適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

私の世紀末カルテとどん底のブルースについて何となく考えてみたことを

先日このようなツイートをしまして…。

「みんなで元気になろうぜの会(正式名称「ライブ in 神戸&横浜 2011~年忘れ!! みんなで元気になろうぜ!!の会~」)で私の世紀末カルテではなくどん底のブルースで替え歌を披露とする、という案もあったのだろうか…とふと考えていたけど、感謝の言葉を替え歌に載せるなら、曰く私の曲で一番暗いと言われていると言っていたどん底のブルースよりは私の世紀末カルテになるのかしら、と…」

その後もツリーという形でたらたらとツイートを続けていましたが、その辺りをもう少し掘り下げてみようかしら…というのが、今回の雑文でございます。

 

そもそも何故そんなツイートをしたかと申しますと(別に誰も聞いていない)、「BIG MOUTH,NO GUTS!!」でどん底のブルースが替え歌で披露され、「そういえば…」となったのがきっかけでございます。名義は違えど、曲調も内容も演出も近いものがある2曲なので、ふと気になってしまいまして…。 もちろん実際どうだったのかは分かりませんし、極論してしまえばどっちでもいいことなのかもしれませんが、気になってしまったのですからまた私はタチが悪いのです(?)。

 

まずは何故みんなで元気になろうぜの会で、私の世紀末カルテだったのか、をどん底のブルースと競ったという謎の前提で考えて見ましょう。 私の世紀末カルテは初めてライブで披露された1999年「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」から既に替え歌ありで披露され、(一部分はそのままでも)オール原曲バージョンでライブ披露されたことはないという過去の実績(?)が大きい気がしますね。ご時世ネタや自虐、感謝などと言った様々な事柄・感情を自由に組み込める、という使い易さがあるのでは…と。そしてこの曲は中年オヤジ(失礼)の愚痴や情けなさを誰かに向けて、というよりも独り言として淡々と歌っているように感じてしまうのですよね。

一方でどん底のブルースは、ご時世ネタもどこか社会への軸に重きが置かれている、といいますか、私の世紀末カルテで感じた愚痴よりも叫びに近いような哀しみや怒りを「君に語ろうと」誰かに歌いかけている感じが強いように思うのですよね。ビッグマウスツアー前にこの曲が披露された2002年のツアー「けいすけさん、色々と大変ねぇ。」では3番の歌詞が拉致問題についての替え歌になっているのを見ますと、みんなで元気になろうぜの会では感謝や鼓舞するような内容の替え歌で私の世紀末カルテが披露された、というのは、そういった曲の雰囲気が替え歌の内容にも繋がり、桑田さん曰く「私の曲の中で一番暗い曲」と評したどん底のブルースではなく、伝えたいメッセージを披露するなら私の世紀末カルテ、となったのかもしれませんね。

どん底のブルースにもビッグマウスツアーでは「来年もライブがしたいんです」というような前向きな替え歌フレーズがありましたが、現在のまだまだ先の見えない世の中の状況と「それでも陽は今日も昇る」という原曲の最後の歌詞に繋がるからこそ入れることが出来たようにも思ってしまうのです…。

 

しかし私の世紀末カルテ(1998年)からどん底のブルース(2002年)まで、4年しか経っていないのですよね…。その間のサザン・桑田さんの活動や変化を考えると、また興味深いといいますか…。

 

この2曲で好きなのは、収録されているアルバム名との繋がりなのですよね…。 私の世紀末カルテは「さくら」というアルバムの中で、原さんの歌う「唐人物語(ラシャメンのうた)」を除くと「春」というフレーズが使われている曲を桑田さんが歌っているのは、この曲だけなのですよね。そんなさくらは10月という秋に発売されたアルバムで、この曲をB面としてシングル発売された「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」は冬の2月のリリースで、まさに「春と裏腹にホロホロリ」ですし「柳さえユラユラリ」がピッタリに思うのですよね。

どん底のブルースは「ROCK AND ROLL HERO」というアルバムの中で一番ヒーローの裏側といいますか、陰の部分を色濃く、一身に受けている感じがあるのですよね。曲の繋がりも「お前に捧ぐ嗚呼子守歌」(東京ジプシー・ローズ)と「鏡の真ん中に汚れた僕がいる」(夏の日の少年)というフレーズのある曲の間にいるというのが、物語として1本の線が通っている感じがあって好きなのですよね。

 

 

ソロの替え歌曲といえば、漫画ドリームというある種のボス(?)がいらっしゃいますが、私の世紀末カルテとどん底のブルースはライブ初披露で既に替え歌パートありで披露され、完全に原曲バージョンの歌詞で歌われたことのないのに対して、孤独の太陽のツアーである「さのさのさ」ライブでは原曲披露されていますし、2007年「呼び捨てでも構いません!!「よっ、桑田佳祐」SHOW」では新たなアレンジが施され、「漫画ドリーム07-08」というタイトルが付けられてご登場されたくらいですし、漫画ドリームさんは扱いが微妙に違う感じがありますので、今回除外致しました(我ながら謎の基準)。

そんな漫画ドリーム先輩についてはいつか何処かで(?)(書かないフラグ)。