にアンコール1曲目として受け止められた気がします。

 

33.LOVE AFFAIR〜秘密のデート

イントロの自動観客総立ちマシーン感(?)は今回のツアーも健在でしたね。何と申しましょうか…。きっとあの歓声と総立ちをステージから見るのはやはり快感なのではと思ったりもするのです。そういう曲が何曲かはあると思うのですが、セットリストの何処にでも配置しやすく多分桑田さんも歌いやすくてお気に入りな曲、という立ち位置にいるのだなーと。でもなんだかんだでアンコールにいらっしゃるのが1番お似合いな気がします。

そういえばアウトロの「Be My Baby」無かったような…(私が忘れてるか見逃しているだけかもしれない)。

 

34.栄光の男

曲に入る前の長嶋茂雄引退試合の映像で「永久に不滅です」のあと、引きの映像になり後楽園球場が移るのですが、そのカメラの位置と今回私がいた一塁側の席が割とマッチする位置だったので、引退試合を生で観ていたような幻想を抱いておりました(?)。

あと気になったのが1番でモニターに映る長嶋が映像から写真に変わっていたことですね。2番でモニターに映るイチローが写真なのでそれに合わせたのでしょうか…。

もしこのライブが他の公演のように18時スタートですと、だいたい21時過ぎにこの曲が始まり、あの天覧試合でサヨナラホームランを打った時間とほぼほぼ重なっていたなーと(ちなみにその天覧試合の日は6月25日なのです…)。

やっと東京ドームでこの曲が聴けました。このライブの前に野球殿堂博物館に行きまして国民栄誉賞授賞式で長嶋が持っていた金のバットや現役時代のユニフォームを見ていたのでより長嶋茂雄を濃く感じていた気がします。

誕生からこのツアーまで全てのライブで演奏されていますが、最近ふと思ったのは栄光の男、という曲は桑田さん・サザンにとって自身の一種の応援歌なのかな…と。

今回のツアーの途中まで演奏されていた「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」もなのですが、50代から60代(ロックンロール・スーパーマンですと40代から50代)へステップアップする少し前に作られた曲でお気に入りソングになる曲はそんな立ち位置にいるような気がするのです…。意図的なのか自然と出てしまったのかはもちろん分かりませんが、毎回のようにライブで演奏するのは、ファンのためというよりも自分たちのために必要なほんの少しのわがままな要素なのかもしれません。

ロックンロール・スーパーマンは、「I'm a Rock'n Roll Superman」と少し背伸びをするためのおまじないの曲というイメージに対して、栄光の男は「栄光の男にゃなれない」とある意味での等身大を表しているように思うのですよね。ここの温度差といいますか年齢の変化が見えるフレーズが40年常に変化してきた自分たちと共に年齢を重ねてきたファンの姿が合わさって形になった曲のように今回受け止められた気がしました。

(逆に「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」やソロですが「君にサヨナラを」のような曲は年齢を前面に出し過ぎた結果あまりライブでやらないのかしらとも勝手に思ったりしておりました(両方とも私は大好きな曲なのですけどね…))

 

35.勝手にシンドバッド

ダンサーの方々と共にジャビットくんと寅さんも登場されていましたね。何と申しましょうか、ある意味での大都市東京の象徴と下町東京の象徴といえる2つが同じステージにいるというのも不思議でしたね。終盤でしたかジャビットくんが弘さんに向けて手を振っていたのですが弘さんは見えていたのだろうか。

あと「男はつらいよ」の映画が12月公開予定でおそらくその前後にこのライブの製品版が発売されると思われるので、サブリミナル効果にはぴったりですね(?)。

ライブで何度かこの曲とお逢いしていますが、今回初めてちゃんと「今何時?」を言えた気がします。

栄光の男からこの曲の流れ好きなのですよね…。長嶋引退の1974年、大学1年生だった桑田佳祐を始め、まだ何者でもなった学生達がバンドを組み、コンクールで入賞、そしてデビュー前に加入した毛ガニさんという最後のピースが揃い、バンドとしてもあのデビュー曲も完成する…。そしてこのライブでMCで無視され続けていた毛ガニさんが大爆発してこの曲が始まる…というのが妙にマッチしているように思えまして…。「栄光の男たち」になった40年が込められているような気分に勝手になっていたのです。

 

36.旅姿四十周年(旅姿六人衆)

過去2つの感想のようなもので色々と書いていましたが、最後の「お前が目の前にいるならいい ステキな今宵を分け合えりゃ また逢えるまではこの時を忘れないでいて」これだけで全てが吹き飛びますし、きっと忘れないだろう…と思えるだけで、もうそれだけで良いのだろう…と思うのですよ。はい。



そして終演…。毎回感じていましたがあっという間の3時間30分でございました。ステージをメンバーが回っているときに帰り始めている方がちらほらいらっしゃったのですけど、桑田さんが「バイバーイ」と言ったときに、ちょうど横の通路を歩いていたお父さんに背負われていた女の子が振り返って手を振っていたのですね。その姿が妙に印象に残っていますね。その景色を忘れないでいて欲しいな…と。

最後ステージに手を振り替えさずに拝んでしまう私でございました。

もう胸がいっぱいでした…。

 

…終わってしまいましたねえ。もう一度「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」も聴きたかったかなと思いましたが、これが完成形ですからね。そんな思いはまた次回に。



サザンオールスターズとサポートメンバー、スタッフのツアーに関わった全ての皆様ありがとうございました。どうかゆっくりとお休みください…。

 

色んな歌ありがとうステージで。幸せな東京、そしてツアーでした。