適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」の感想のようなものを

3月7日に配信されました桑田佳祐「静かな春の戯れ ~Live in Blue Note Tokyo~」をうっかりこっそりと見ておりました。その感想のようなものです。

まだ見逃し配信期間ということで、毎度のことではございますが、曲順や内容等々だらだらと書いておりますので、未視聴の方には思いっきりネタバレとなっておりますので、その辺りどうかご注意下さいませ…。

 

さて私は今回も応援団枠の配信の方へお邪魔させて頂いておりました。開場時間に配信サイトへアクセスしますと、アルバム「がらくた」が頭から流れておりましたね。君への手紙のあたりで画面が切り替わり、ブルーノート東京の正面の映像が。そこから扉が開き店内へ…。

会場では既にサポートメンバーの皆様が待機しておりましたね。そこへ桑田さんがやって来てステージへ。椅子に腰掛けギターを抱え始まったのは…。

 

1.ソバカスのある少女〔ティン・パン・アレー

何とカバー曲からのスタートとなりました。ソロでは過去に「さのさのさ(洒落男)」「Xmas LIVE in 札幌(きよしこの夜~OVERTURE~サンタが街にやってくる)」「宮城ライブ ~明日へのマーチ!!~(青葉城恋唄)」と持ち歌ではない曲スタートがあったので、珍しいという訳ではありませんが不意打ち感はありましたね。

何と申しましょうか…。サザンでの配信ライブでの「YOU」と「ふたりだけのパーティ」がどうしてもタイトルからある種の意図を感じさせてしまうところがありましたが、ソロでは敢えてそれを避けようとしたのではないのでしょうか。もしくは配信ライブも3度目になりますから、ここで1つ遊びを入れたくなってしまったのかもしれませんね。

桑田さんのギターから始まりましたが、オリジナルのようなテンションでしれっと軽妙に歌ってしまうところが流石といいますか、この方には勝てないなと改めて思った次第でございます(別に勝とうとしている訳ではない)。まさに静かな春の戯れというライブ名に相応しいスタートだったのではないのでしょうか。

 

2.孤独の太陽

カバーが続くのか、持ち歌へ行くのか…というところで不意に始まった感がありました。

1994年の「さのさのさ」ツアー以来実に27年ぶりとなる演奏にも驚きましたが、まさかこの2曲目、持ち歌として実質1曲目のこの位置に来るとは…。

しかも当時の放送版でも製品版でもこの曲はカットされていたので、初めてライブ映像として配信された瞬間でもあるのですよね。

青いライトに照らされて歌う桑田さん。なるほど…孤独の太陽とは青い太陽なのですね(?)つまり大洋ホエールズ…(違います)。孤独な街並みはBlueと歌う曲もありますし、そういう認識なのかもしれませんが(思い付いて書いて見たものの繋がっていない)。

所謂ソーシャルディスタンスの世の中で孤独という言葉が入るタイトル曲をここで持ってくるのが、サザンでの配信ライブ1曲目だった「YOU」や「ふたりだけのパーティ」とはまた違うリアル感といいますか未だ収束の見えない苦しみを代弁しているように感じたりもしましたね。一方でブルーノート東京というサザンでの横浜アリーナとはまた違ったステージだからこその、おひとりさま感だったりあなた独りの為の太陽としての桑田佳祐、という風にも捉えられるような、2つの感覚が同時に訪れる不思議な時間でしたね。

…そういえば桑田さんやさしい夜遊びでよく孤独のグルメの話をされていますが、まさか孤独のグルメ孤独の太陽的な連想で今回セットリストに入れていたりして…。

 

3.若い広場

次いきます、という一言と共に聴き慣れたイントロが。一気に安心感が出たといいますか。

「若過ぎた夏でさえ 今よりも愛のそばにいた」からの若い広場という流れですから、過去を思い返すといいますか、1つの物語になっている気がしますね。

照明が一気に明るくなったのと「肩寄せ合い~」のところでスタッフの皆様の姿が映ったこともあり、青い照明と孤独の太陽というタイトルとの対比といいますか陰と陽が表現されていたように思いました。

「都会の隅」「夜の酒場」まさにブルーノート東京で歌うにはぴったりなフレーズがあったなあ…と。

 

MC

桑田佳祐です、とちゃんと名乗りをするのは珍しいですよね(?)。大好きな場所で大好きなメンバーと…というのが桑田さんらしくて良いですよねえ。少し大人っぽい感じで、というのが今宵のキーワードになりそうです。

 

4.DEAR MY FRIEND

イントロと共に桜が映っておりましたね。

まさに今の季節にぴったりな1曲。過去には2008年の「石垣島ライブ」・2010年の寅さん武道館イベントと2度演奏されていますが、今回も含め全て3月に歌われていますね。何と申しましょうか…3月曲としての役割を全うされているといいますか…。

今ご時世的に卒業式が縮小されたりもしくは中止になったりという状況の中で、もしこの配信ライブを見ている卒業を控えている学生の方がいらっしゃれば、この曲が桑田さんからの卒業プレゼントになって欲しいと思いましたし、そんな想いを桑田さんも持っていたりするのかな…と思ってしまったりするのですよ…。

 

5.こんな僕で良かったら

「ライブ in 神戸&横浜 2011~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~」以来10年ぶりの演奏とちょいとお久しぶりの登場でしたね。

この曲は歌いそうな予感はありましたね。このライブのある意味でキーワードといえます「大人」の雰囲気にあうジャズな曲として頭に浮かんでおりましたね。

何となくアメリカン・エキスプレスのCMを思い出してしまい、そちらをずっと頭の片隅に置きながら見ておりました。あの時期がちょうど初めてリアルタイムでのソロ活動を見ていたもので思い出深いのですよね…。

「波音のスウィングに揺れながら 幸福に逢いにゆこう」…いや、逢いに行く前にもうすでに今幸福に逢えておりますよ…。

 

6.愛のささくれ~Nobody loves me

初演奏となりました「この夏、大人の夜遊び in 日本で一番垢抜けた場所!! supported by ニッポンハム / Billboard Live 10th Anniversary」以来(ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017含め)皆勤ですね。愛のささくれ大好きおじさんとしては嬉しい(?)。

「張り裂けそうな前のボタン」…あら、もう胸元が開いていらっしゃるじゃありませんか(?)。

何と申しましょうか…如何にも桑田佳祐の書く世界感だと思うのですけど、サザンで作るのとは多分違う、まさにソロ名義での作品であるというのが強く感じる曲なのですよね。

「体良く フラれて 愛のささくれ」のささくれを最後ささくれぇー↑と上げる歌い方が、がたくたツアー新潟初日公演で見た時に近くて個人的に嬉しかった場面ですね(?)。

ところで夜明けのスムージーには、こんな僕で良かったらでご登場されたパパイヤとバナナは入っていたのでしょうか(?)。

 

7.簪/かんざし

「がらくたツアー」と同じピアノの導入があってから入る形になっていましたね。

桑田さんも座ったままではありましたが、ここで初めてギターを外し、ハンドマイクで歌っておりましたね。まさにグランドピアノの為にある曲という感じでしたね。

CD音源やがらくたライブよりもテンポが少し遅めでよりしっとりと歌っているような印象ですね。

多分表現としてはおかしいですし、うまく伝えられないと思うのですけど、このライブの簪は物凄い血が濃い「死」を感じるのですよね…。

 

8.SO WHAT?

ヘリコプターの音が。となるとこの曲しかありません。

意外な選曲、とも思ったのですが、これまたブルーノートの雰囲気にぴったりで…。

何と申しましょうか…。愛のささくれでは女性の誘いに失敗し何も成し遂げていないのに対して、この曲は良いのか悪いのか成し遂げているという対比の間に「死」(簪/かんざし)があるのが、興味深いといいますか、画面越しだからこそ多分普段ライブを見ている時には気が付かないところに不意に気付いてしまったりするのですよねえ。

ラストにSo what?をもう一度歌ったかと思っていましたら「This is the end」と締め。まさに、といったところでしょうか。

 

9.東京ジプシー・ローズ

テンポが遅めでしたね。特にサビが分かりやすくスピードダウンしていましたね。流れと会場に合わせた感じでしょうか。

ラストのラストでは「Singing sha la la la Rock & Roll And sha la la la Baby Doll In sha la la la 東京ブルーノート」とビルボードライブの時と替え歌。毎箇所替え歌していたビルボードライブと比べて数を減らしたのは、ビルボードの後「盛り上がると思ったのにあまり反応がなった」というような内容の振り返りをしていたことが残っていたのでしょうか…。

今回はSO WHAT?からのこの曲でしたが、2016年の「ヨシ子さんへの手紙~悪戯な年の瀬~」では逆の流れではありましたがこの組み合わせで演奏されていましたね。繋げやすい曲なのでしょうか。

 

10.グッバイ・ワルツ

Overtureのキーボードを弾く深町さんの手がまた素敵でしたね。

DEAR MY FRIENDで映っていた桜が今度は逆光で画面に再登場されておりました。

いやあアレンジが重い…重い…。何と申しましょうか…東京の湿気たっぷりな重さとは違い、低気圧の影響で受ける頭痛のような体にずっしりとくる重さを物凄く感じまして…。

ただその一方で桑田さんのボーカルは少し余裕があるといいますか、良い意味で曲の雰囲気に完全に飲まれていないような、CD版とはまた違う作っていないどこか物語を俯瞰しながら歌っている感じが曲のアレンジとボーカルがまた絶妙なバランスで釣り合いを取っていたなあ…と。

こんな僕で良かったらとこの曲で歌詞に出てくるワルツは全く違うものだと思うのですが、それを「僕」と「俺」の一人称の違いでより表わしているようにふと思っておりました。

私、グッバイ・ワルツがとてもとても大好きな曲でして、去年の夜遊びでの生歌で演奏された時も思わず立ち上がってしまうほど喜んだ物でしたが、またそれとは違う喜びがありましたね。

実はこの曲に少しもやもやした思い出がありまして…2011年夜遊びでの「33回目のデビュー記念日に勝手にひとりで生歌スペシャル」でも演奏されたのですが、聴いた時この歌で震災を絡めた替え歌パートがあったのですよね。その時は好きな曲&ライブという形では初披露ということもあり「何故この曲で…?」という思いがあったのですね。まあ後で色々と解釈したり意図を掴もうと考えるタイプなので、一応の納得はしていたのですが、やはり少しうーん…という気持ちが残っておりまして。その年の年末「元気になろうぜ‼︎の会」の時も歌ってはいましたが、ライブに行っていない&当時はWOWOWに入っていなかったということで、タイミングを逃してしまっていました。だから、なのかもしれませんが、もやもやを払拭したというよりも、沁みたといいますか言葉に出来ない思いをまた抱いてしまった訳で…。

2021年3月7日、グッバイ・ワルツは私の中でより特別な曲となりました…。

 

11.月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)

おぼろ月(東京ジプシー・ローズ)・蜉蝣月(グッバイ・ワルツ)と月が歌詞に登場する流れからラストにやってきたのはやはりこの曲でした。

2曲目の孤独の太陽ともある種タイトルが真逆ともいえますし(月と太陽、孤独と複数形、月と太陽が最初か後に付くかもありますね)、MCを挟んでいるとはいえ流れとしては一区切り、という解釈にもなりますでしょうか。

この位置で歌われるのは何となく予想しておりましたね。サザンでの配信ライブでは「シャ・ラ・ラ」「Ya Ya(あの時代を忘れない)」というコーナーの締めには比較的強めな曲が続いていましたし、ここはソロでも踏襲しそうだな…と。ソロでそのポジションとなるとこの曲になりそうと思いまして(ヨシ子さんへの手紙で一度この位置での演奏は経験がありますから尚更そう思ったのかもしれません)。

簪に続いてこの曲もハンドマイクで歌っていましたね。ただこの時はギターを掛けたまま、左手で持ちながらでしたね。このスタイルがまた良くて…。いつものラフな衣装とは違う、シックなシャツとベストの渋い衣装と相まって、更に映えたように思います。

MVのスーツ姿も思い出しましたが、良い意味で老けたと言うと失礼でしたが、きっちり10年の年齢を重ねているからこその格好良さに歌唱だったのではないのでしょうか。だからこそ「二度とあの日の僕には 戻れはしないけど〜」がよりリアルな言葉として届いたのかな…と。

 

MC

ここでメンバー紹介が。サザンの時と同じくソロ回しでのメンバー紹介となりました。配信ライブでのお約束、となりつつありますね。誠さん、桑田さんの紹介の時にくわた、くわたけいすけ~と桑田を2回言いますとミドルネームに聞こえてしまいますよ。

次はカバーコーナーへとのことです。

 

12.かもめ〔浅川マキ〕

カバーコーナーの1曲目は浅川マキさんのかもめでした。音楽寅さんや夜遊びの生歌での演奏は何度かありましたが、バンドメンバーとライブ形式で、というのは確か初でしたね。

一輪の花にスポットが当たっていましたが、別に桑田さんの横にも花が。そちらはその後もステージにいらっしゃっておりましたね。ただこの曲の歌詞通りの花だったとすると、ずっとステージにあるのはちょっと意味深で怖いですよね…w。

そういえば以前文春の連載で浅川マキさんに付いて触れていた回で締めに、彼女のような「純」な弾き語りライブをしたい、と書いておられましたね。今回がその「純」なライブ、となっているのかは分かりませんが、何となくこのライブはこの曲を、浅川マキを歌うために開催したようにこの曲を歌う桑田さんを見た時に強く感じてしまったのですよね…。それだけ生き生きとしていたように見えたのです。

 

13.灰色の瞳〔加藤登紀子長谷川きよし

大好きな2人の大好きな曲です、と。コーナーと言っていたのでもう2~3曲は続くと思ったのですが。

2人曲ということでTIGERさんとのデュエットとなりましたが、「偉大なる歌謡曲に感謝~東京の唄~」での新宿そだちとあちらはライブではありませんが、2回も桑田さんとデュエットするというのも珍しいことではないのでしょうか。それほどシンガーとしてのTIGERさんへの信頼が厚い、という裏返しになるのでしょうが。

大人のライブを、というキーワードがまさにぴったりなカバーでしたね。所々映像も灰色になるのがまた良かったのですよね…。

 

14.東京

そんな雰囲気の前奏があったとはいえ、ここで東京さんは不意打ちなどでは済みませんね(?)。よりインパクトがあった気がします。

元々こういう曲ではありますが、今、このご時世を過ごしておりますとよりダークさが響くといいますか…。そしてがらくたツアー東京ドーム公演でも感じたのですが、画面越しでも東京で歌われる東京はどこか漂う空気感が違うなと…。

間奏は桑田さんのギターだからこその曲ですし、そこが大きいのは分かっているのですが、敢えてギターなしのボーカルに集中したテイクもいつかは見てみたいわね…とこのステージで見まして思った次第でございます…。でも誠さんがあの間奏弾くのは(畏れ多いという意味で)多分嫌がるだろうなあ…w。

 

15.SMILE~晴れ渡る空のように~

少し曲紹介のMCが入りましたね。本日皆様の前で初めて歌わせていただきます…と。

事前に公式Twitterで告知のあった(夜遊びでも匂わせてはいましたが)この曲の初披露はこのタイミングでしたね。多分この辺りとは思ってはいたのですが。

MCを挟んでいるとはいえ、東京からこの曲へというのはほうほう…となっておりました(?)(謎目線シリーズ)。東京は雨降り、から晴れ渡る空のように、と変わるのが良いですよね…。今のところ開催するということですが、去年の延期から今年もし100%万全でオリンピックが行われる世界線になっていたらこれほど美しい流れはないとは思いますが。

発表から1年経ってリリースなしの初披露となりました。いつもは新曲に関しては先にライブで聴いても、その後聴き込んでいないとこれという感想を紡げないタイプなのですが、夜遊びで毎週のように流れているのを1年聴いて、のライブだったので全体を把握していないけど分かる・口ずさめるといういつもと感覚が違ったのですよね…。そのような中で「ここから未来を始めよう」のフレーズが今までよりも入ってきた、といいますか、きっと今日から始まるのだろうな…と素直に思ってしまったのですよね…。その未来で「SMILE~晴れ渡る空のように~」にお逢いしたいな…と。その日がいつか何処かで来ることを願っております。

 

16.明日へのマーチ

東京は雨降り、のちに晴れ渡る空となり、それは遙かなる青い空となるのです…という1本のストーリーになっておりますね。やはり桑田さんは天気の子だったのでしょうか(?)。よく雨を降らせますからね(?)。

冗談はさておき(?)東京とある意味でそれを中心としている曲という流れの後、「願うは遠くで生きる人の幸せ」の歌ですから。遠くが東北ではなく東北を含めた全てのまさに遠くの人たち全てにSMILEを届ける3月(マーチ)になったような…。笑顔の架け橋としての明日へのマーチだったように思いました。

 

17.大河の一滴

所謂煽りコーナーに入ったと見てよろしいのでしょうか。煽り頭のこのポジションで使われそうなイメージがあったのですが、この位置での起用は今回初でしたね。

還暦から高齢者となったこの5年間をどの位置でもどの広さの会場でもきっちりと支えるまさにいぶし銀な曲になりつつありますね。まさに黒の円熟ですね(?)。

間奏の台詞部分はもうTIGERさんとのコンビ芸となった感がありますね。今回はコーラスに田中雪子さんも参加されていますし、女性2人のシュラバ★ラ★バンバな台詞展開(?)になるのでは…と密かに期待…おっと予想していたのですがそんなことはなく(当たり前…いや、当たり前なのだろうか…)。

 

18.スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)

ここで来ますかKUWATA BAND。デビュー35周年あめでとう(?)。

KUWATA BAND代表といえばすっかりこの方になりましたね。

Lennonが流れる Rock Cafe」ならぬ「Kuwataが歌う Jazz Club」といったところでしょうか(?)。しかしスケベと連呼する曲でありながらもブルーノート東京の雰囲気にぴったりなのですよね。終盤のここで披露されるというのがまたニクいといいますか、大人な雰囲気といいつつ、桑田佳祐の一面であるエロ枠をきっちりとかましてくるお約束は外さないところは流石ですね。何と申しましょうか…年齢を重ねることからこそ出てくる良さといいますか、曲自身が共に年齢を重ねて洗練されてゆくことで違和感無く溶け込んでいったような印象ですね。

「Woman,Say!! Yeah.」の所謂ファンとのコール&レスポンス部分をサポートメンバーの皆様全員とソロ回しのような形で行うという無観客ならではの試みが。配信ライブだけのお遊びなのかもしれませんが、有観客になった時でも試して欲しいですね。深町さんと角田さんあたりの返しは生で是非拝見したいものです(?)。

 

19.真夜中のダンディー

スキップ・ビートからの年齢を重ねることで違う味わいを見せる曲メドレー(長い)素晴らしかったですね…。しかし21時前に真夜中とはまだちょいと早いですね(?)。

途中「Get Back」を弾いていたのですね。Twitter実況を眺めつつのライブ鑑賞はこういう事が分からない身としては利点の1つですよね。

「夢も希望も〜」のところはやはり(?)カットでしたね。また1つ消えたのは嗚呼このフレーズだった…と替え歌したくなりますね(?)。そうなるとヨシ子さんへの手紙初日でのフルバージョン歌唱はレアですよねえ。

個人的に「Brother」のコーラスを片手でピアノを弾きながら、もう片手はマイクを握りながらしていた片山さんのあの一瞬は物凄く大好きです(?)。

曲の終了後、桑田さんの今回のライブについてのインタビュー映像が流れ、この曲で本編は締めとなりましたね(映像にいく直前よく見ると桑田さんが立ち上がっているので、締めの形は作っていたようですが)。

 

20-21.Iko Iko〔Dr.John〕~ヨシ子さん

こちらから曲名のところは公式のセットリストに乗っとって…。

映像がライブ会場に戻ると既に皆様はスタンバイ。アンコール行きます、と桑田さん。

ここで三度のカバーが。洋楽ナンバーは今宵初でしたね。Dr.Johnさんといえばレンタルショップのサザンのコーナーに並んでいるでお馴染みの(?)(私の住んでいる地域だけでしょうか…)サザンカバーオムニバスCD「All of mid-summer blossoms」で「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」をカバーしておりますので気になる方はチェックです(?)。

最初音の雰囲気で神の島遙か国が始まるのかと思いました(?)。Twitterで同じことを思った方が何人がいらして安心しました(?)。

何と申しましょうか…桑田さんが洋楽を歌う時の声良いですよね。やはり日本語と発音が違う影響があるのか、こう唐突に洋楽が入りますとその違いが分かるといいますか。今まで英語分かりません、で洋楽ライブはあまり多く見ていなかったのですが(「Acoustic Revolution」は好きで何度も見てはいるのですが)、もう少し本腰を入れて見てみようかと思いました。

…と思っていたところでヨシ子さんが。Iko…アイ子と聞き間違ってしまったのでしょうか(?)。しかし本体の方はノーリターンでございましたが。

メドレー形式となりましたが、TIGERさんと田中雪子さんのコーラスに洋楽感があり、違和感無く繋げるのに大きな役割を果たしていたように思いました。

2016-17年のソロでは全てのライブで本編ラスト、という良くも悪くも固定されたポジションでの演奏でしたが、アレンジやライブコンセプトもあったのかと思いますが、今回の演奏でもっとセットリストの中を自由に動けるようになったのでは…と。

 

22-23.君をのせて〔沢田研二〕~悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)

またもやカバーに戻り、登場しましたはジュリーでございます。まさかブルーノート東京→東京→TOKIO→ジュリーという連想があったのでしょうか(?)。

曲調や照明も相まってここで一息、といいますか、あのヨシ子さんの次、ということですから持ち歌よりもカバー曲で仕切り直す方が続けるには良い、という判断だったのでしょうか。

曲が終わると照明のキラキラ感が。もうあの曲しかありません。

ここでようやくやって参りました。ライブ連続演奏記録(ROCK IN JAPAN FES.2002などのイベント関係は除く)はまだまだ途切れそうにはないようで。

悲しい気持ちがアンコールで演奏されるのは今回が初めてでしたね。1曲目・序盤・中盤・煽りと本当にどこでも使われるまさにユーティリティプレーヤーです。

この曲がソロデビュー曲というのは、周知の事ですが、君をのせても沢田研二としてのソロデビュー曲だったのですね。今回どちらを先に歌おうと考えたのかは分かりませんし結果的にそうなっただけなのかもしれませんが、敢えてデビュー曲通しをメドレー形式でぶつけてくるところに、桑田さんのジュリーへのリスペクトと、共に現役であるならこそのある種歌手として勝負するという矜持のようなものを感じてしまうのですよね…。

 

24.明日晴れるかな

最後の曲はすっかりライブのラスト曲として定着したこの方でした。

1人弾き語りのような形で始まるのが、近年のライブでのアカペラスタートを踏襲している感がありますね。

コンセプト自体が違うものではありますが、サザンでの「勝手にシンドバッド」や「みんなのうた」のように明るく締めるのではなくバラードである意味いつも通り終わる、というのが所謂サザンとソロの違いといいますか(会場の違いも勿論あると思いますが)、より寄り添ってくれているような感じがありましたね。

明日へのマーチもそうなのですが、桑田さんの描く未来は明日なのですよね。SMILEのここから未来を始めよう、と全てがここで繋がって締まるのが、まるで長い時間を掛けて完成した1本の映画を観ていたかのようないつものライブとは違う感覚を持ったところでいつの間にか曲は終わっておりましたね。

 

曲が終わると、桑田さんが立ち上がり、春まだ遠くが流れる中、再度のメンバー紹介を。

素晴らしい春をお迎え下さい。お身体に気を付けて。というあいさつとともに、またブルーノート東京でお逢いしましょう。ここはお酒も食事も凄くおいしいですよ。と締め。エンドロールが流れライブは終了となりました。

 

 

さて雑に振り返って見ましょう。

今回の大きなところはやはりカバーになりますでしょうか。上で何だかんだと怪文書のように(?)書いてはみましたが、結局のところは桑田さんが歌いたい曲を歌った、というそれだけの理由だったような気がしますね。だってあれだけ生き生きと楽しそうに歌う姿を見ますとねえ…w。配信ライブだからこそある意味客席の様子を伺う必要がない、好きな曲を自由に歌ってやる、という思いもあったのかもしれませんね。

持ち歌で見ますと、2000年以降の曲が多かったですね。だからこそより孤独の太陽インパクトが大きかったように思います。

夜遊びで「Blue〜こんな夜には踊れない」を忘れていた…とおっしゃっていましたが本当に忘れていたとは…w。そもそもがシングル曲の悲しい気持ちを除くと「Keisuke Kuwata」から1曲も選曲されていなかったという。まさかアルバムの存在自体をお忘れに(?)。

冗談は置いておきまして、キャリアの後半曲中心で構成しても当たり前ですがきちんと成立するのですから恐れ入ります(?)。

 

毎回思うことですが、このような状況の中配信ライブを開催して下さり、桑田さんを始めサポートメンバー・スタッフの皆様本当にありがとうございました。

また1つ大切なものを頂いてしまいました。この静かな春は忘れません…。