1月12日に石川県産業展示館で行われましたサザンオールスターズ LIVE TOUR 2025 「THANK YOU SO MUCH!!」にうっかりこっそりとお邪魔してしまいました。その感想のようなものです。
この時期に公開している、ということはライブの内容・セットリストに思いっきり触れておりますので、まだライブに行っていない・ネタバレは絶対NG、私が嫌いな方(?)は、しかるべき時期にお越し頂ければ…と思います。
さて今回は石川の2日目にお邪魔することとなりました。SNS等での反応を見ますと、どうやら応援団先行は原則1人1公演の当選、というような形になっていたようですね。石川公演は個人的にはまさか…でしたね。エントリーした中で一番当たらないと思っておりましたので…。
ライブにお邪魔するのは2023年の2月以来、ほぼ2年ぶり、サザンのライブは2019年6月以来、実に5年半ぶりとなりました。
さて、当日新幹線を乗り換えるという、2019年に名古屋へ向かった時以来の事態でしたね(大袈裟)。しかしここまで来てもライブはある、という実感が無く、別な意味で困惑して向かっておりましたね。
何だかんだで4時間はかからない位で金沢駅に到着、生まれて初めての石川県でございました。
いざ会場へ。よむ展に向かったのですが、ここで急に「あっ、今日ライブにお邪魔するのね…」という実感が。そして出ましたライブ前のマリッジブルー的体調不良&精神不安定(ただ人酔いした説)。さて、ここからはトイレと共に戦いのスタートです(慣れてはいるので人前では出さないのです)。
何とか持ちこたえ(その間にお逢いしました皆様ありがとうございました。様子のおかしなおじさんだったことでしょう(?))、いざ会場へ。座席の書いてある用紙の発券時に近くの方が何と1列目を当てておりまして、心の中でおめでとうございます、と思ってニコニコしておりました(16時30~40分くらいに引き当てた方、もし見ていましたら、改めておめでとうございます、でした)。私の座席…?ちゃんと身の丈に合うような座席でしたよ(?)。
会場内に入りますよ。ネタバレNGな方、本当にここで引き返して下さいませ…。
会場内へ。もう自分との戦いが辛いところで、「本日は」のナレーション。ピークです(?)。確かナレーションが流れた時点で17時になっていたような。
そしていよいよメンバーご登場。最後に桑田さんが出てきましたが、他のサザンのメンバーが登場してからちょっとだけ間があったような…。
いざ開演。さて私は無事にいられるのでしょうか…?。
1.逢いたさ見たさ病めるMy Mind
キーボードの音がちらっと流れましたが、もしかするとイントロ無しの曲かしら…?と思っていた中で「夜毎〜」の歌い出しが。何となんと大好きな「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」先輩ではありませんか。1998年「Act Against AIDS’98 オールリクエストショー」や2011年のやさしい夜遊びでの生歌披露はありましたが、サザンのライブでは1991年「THE音楽祭 -1991-」以来34年ぶりの披露となりました。しかもこの音楽祭はムクちゃん(関口さん)が体調不良で欠席していましたから、ムクちゃんとしては1982年「青年サザンのふらちな社会学(ツアーTHE NUDE MAN)」以来、43年ぶりのライブ演奏となるのですよね。そう言う曲を演奏する時の心境というのが気になりまして、ムクちゃんの方を見たのですが、まあ見えません(?)(身長が低いのでしゃアない節です、座高は高い方ですが(?)(つまりは))。ちなみに34年ぶりというのは、1980年「サザンオールスターズがやってくるニャーニャーニャー」→2008年「真夏の大感謝祭」で28年ぶりに披露された「働けロック・バンド(Workin' for T.V.)」の最長ブランクを更新することになりました(この時は…ね)。
今回は席的にステージが殆ど見えないところではあったのですよね。それもありましたが、新作アルバム「THANK YOU SO MUCH」は読み物を意識した、という桑田さんの発言を思い出し、今回は両サイドにあるモニターで新旧の曲を問わず歌詞を読みつつライブを見る、という形で見て見ようかしら…という考えになりまして臨むことにしました。
「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」という曲名がまた良いではありませんか…。45周年のライブであった2023年「茅ヶ崎ライブ2023」に前年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」、そして桑田さんソロの「JAZZと歌謡曲とシャンソンの夕べ~R60」と、ライブ活動や動員数がどうしても限られてしまう中で、ファン心理としては、やはりサザンに「逢いたい」という思いが、45周年以降で最も強くなっている時期だと思うのですよね。その今のファン心理を具現化したような曲名(曲の内容としては違いますが)を持ってくる、というのが、サザンなりのみなさんお待たせしました、というメッセージが込められているように感じてしまったのですよね…。
終盤の英詞部分はカットも短くすることもなく、きっちり歌っておりましたね。やはり「茅ヶ崎ライブ2023」以降は変に短くせずに1曲を丁寧に演奏する、というのがあるのでしょうか…。
原曲のラストの英語で桑田さんが叫んで、コーラスがイェーというところ(相変わらずの説明下手)で、桑田さんが「THANK YOU SO MUCH!!」と言っていましたが、これがまたピタリとハマっていまして。もしかしてこれが前提の1曲目だったのかしら…とも思ってしまうくらいでございました。
2.ジャンヌ・ダルクによろしく
「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」ラストの「THANK YOU SO MUCH!!」から、繋がったように、アルバム「THANK YOU SO MUCH」に収録されます、この曲が始まりましたね。流れて的に、もしかしてアルバム曲が来るのかしら…とは頭にあったのですが、「世に万葉の花が咲くなり」のアルバムツアーであった1992年「歌う日本シリーズ1992~1993」以降、最初のMC明けにアルバム曲をコーナー的に演奏する、という流れが定着していましたが、果たしてそれを崩してくるのかしら…とも同時に思っていたのですよね。
そこでご登場されたのが、この曲ですから歴史が動いた、というのは大袈裟ですが、長年のパターンを崩して来た、というのが驚きといいますか、新鮮さを感じたのですよね…。同時に1999年「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」がニューサザンを目指した、というものとはまた別な意味でニューサザンをやろうとしているのでは…ということを感じてしまいまして、ここである程度頭の中に持っていたサザンの方程式(?)は今回無意味であると、捨てました(?)。
歌詞に「熱いステージが始まるよ」というフレーズがあるように、序盤の早い段階で演奏しやすい曲、というのもあるのかなとは思います。また「昔話をするようで悪いけど」というフレーズを聴きますと、桑田さん曰くこの曲はサザンという訳ではなくロートル・バンドのイメージ、ということでしたが、どうしてもサザンとして受け止めてしまうわけでして、「昔話を~」というフレーズは、逆をいえば昔話が出来るくらいの歴史と曲が積み重なっているサザンだからこそ歌えるフレーズだと思うのですよね。
この曲の始まりとともに、バックの幕が開きサザンのロゴが出てきましたね(サザン応援団の公式Instagramに投稿されているあれです)。セットっぽく見えましたが、よく見るとモニターの映像でしたね。あのセットのままライブを進めるのかしら、と思いきやそんなことはなく。
この曲で銀テープがパーン。突然キャッチが出来ない距離ではありましたので、そこはさほど気にしていませんでしたが、いつの間にか前の席の方々が持っている…?。なるほど、「ジャンヌ・ダルクによろ(46列目)しく」ということでしたか(?)(49(しく)列目の方々に行き渡っていたのかは不明)。
MC
こんばんは。と2回でしたかありましたね。
「生まれ故郷の金沢に戻って参りました」と言っていましたが、若干金沢が神奈川に聴こえまして、色々な意味で間違っていないのでは…と思っておりました(?)。長くやっていますが、THE ALFEEよりも年下です、で笑いを取っておりましたね。ネタにする方も、される方(失礼)も長い・凄い(?)。ライブは30分で終わります、といういつもの一言もありましたね。そういえば今回名乗りで違うグループを言う件はありませんでしたね。残念(残念?)(あれ好きなのよ)。
3.せつないに胸に風が吹いてた
アルバム「THANK YOU SO MUCH」の収録曲から演奏する、といういつものアルバムコーナーにはやはり入らず、でしたね。「ジャンヌ・ダルクによろしく」のところでも書きましたが、ここで今までのライブのパターンが崩れたことを完全に悟りましたね。故にここからどう組み立てていくのか…というところに興味と楽しみが向くことになるのですが。
MCを挟んでいますが、「ジャンヌ・ダルクによろしく」からの流れ、というのがまた良いですね。そちらの曲がロートルバンド、ベテラン感のある主人公であるのに対して、この曲は学生時代の「音楽(夢)」から離れて行く仲間たちを歌っている、というのが、過去と現在を表しているのと同時にサザンの歴史、というのも表しているといいますか…。「THANK YOU SO MUCH」には「悲しみはブギの彼方に」というアマチュア時代に作った曲を収録している、というサザンの50年史のような形になっているこのアルバムにも繋がっているように思うのですよね。ある種、サザンの歴史が本になった際に、最初と最新のページになっているような、そんな感じを受けたのですよね。
「ジャンヌ・ダルクによろしく」には「虹を掴むまで辞めれない」というフレーズがありますが、この曲にも「虹のように消えたストーリー」「愛だけじゃ奪えない七色の未来」と虹(七色)という共通するフレーズがあるではありませんか。何と申しましょうか…。サザン、として見るならば、こちらから見れば十分「虹」を掴んでいるように見えるではありませんか。でもまだ掴んでいない、若き時代から「虹(七色の未来)」を求め続けている、というように感じてしまうのですよね…。と、完全にこの流れに惑わされている愚かな私でございました。
今回も英詞部分を歌っていましたね。良いことです(?)。間奏のギターを桑田さんではなく誠さんが弾く、というのもそういった学生時代からの流れを汲んでいるところがあるのかしら…と。
ライブでは2018年に「キックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」」と「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」で披露されていましたが、個人的にはこの2回とも画面越しでの鑑賞でございましたので、ようやく生でお逢いすることが出来ました。
4.愛する女性とのすれ違い
この曲も大好きでして…。1音目で分かりました(?)(多分みんな分かると思いますが)。
2013年「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」以来、12年ぶりの演奏と、ちょうど干支が一周してしまいましたね。アルバム「THANK YOU SO MUCH」が前作の「葡萄」以来10年ぶりですから、それに近い(それ以上ではありますが)という意味では、時間的にサザンのオリジナルアルバム、もしくはアルバムツアーとのすれ違い、というものもあったのもしれませんね(きっと偶然)。
何と申しましょうか…。「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」がサザン側から見たファン心理の曲名&選曲感がある、というのは既に書きましたが、この「愛する女性とのすれ違い」もそれに近いような感覚があるといいますか、そういう心理を理解しつつも、そこに答えられないもどかしさといいますか、新曲だったりライブを求められていることはもちろん分かってはいるのだけれども…というサザン側の思い、という意味でのすれ違い、という意味もあるのかしら…と。
アルバム「KAMAKURA」のDisc1と同じ4曲目、というのも良いですね(そういえば「せつない胸に風が吹いてた」もアルバム「世に万葉の花が咲くなり」と同じ3曲目でしたね)。「KAMAKURA」の流れとは勿論違いますか、同じような安心感といいますか、こういったバラッド(敢えてこう書いております)もまた所謂1つのサザンよね…というものを感じさせるのにはちょうど良い場所だったりするのかもしれません。まあ私はそんなバラードナンバーに後方彼氏面をしながらも(?)、心の中で小躍りするくらいには喜んでいたというサンキューミスマッチテンション(?)だったのでした(そういうのをもう少し表に出しなさい、あんたは)。
5.海
前年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」に続いての演奏となりましたね。ロッキンと同じく冒頭に波音のSEがあってからイントロに入りましたね。
個人的には2013年「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」では日替わりの1曲目であった為に聴くことが出来ず(「Ya Ya(あの時代を忘れない)」の日でした。というよりは1dayの宮城公演でしたもので…)、その後の2020年「サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~」」にロッキンのライブビューイングと、ライブというものに行くようになってから、それまで演奏されている3回とも現地での逢瀬という点ではご縁がなく(無観客配信ライブはそもそもどうしようもありませんが)、今回ようやく画面越しではない「海」を聴くことが出来たというのは、嬉しいのはもちろんでしたが、お待たせしました、といった感じが強かったですね(表現が逆では)。
スクリーンには江ノ島が映っていましたが、個人的にこの曲にはそういった所謂湘南の海、というよりも、異国(海外)の海、というイメージを持っていますので、ちょいとだけ違和感があるといいますか、SNS風表現(なのかしら…?)でいいますと、所謂公式との解釈違いとやらになりますね(?)(そこまで違いに対して感情を剥き出しにしている訳ではないですが)。
今回もラストのサビ「言葉じゃ言えない"好きよ"」を2回繰り返して歌っておりましたね。曲から一部カットをしない、というのはありましたが、付け足す、というのは勿論今までに無かったわけではありませんが、逆を付いて来ているような感じがあり、それもまた珍しいなと…。
6.ラチエン通りのシスター
この曲も2013年「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」以来と、灼熱のマンピー以来、というのが、頭に付くような曲が多い感じがありますね。2013年、というのは2008年からの無期限活動休止を経てのサザン活動再開の年ですから、ある意味でそういったリセットした時間以降の、現在のサザンに続いている源流である、というところから考えますと、もしかするとそういったところを多少は意識している選曲だったのかもしれません。
灼熱のマンピーはアコースティックコーナーでの披露だったので、バンドスタイルでの披露は2004年「真夏の夜の生ライブ~海の日スペシャル〜」以来となりますね。
バックモニターではラチエン通りの映像が使われていましたね。確かちょいとレトロ(フィルム)風な映像になっていたような記憶があります。
夜遊び(2024.12.14放送回)で初期の曲の話になった時にこの曲名を出していましたが、ライブ選曲・リハーサルの時期と重なっていましたし、その流れでポロっと出た感じだったのでしょうか。
7.神の島遙か国
もうイントロ前の三線の音で分かってしまいますね。とはいえ1%位は「もしかすると「ナチカサヌ恋歌」をやるのでは…」とは思ってしまう私(だってそちらも聴きたいですからね)。
この曲がリリース前に行われたドームツアーであった1999年「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」を除き、それ以降に行われました、ドーム公演の4回中3回(2015年「おいしい葡萄の旅」でのみ演奏されず)披露されているなど、沖縄がテーマになっている曲でありつつ、実はドーム向けの曲、という何とも不思議な立ち位置にいる曲になっている気がしますね。
以前、桑田さんが「イエローマン~星の王子様~」をリリースの際に「東京ドームの5万人が腕を振る姿を想像して作っていた」ということを発言していた、ということですが、この曲も手拍子が他のサザンには無い独特さがあり(そういうリズムを何拍子とかいうのかもですが、私には分からないのよ)、サビも沖縄音楽的なノリで客席が腕を動かす、というのも客説側を含めた演出の1つとして、この「イエローマン~星の王子様~」の時の考え方と近いものがあっての、ドーム向き選曲、になっているのかもしれませんね。
スクリーンに流れておりました、珊瑚などといった沖縄の海を連想させるものたちがちょいとファンシー感があって、可愛いなとおじさんは思っておりました(あんた気持ち悪いよ、シリーズ)。
私の前列右側におられましたおじさまが、その沖縄音楽風ノリの腕の動かし方がまた良い動きでございまして、基本棒立ち後方彼字面スタイルの私としましては、ノリの悪い私の分までよろしくお願い致します、といった心境で見守っておりました(?)。ちなみに前列左側にいましたおじさまは動きも少なめで私と近いスタイルの方でしたので親近感がございました(?)。
8.愛の言霊~Spiritual Message~
冒頭、和の雰囲気がありましたがちょいとした軽さのようなものを感じておりまして(いよー、ポン、というよく聴くBGM(名称分からぬ…))、「盆ギリ恋歌」か「愛と欲望の日々」あたりかしら…と思っていたところにあのイントロですから、不意を突かれたようなところがありましたね。同じ和がテーマでもこうも変わってくるのね、と改めて思った次第でございます。
スクリーンの前にセットがありまして、それが時々ステージに現れるのですが、どこか襖のような感じがありまして、そのセットがまたこの曲に合っていたのですよね。
アレンジは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」と同じだったでしょうか…。ロッキンと同じく、ラストのラップを原曲通りにカットもなく歌って下さったのは良かったですね。それを生で聴けたのですから更にです。
ライトや炎などの演出もありますし、ドームだとさらに映えるのだろうな…と思いながら見ておりました。そういえばドームでの演奏は最初のドームツアーでした、1999年「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)〜素敵な春の逢瀬〜」のみでの演奏だったのですね。どうしても夏の野外ライブでのイメージが強いですから、そういう曲が冬〜春のアリーナ・ドームツアーという真逆、といえますライブで今後どう進化していく・披露されていくのかがとても楽しみですね。特にこういった完成されている曲は特に。
MC
ここでアルバム「THANK YOU SO MUCH」に触れていたのですが、16枚目のオリジナルアルバムと10年ぶりのリリースが混ざったようで、「10枚目のアルバム…」や「16年ぶりの…」と間違ってしまう桑田さん可愛らしかったですね。そんな桑田さんの裏で原さんの笑い声をマイクが拾っていたようで、小さく聴こえていたのも良かったですね。原さんのマイクを切らずにいて下さって「THANK YOU SO MUCH」、でございました(?)。
9.桜、ひらり
アルバムから新曲を、と披露されました。「ジャンヌ・ダルクによろしく」が前年の配信リリース・「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」で歌われていることを考えますと、この曲も1月1日にアルバムから先行配信されているとはいえ、実質アルバム「THANK YOU SO MUCH」から最初に演奏された曲、ということになるのでしょうか。
そういった所謂新曲の第1弾としてこの曲が演奏されるというのもまた意味合いがあるように思いますね。特にこの石川公演を皮切りにツアーをスタートするということもありますし、何より曲からその温かさといいますか、優しさが感じられるのですよね。
意図的なのか偶然なのかは分かりませんが、今回はこの石川に神戸、そして宮城とこの30年の間で、特に大きな震災に見舞われた場所を回るツアーでもあるのですよね。しかもいずれの場所も1月、そして3月という時期に震災に見舞われたところでもありますし、勿論この「桜、ひらり」が収録される「THANK YOU SO MUCH」というアルバム制作時に当たっていたこともありますが、この石川という場所はもちろんのこと、未だ癒えない傷を持つ場所、いや日本全体を歌った曲であるのだと改めて感じまして、曲の受け取り方もまた変わったような感じがあったのですよね…。
とはいえ、ちょいとご登場が早かったような気がしましたね。まあサザン(3×3)が9で、9曲目にそういった想いを抱いている新曲を披露、というところを狙っていた故の選曲だった、ということにしておきましょう(?)。
10.神様からの贈り物
続けて演奏されたのはこの曲でしたね。
2番ではスクリーンに「ザ・ビッグ・ヒット・タイム(あれ…パレードだったような(記憶でパレードの方として残っていますが、歌詞優先(弱気)))」と歌詞に登場するフレーズと同じタイトルの番組風映像が流れましたね。尾崎紀世彦さんや坂本九さんといった歌手の方々や阿久悠さん、永六輔さん(だったでしょうか…)などといった作詞・作曲家の方(自分が知っている方の名前だけを書いています。他にも映っておりました)の映像や写真が使われておりました(作詞・作曲家の方々は静止画だった…はず)。
曲終わりに少しだけMCが入り、昔は良かったという曲なんですけど、こういう曲を作るともう…ね(笑)、と自虐的に話しておりました。
確かにこういった曲は割と珍しい気がしますね。ただ今回のアルバム「THANK YOU SO MUCH」全体に感じていたことなのですが、基本未来志向といいますか、先の方を向いて活動しているサザン(桑田さん)の中では、もちろんその先(未来)を見ていながらも、今までよりも、後ろ(過去)を振り返って見ている、という感じを受けていたのですよね。未来と過去への旅、とでも申しましょうか…。もちろん現段階でまだ解禁されていない曲がありますが、「悲しみはブギの彼方に」の収録だったり、まさにこの曲を最初にラジオで聴いた時にそういった思いを勝手に感じてしまったといいますか…。
とはいえ、そういった昔は良かったが書ける、というのもそれだけ活動を続けてきているということがありますし、そういったことが許される、自虐出来る、というのもある意味で今を生きて、まだ先に向かっている、という裏返しでもある気がするのですよね。…などと考えて見ているのですから、嗚呼、私は面倒くさい奴ですよ。こういう奴がよっぽどタチが悪い(?)。まあ本人たちが「昔話をするようで悪いけど」と歌っているので、許して下さることでしょう(?)。
でもね、「あなたがいなければ」や「あなたが目の前に」のところでこっそり小さくステージに向かって指を指すくらいには、ステージの方々を想っているのよ(?)。
11.史上最恐のモンスター
「神様からの贈り物」終わりの短いMCが続き、次の曲はまだ自分のラジオでも流したことのない曲です、と紹介があってからのこの曲となりました。
個人的な話になるのですが、私がライブにお邪魔する方、というのは少なく、また基本的にライブに行くならその方(グループ)の曲は全て(頭の中であの曲だ、と分かるくらいまでは)聴かないといけない、というのが何故かありまして(厄介だと自分でも思っている)、なので知らない曲は無い状態で臨むのですが、今回はその知らない曲が2019年「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」での「愛はスローにちょっとずつ」以来6年ぶりにここで来てしまいましたね。
イントロからしばらくは、おどろおどろしくなった原さんソロ「夜の訪問者」といったところで後半からロックオペラ(…でいいのだろうか…)のようになっていく、といった曲調でございまして(伝わらないわよね…語彙&知識が無く申し訳ございません)、歌詞は所謂風刺枠に当たりまして、環境問題や戦争(ウクライナというワードも歌詞に入っていました)といったところを歌っていましたね。少し前にたまたまラジオで聴きました(ありがとう、津田健次郎さん(?))、井上陽水さんの「最後のニュース」が何となくイメージに近いわね…と思いながら見ておりました。
今回の初聴きではモンスターとは、結局は人類のことなのか、はたまた環境問題に嘆き、怒る地球のことなのかしら…なんて思ったりもしていましたが果たして…。そして今後自分自身の解釈がどう変わっていくのかが楽しみでもありますね。
「ヤバい」というフレーズがありましたが、これは近年の頻出ワードにもなっていますね。桑田さんソロの「OSAKA LADY BLUES~大阪レディ・ブルース~」で初めて使われて以降はこの曲を含め10曲で使われているのですよね(今回のアルバムでも「ごめんね母さん」と「ミツコとカンジ」の2曲でも使われています)。若者言葉、という訳ではないかと思いますが、日常でも当たり前のように使われていますし、語感的にも意味的にも歌詞のフレーズに使いやすい、というのがあったりするのでしょうか。
12.風のタイムマシンにのって
曲が始まる前、幼少期からサザンデビュー後の原さんの写真が5枚ほどスクリーンに映っていたのですが、自分で恥ずかしくなったのか、2枚目くらいから原さんの笑い声が小さく聴こえ、更に客席からの「かわいいよー」という掛け声でまた笑ってしまう原さん、という流れがまた可愛らしかったですね。同時に笑って歌えなくなってしまったらどうしようかしら…と思っておりましたが、流石原さん、心配は無用でございました。
この曲、何処か原さんソロの「夢をアリガトウ」に近いものを個人的には感じてしまうのですよね。
原さんが「江ノ島」を歌うのは意外と珍しいのですよね。過去には「シャボン」の1つだけでそれ以外は桑田さんですから、無意識に分けているところがあったのかもしれません。
桑田さんのボーカルはソロのライブで聴いていたこともありますが(とはいえ生で聴くのは2年ぶりになってしまいました)、原さんのボーカル曲を生で聴くのは前回のツアーであった2019年「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」以来でして(「原由子スペシャルライブ2023「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」」ですか…おっと涙が(大袈裟))、実に5年半ぶりだったのですよね。ここの原さんボーカル曲で、「嗚呼…これがサザンね…」と改めて感じておりました。もしかすると私も5年半という時間の風のタイムマシンにのっていたのかもしれません(?)(言いたいだけシリーズ)。
「史上最恐のモンスター」の次に演奏されていますが、アルバムではその前に収録されているのですよね。何と申しましょうか…。「史上最恐のモンスター」のような曲の前後に原さん曲を置きたくなることが今回とても良く分かりましたし、同時に原さんのボーカル曲があるからこそ、こういった曲がサザンで出来る、というのがあると思ってしまったのですよね…。
MC
アコースティックコーナーに入るということで、その準備もあるのかここでも短めにMCが入りましたね。
桑田さんが客席に「トイレ大丈夫ですか(以降連呼)」とやたら聴いてくるので、トイレが近い身で、ライブ中は極力トイレを意識しないようにしている私からしますと、「(思い出して尿意が来る恐れがあるので)聴くのはおやめください…」と祈っておりました(?)(何よそれは)(結論から申しますとトイレは大丈夫でした)。
13.別れ話は最後に
アコースティックなので座って下さいと。皆さん座っていましたね。そういえば座ってサザンを見る、というのもなかなか無いですから貴重といえば貴重な時間だったのかも知れません。
「別れ話は最後に」という曲を、という一言でまさか…と。2009年に「桑田佳祐の音楽寅さん」でのスタジオライブでのおまけパート、という形で披露されたことはありましたが、サザンのライブでの披露となりますと、1980年「コンサートツアー ゆく年・くる年」以来、なんと45年ぶりの演奏となるのですよね…(年を跨いだツアーですが、私はスタートした年を起点にしております)。ええ、大事件です(?)。1曲目の「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」の34年(AAAからですと、27年)という最長ブランク記録をあっさり越えてしまうのですから…。
何と申しましょうか…。だから、ではありませんが、そんな曲が目の前で演奏されている、というのが何とも不思議といいますか、実感がないといいますか…。今までに無かった感覚を持ってしまったのですよね…。ええ、半端にライブ演奏履歴を覚えているおじさんになってしまうとこういった時厄介なのです(?)。
とはいえ、基本冷静おじさんではありますので(?)、青学時代からこの曲を聴いていて自身でカバーしている(2003年のアルバム「WALTZ IN BLUE」)誠さんがサポートメンバーとしてこの曲のギターを弾いている、というのは(2009年の音楽寅さんでも弾いてはいましたが)、勝手に感慨深いものを感じたりもしておりました。
終演後の話になるのですが、外に出ると雨が降っていたのですよね。この曲には「雨が降ってるのに 空は晴れている まして今夜は雪が降る」というフレーズがありますが、この数日前、一時はライブ開催が危ぶまれる雪が降っていたこともありまして、「雪が降ってたのに 空は晴れている まして今夜は雨が降る」ね…なんて最初に思ったりもしておりました。
14.能登半島(石川さゆり)
おもむろにフリップを取り出し(取るというよりもスタッフさんから受け取ろうとしていましたが、流れで桑田さんギターを外そうとしていたりとしていて、最初動きがぎこちなかったのが可愛かったです(?))、今日のワンコーラスコーナー(だったかしら…)としてフリップに書かれた5曲の中から、拍手を貰って歌う曲を決めるということでした(初日は挙手にしたら見えなかった、ということを話していました)。確かそこに書かれていた曲は
1.希望の轍
2.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
3.LOVE AFFAIR~秘密のデート
4.能登半島
5.マンピーのG★SPOT
という順番だったでしょうか…。そして明らかに4に誘導しようとする桑田さん。
「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」さんはまだレーザーが暖まっていない、「LOVE AFFAIR~秘密のデート」はムクちゃん曰く「(多分不倫に対して世間が、もしくはアコースティックコーナーということもあるのか)うるさいからダメ」などといったやらない理由を付けておりました。
そして忖度もあり(?)無事4である「能登半島」を。「夏から秋への能登半島」というところは「冬から春」へと歌詞を変えて歌っておりました(表示されている歌詞も冬と春は太字になっていた)。所謂ご当地ソング枠(もしくは石川限定のコーナーなのかもしれませんが…)ということなのでしょうが、この「能登半島」発売が1977年とサザンデビュー前年に当たるのですよね。おそらく偶然なのでしょうが、この前に演奏した曲である「別れ話は最後に」もこの前後(前だとは思われますが)に作られている、というのが、関連性があって面白いな、と。
そういえば桑田さんが病気明けで出演しました、2010年の紅白歌合戦は桑田さんの次が石川さゆりさんで「次は石川さゆりです」と桑田さんがアドリブで紹介して締めていたのですよね。15年越しにその石川さゆりさんの曲を歌う、というのは少し面白いな、とも同時に思ってしまったのです。
面白いと言えば、アコースティックコーナー内なのにもかかわらず桑田さんはギターを外し、ハンドマイクで歌っていたのですね。実はしれっと、このライブで桑田さんが初めてギターを外して歌った曲でもありました。
15.夕陽に別れを告げて
桑田さんがギターを持ち直し、アコースティックで披露されましたのは、この曲でしたね。実はこの「夕陽に別れを告げて」まで新作アルバム「THANK YOU SO MUCH」以外の曲は、収録されているアルバムの被りが無かったのですよね。昨年末にサザンの過去のオリジナルアルバムのリマスター盤が配信・サブスクリリースされていたこともあり、もしかすると、そういう過去のアルバムからも1曲ずつ演奏したりするのかしら…と途中からこっそり数えていたのですがそんなことはありませんでした(ライブに集中しなさい)。
私の記憶にあるこの曲は2008年「真夏の大感謝祭」後に収録された夜遊びの生歌で歌った際のテイクなのですよね。確かライブの翌日の収録で声がボロボロだったのですけど、とても印象に残っていて。それで生で聴いてみたい曲の1つになっていたのですが、その願いは17年越しにようやく、といったところでございました。
2020年「サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~」」の無観客配信ライブでも演奏されてはいましたが、有観客では大感謝祭以来の演奏となりました。個人的には「せつない胸に風が吹いてた」や「海」と同じく、ようやく生でお逢い出来た…という嬉しさだったりがありましたね。今回はそういった定番といえます曲であったけれども、ライブで生で見るのには今まで縁が無かった曲の方々と出会えた貴重な機会になったな…と。
MC
ここでメンバー紹介がありました。弘さんの腕組みMCを見ますとサザンを感じます(?)。毛ガニさんの紹介時に古希になりました、という話があった際に後ろの方にいましたお子さんがおそらくお母さんに「古希って何?」と聴いていたのが可愛らしかったですね。毛ガニさんは今回、野沢”香箱ガニ”秀行です、と自己紹介していましたが、拍手と被ってしまったのでもう1回と桑田さんに言われ、2回香箱ガニと言うことになってしまっておりました。そして桑田さんムクちゃんにウクレレの話を振り忘れ、ムクちゃん自らウクレレの話を。桑田さん「(ムクちゃん)怒ってます」。
今回は室内ということもあって、帽子原さんではなかったことが少しだけ残念でございました(?)。
16.悲しみはブギの彼方に
アルバムコーナー後半戦は50年近く前に作った曲を、という言葉と共にこの曲からスタートしました。
「別れ話は最後に」からメンバー紹介の流れから客席は座っていたのですが、イントロが始まっても座っている方が多く、立って良いのかしら…みたいな雰囲気で周りを伺いながらちょこちょこと立ち上がる人が出てくる、という感じでございました。私は前の方が立ち上がりステージが見えにくくなったタイミングで立ち上がりました(結局見えないのですけどね)。
「別れ話は最後に」とはまた違った感覚、といいますか、私にとってはきちんと(?)新曲なのですよね。当然「悲しみはブギの彼方に」という曲としての存在は知っていましたし、何でしたら云々を聴くチャンスはあった(今もあるといえばある…のでしょうか)、のですが、何故か今の今まで聴いて来なかったのですよね。だから新曲としてこの曲を受け止めることが出来た、というのは偶然とはいえ色々と考えてしまう厄介勢な(?)自分自身にとっては良かったのかしら…と。
もちろん半世紀前に作られている曲ですから、そういった昔の感覚はあるとはいえ、きちんと2025年のサザンの音として、新曲として世に出ようとしている感がしっかりあるのが流石だと思ってしまうのですよね…。
17.ミツコとカンジ
「悲しみはブギの彼方に」が夜遊びで初オンエアの際、アウトロに片山さんのシンセが入り次の曲とメドレーのような形になっている、という話が桑田さんからありましたが、そのシンセの音が入り、そのままこの曲に繋がりましたね。その繋ぎのシンセ音に関してはラジオで流れていないので、アルバムに入る音源と同じものなのかは分かりませんが、多分そうでしょう(ライブはライブで変える、という罠(?)もありそうですが)。
曲名である「ミツコとカンジ」は夫婦だったこともあった、倍賞美津子さんとアントニオ猪木さん(本名猪木完至)から取っているのだと思われます。2番の歌詞に「チョップ」や「チャンピオンベルト」などといったプロレス要素もありますし。
スクリーンの映像は子どもが描くような棒人間を2段階ほどクオリティアップさせた絵が使われていましたね(伝わらない)。タイトルには関係無さそうな、歌詞には沿っていますが、所謂男女の恋愛といったところでしたね。とはいえ主人公の格好を見ていますと、基本的に現在の様子は主に青いネクタイ、幼少期は黄色い帽子をかぶった姿だったのが、最後の最後、夕陽に向かって走るシーンで赤いマフラー(タオル)を身につけているのですよね。その後チャンピオンベルトに少し見たことがある気がする顔が映るのですが、最後に猪木要素を目立たないように入れてくる、というのがまた「粋」といいますか、「ミツコとカンジ」というのは男女のことである、というのと同時に主人公からすれば、ミツコ(好きな(だった)女性)とカンジ(憧れの存在)とも解釈出来るのかしら…とも考えておりました。そういえば歌詞に「ミツコ」は出てきますが「カンジ」は使われていないのですよね…なのでどちらとも解釈は出来ますし、明らかにその人物を歌っているのに、その人の名前は出さない、周囲にいる人の名前は出てくるという「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」や原さんソロの「スローハンドに抱かれて(Oh Love!!)」と同じ作り方をしているのもまた面白いな…と。
18.夢の宇宙旅行
モニターが並んだ宇宙ステーション的映像からのこの曲でしたね。この曲からリストバンドが光りましたね。つまり我々は南十字という名の宇宙船に戯れる星だったのです(?)。
イントロから会場は盛り上がってきましたね。全てが公開されていませんが、アルバムの中では所謂盛り上がる、ライブにおける煽り枠の曲、といった感じでしたね。
オリオン座やまさにそのままである「冬」という単語があるように、実はサザンとしては珍しい冬の曲でもあるのですよね。ある意味で夏のイメージが強いサザン、という存在からすると(年越しライブの先駆者的存在ではありますが)、ある意味で冬のイメージというのは夢物語、のようなものなのかもしれないわね…などと歌詞を見ながら思っておりました。
歌詞を見ますと、子どもの見る「夢」なのか、大人の思う、もしくは人生最後の「夢」なのか、などというような解釈が分かれる曲であると思うのですよね。そういう考えさせられる曲というのは何と申しましょうか、個人的にそういう曲は作った桑田さんの中に答えがあったとしても、あまり出して欲しくない(例え間違っているとは思っても)、色々と解釈させて欲しい、と思ってしまうのですよね(こういう奴は嗚呼、厄介…厄介…)。
解釈といいますと(こら、早速の厄介はお止め)歌詞の中に「御守りはIggy Pop(イギー・ポップ)のサイン」と「目の前に大谷翔平のサイン」というフレーズがあるではありませんか…。ちょいと調べますと、イギー・ポップさんは1977年に日本初来日していたのですよね。1977年といえばサザンのデビュー前年でそのデビューのきっかけとなるバンドコンクールである「EastWest’77」に出場した年でもありますね。そして大谷翔平選手、現在アメリカ、メジャーリーグでの活躍は連日のように報道されていますが、日本のプロ野球でのデビューは2013年と、サザンが無期限活動休止を経て5年ぶりに活動再開した年にも当たります。その2008年、サザンは「I AM YOUR SINGER」という曲をリリースしていますが、この曲のMVでは宇宙飛行士に扮するなど、宇宙船でのシーンがありますね。これらを合わせますと、夢の宇宙旅行、というのはこれまでのサザンの活動を歌っているのかしら…とも思ったりもしてしまったのですよね…。サザンの活動を振り返りつつも、そして「目の前に大谷翔平のサイン」でまだ「夢(サザンの活動)」は続いていく…という風にも感じてしまうのですよね…(まあ大谷翔平のところは最初ベーブ・ルースにしようとしていた、と桑田さんは言っていたので間違いなく違う「厄介」な解釈になるのでしょうけどね)。「大谷翔平」というのは現在、というアイコンの1つにもあると思いますし…。
19.ごめんね母さん
アルバム曲とはいえ、ここでこの曲を持ってくるのか…というちょいと不意打ち感といいますか、驚きがありましたね。例えるとするならば桑田さんソロの2002年「けいすけさん、色々と大変ねぇ。」で煽りパートで披露された「Blue〜こんな夜には踊れない」的な感じになりますでしょうか…。ただ、今回のこの後の煽りパートの流れを見た後に振り返りますと、ここで披露されたこの曲はまた良いアクセントになっていたわね…とライブ後にじわじわと感じておりました。
「夢の宇宙旅行」からAI的映像に繋がり、そのままこの曲のイントロに繋がっていましたね。「能登半島」以外ではこの曲で初めて桑田さんはギターを外し、ハンドマイクで歌っておりました。「果てなき宇宙への旅は ママの呼ぶ声と消えた」からこの曲ですから、夢から現実へ…感がまた色々な意味で凄いですよね。お母さん、色々と大変ねぇ、です(?)(何かソロ要素(主に2002年)が多い曲になってしまった)。そういえばダンサーさん登場はこの曲からだったでしたっけ…(曖昧)(その前にも出てた記憶がある、が思い出せない)。
アルバムでの曲順もまた良いですよね。この歌詞で、もう一度死ぬまで踊り明かす曲から、タイムマシンにのる曲に挟まれているのですから(?)。もちろん褒めていますよ。こういう何処か無機質で、救いも優しさも薄い曲というのは大好きですから…。桑田さんも割と淡々と歌っているといいますか、感情の起伏を抑え気味に歌っているようにも感じてしまうのですよね。
そして思うのですが、最後のAIボイスくん・さんの声、微妙に桑田さんと原さんの声を加工したら、出てきそうな声していませんか(?)。そのAIボイスくんたちが原曲通りの台詞を述べた後に「そしてミラーボール、回転」とあの曲への伏線を。こういうのをわざわざ付けなくて良いのでは、をしっかりを付けてしまうのが最高にサザンしていると思ってしまいますね(?)。
20.恋のブギウギナイト
あれは(多分)ロッキンと同じOverture、Overture(マンピーのサビのリズムで読んで見て下さい(?))だったでしょうか。
初の生「恋のブギウギナイト」はまだ歌っている方が68歳の為、「キミとROCK(69)を味わい」が惜しくも果たせなかったことが残念でした(?)(そもそも私自身が69ではない)(一部ではベーブ・ルースと同い年説が唱えられております(?))。
「ごめんよ母さん」からの流れですと、「やっぱ秘密がバレたよ」「アレに手を出したら」というのが、実はこの曲で「もう心はSeventeen」になってしまうほどに惹かれてしまった「キミ」という手を出してはいけない存在を口説いてしまった結果…という物語になるのかしら…とも歌詞を見つつ思っていました。…終演後、もし「夢の宇宙旅行」からの流れでしたら、「もう心はSeventeen」→「Seventeen=17」→「大谷翔平のメジャー移籍後の背番号は17」というところから、絶対にまた都合の良い解釈をしたのだろうな…と思った事をここに告白致します(?)(要は何でもすぐ都合の良い解釈をするおじさんなのよ、あたしゃ)。
スクリーンには色々なフォントのサザンが出ていましたね。ちゃんと自分の好みを見つけておけば良かったですね(?)。
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」と同じく、終盤に「タケモトピアノ」・「ピアノ売ってちょうだい」と言っておりましたね。ロッキンの時は定着するのかしら…なんて書いていましたが、定着しそうですね。
そして残念ながらロッキンで謎のインパクトを持ってステージに現れていたあの自動販売機さん、今回は登場せずでした。生であのシュールなセット見たかったです(?)。
21.LOVE AFFAIR~秘密のデート
アルバムの曲から、「ずっと可愛いがって貰っている昔の曲をやりたいと思います」的一言があってからのこの曲でございましたね。「能登半島」を歌う前のフリップに書いていた曲はもしかしてやらないのでは…と思っていたのですが、そんなことは無く(ここで書きますが結果的に全て演奏しましたね)。
スクリーンに映った観覧車の周り方がとても早かった(ような記憶)のが何故か印象に残っている気がします。
近年、すっかり煽り枠の仲間入りを果たしていますね。(多分)桑田さん的には歌いやすい曲で、間違いなく盛り上がる、という2つがあるのが大きいのかと思います。
現在、に限らずではありますが、有名人の所謂不倫が常に1つのトピックスとして世間で扱われている世の中ではないですか。近年は特にSNSの存在もあり、かなり厳しい目(もしくは過激な投稿)が向けられるようになっておりますし、そういった目が、この曲のように不倫がテーマにしている曲にも向けられ、今後歌いにくくなるのではという危惧もある、もしくはそういったコンプライアンスに抵抗、ではありませんが気にする必要がある時代は来たりするのかしら…などと暗いことを考えてしまう私は何なのか。やはり私は「私の世紀末カルテ」族でございます(?)。
ボウリング場で格好付ける桑田さん、しばらく生で見ないうちに更にキレが増したように思いました(?)(分かったような口をきく)。
2018年「キックオフライブ2018「ちょっとエッチなラララのおじさん」」以降定着していましたアウトロでの「Be My Baby」が今回はありませんでしたね。「恋のブギウギナイト」でのタケモトピアノ口ずさみに枠を取られてしまったのでしょうか(?)(「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」では共演しているので多分違う)。
22.マチルダBABY
ここで「マチルダBABY」さんがご登場された時点で、「あっ、これ煽りは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」と同じ流れになるな…」、とは感じました。でもここまでの曲数的にみんなのうたあたりはカットかも…という予想までしておりましたが、見事に当たってしまいましたね。どうやら、年に数回の貴重な冴えをここで使ってしまったようです(?)。
とはいえ、過去4回のドームツアーの内3回、しかもこの煽りパートで演奏されていますのでロッキンが無くても演奏されていたとは思いますが。そのロッキンではダンサーさん無しでのスクリーンにゲーム風画面、という演出でしたが、今回は逆にダンサーさん登場でそういったゲーム演出無し、と逆のパターンになっていますね。とはいえサザンのライブではこの曲でダンサーさん登場はマストになっていますので、こう見ますと、ロッキンはサザンのファン向け選曲をしつつも演出はサザンファンではない方に向けていたところがあったのでは、という点を感じされるのは面白いと思います。
歌詞に「逢いたい気持ちが So Much More」というフレーズがありますから、この「THANK YOU SO MUCH」というアルバム名のツアーにもぴったりといえばぴったり、なのですよね。
そしてサビの爆発音に毎回ビビってしまう弱気な僕。とはいえあれは空砲なのよね…とも思いつつも、またうっかり天井が燃えてしまっていないかを眺めてしまう謎の冷静さを持つ打たれ強い僕がいます(?)(何故TSUNAMIになったのかは分からない)。
23.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
おめでとうございます。5回目となりますサザンドームツアー、唯一皆勤が確定となりました…という曲なので、余程の心変わりがなければ演奏されるとは思っておりました。とはいえ過去の流れとしては、2曲目(「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」)→煽り(「みんなが好きです!」)→2曲目(「おいしい葡萄の旅」)→煽り(「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」)と、2曲目と煽りコーナーを交互に来ていたのが、今回続けて煽りでの披露となっていますね。これはサザンのライブで2019年までの、3曲目後MCから2曲目後MCに変わった、というのが大きいのではないのでしょうか。1992年「歌う日本シリーズ1992〜1993」で3曲目というのはありましたが、基本的には繋ぎの曲(繋ぎというには随分強力な曲ですが)なのですよね。煽りでも本編ラストというのは、1984年年越しライブ「縁ギもんで行こう」の1度きりで、1〜3曲目、煽りコーナーと繋いでいく中で、より生きる曲、といった起用法なのですよね。故に曲が終わってMCへ、とは入りにくい曲になっていると思うのですよね。ですので、2曲目後MCという形が定番化していきますと、2曲目ミスブラさん、というのは見られなくなってくるのかしら…と思ったりしてしまうのです(もちろん今後どうなるかは分かりませんが)。
ドーム公演皆勤には触れましたが、アルバムツアー、という観点から見ましても自身が収録されたアルバムである「人気者で行こう」以降、今回の「THANK YOU SO MUCH」までこちらもまた皆勤なのですよね。特に所謂定番といえます曲が「セオーノ」と「おいしい葡萄の旅」で割と振り落とされていたので、これは本当に凄いことだと思いますし、同時にこの曲への絶大な信頼感を改めて感じてしまうのですよね…。
レーザー光線の演出がまた凄かったですね。分かりやすく技術の発展ということもあるのでしょうが、年々こういった照明演出は派手さを増していっている感がありますね。「現代(いま)この時代(とき)こそ「未来」と呼ぶのだろう」です(?)(だから今回演奏していない曲を出すでない)。しかしレーザーの緑はいつの間にか定着していますね。私の中では東京ヤクルトスワローズと同じような存在となっております(?)(ただおじさんですので、緑といえば南海ホークスなんですよね…おっと野球おじさんは帰りなさい)。
24.マンピーのG★SPOT
本編ラストはやはりこの曲でしたね。近年はライブイントロのベース部分カットでそのままイントロに入るアレンジになっていますが、あれはヅラの装着時間短縮による影響でしょうか(?)。多分違う&関係無いと思いますが、ヅラの進化による因果関係があったら面白いのではないですか(そこ面白がるのはあんただけよ)と思ってしまうのですよね。しかし今回の「G」は「THANK YOU SO MUCH!!」の「!」マーク下の「・」に隠されていたとは…(これ、伝わるのかしら…)。今回のあの「G」の出し方は最高に好きな演出なのですけどね。
「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」の煽りとほぼ同じになると思っていたところではあったので、やはり…と思いつつも「嗚呼、サザンをやりきるのね…」とも思ってしまったりしてしまったのです。所謂イメージのサザン、というものはいくつかあると思うのですが、そのうちの1つにこの曲とライブでの演出(主にヅラ)、というのが割と色濃くあるのだと思うのですよね。それを必ずやるというのはドラマの「水戸黄門」における印籠であったり、映画「男はつらいよ」で最後には必ず振られてしまう(例外もあるとはいえ)車寅次郎であったりの「お約束」であると思うのですよね。桑田さん本人も「マンネリ」という言葉を使うことがありますが、最後に「お約束」があるというのは、ある意味での期待通りであり、ある意味で(もしかしたら違う演出を…という思いを崩す、ということでの)期待外れ、ということでもあると思うのですよね。でもこれは「お約束」にすることによって明確な終わりを作らない、ということにも繋がると思うのですよね。ループではありませんが、ある種サザンに殉ずる、といいますか、最後までサザンで居続ける、というある種の覚悟を持っているようにも思えてしまうのですよね…。実際2008年「真夏の大感謝祭」(2006年「THE夢人島Fes.2006 WOW!! 紅白! エンタのフレンドパーク Hey Hey ステーション …に泊まろう!」からともいえますが)以降の大きな規模のライブでは必ずラストにこの曲を持ってくる、ということが尚更そう思わせてしまうのです…とライブ中、しかもこの曲の時に考えている私は何なのか(文章にすると余計にさ)(あと、もちろん違う曲も聴きたい欲は持っておりますよ)。
今回のヅラはロッキンでのヘルメット風のヅラに女性の像のようなものが新たに付けられたようなものになっていましたね(よく見えず)。そして今回もちゃんとマンピーと歌っておりましたね。それで良いのです(?)。
曲終わり、ラストはTIGERさんのまさに咆哮のようなボーカル。そしてスクリーンには実に分かりやすく叫ぶ「虎」が。本当にこの前までマンピーだったのかと思うくらいの(失礼)格好良さでした。そういえば2015年「おいしい葡萄の旅」もラストマンピーで最後は弘さんのドラムソロとまた格好良い締めをしていたので、そういったところでバランスを取っている、といいますか、あくまで主役はマンピーではなく、アルバムなことを(自分たちも)忘れずに、という思いも何処かにあるのかもしれませんね。
En1.Relay~杜の詩
アンコール待ちの間、スクリーンには「THANK YOU SO MUCH!!」のマークが映し出されていたのですが、時々たくさん登場して、積み重なっていたマークが崩れる、というのが、2013年「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」での「ピースとハイライト」での映像感がありました。
そんなこんなで皆様がステージに。毛ガニさんが持ち場に戻った際に近くにいたあれはスタッフさんでしたか、グータッチをしていたのを私は見逃しませんでしたぞ(?)。桑田さんは大きなピースサインがあしらわれたTシャツを着ていましたね。まさかここで「ピースとハイライト」っぽさの伏線が回収されるとは(?)(偶然)。「あと1曲だけ…(桑田さん)」「えー(客席の皆様)」という流れ、まあ、お約束といえばお約束ですがアンコールなのですから1曲でも良いじゃない、と思ってしまう私(もっと欲を出しなさい)。
「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」と同じようにキーボード(ピアノ)の音が少しあった後(この曲の方が長かった)、披露されたのはこの曲。2023年に配信リリースされた3作の中で唯一ここまでライブ演奏が無かった曲をここで持ってくるのね…と。桑田さんが夜遊びで当初はアンコールの1曲目に「Oh!クラウディア」を演奏する予定だったけど変更した、と話していましたので、近いバラードナンバーが来る予感はあったのですが。
この曲の初披露が「茅ヶ崎ライブ2023」でも、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」でも、なくこの「THANK YOU SO MUCH!!」というアルバムのツアーで、石川という地になった、というのはとても意味があることだと思うのですよね。
この曲は神宮外苑再開発に関しての、テーマが明確な曲ではありますが、震災、能登半島地震にも繋がるところがあるのではないのかとも思うのですよね。人を想う心、復興への動きや自分の無力さへのもどかしさ、そして何よりもコミュニケーションが必要である、というのは変わらないことではないのかと思うのですよね。勿論実際にどう思っての選曲なのかは分かりませんし、ただの外からのこのことやって来た私の都合の良い解釈、だとは思うのですが、この日石川を訪れまして、「嗚呼、この今回のRelayはこの場所の為の歌なのね、きっと」と「ここに集って音楽(おと)を紡いだスタジオ(場所)歌がある」というフレーズを聴いて目にした時に、すっと感じてしまったのですよね…。バトンを繋いでリレーしなければいけないことがたくさん、たくさんあるのだと。今回のツアーはこの石川からのスタートですし、リレーのスタート、ともなりますからね。
両サイドのモニターはMVと同じようなモノクロ的色合いになっていましたね。ああいう色合いが何だかんだで落ち着いて(考えさせられて)好きなのですよね…。
En2.希望の轍
「Relay~杜の詩」を歌う前にあとは希望の轍しかない、と冗談交じりに、そしてごにょごにょとネタばらし(?)をしておりましたね。まあその前にフリップで「予告」してはおりましたが。ソロですが2011年「宮城ライブ ~明日へのマーチ!!~」や2013年「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」のように、アンコールのラストに持ってくるのかしら…と口ぶりからは予想しておりましたが、しっかりと外しました。流石、私(?)。
ドーム公演、及びアルバムツアーでは、2015年「おいしい葡萄の旅」以外では全て出席を果たしている曲なのですよね(これは「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」と同じですね)。こう見ますと、如何においしい葡萄の旅のセットリストが特殊だったが、分かりますね…と10年前の話をするんじゃありません。
やはりやらない訳にはいかない曲でしょうね。「Relay〜杜の詩」の流れ、というのがまた良いですよね。バトンを繋ぎ、リレーする先には「希望」の轍がある(もしくは残る)、というのは。そしてこの日最後にバトンを受け取ったアンカーは…。
En3.勝手にシンドバッド
この流れでのアンカーはこの曲しかありませんね。2023年「茅ヶ崎ライブ2023」以降、この「希望の轍」からの「勝手にシンドバッド」という2018年紅白歌合戦出場コンビは必ずアンコールで演奏されていますし、これもまた2023年以降の「お約束」となっていますね。
冒頭は「砂まじりの金沢」と歌っておりましたね。「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」では「ひたちなか」と歌っておりましたし、桑田さんソロ曲の「祭りのあと」の「眠れない街に」のところを「〇〇の街に」ライブの公演場所ごとに替え歌をする、ということがありましたが、今回の「勝手にシンドバッド」もそういった形になるのでしょうか。終盤には茅ヶ崎ライブ2023でありました、「フレー、フレー茅ヶ崎」のように、「フレー、フレー北陸」そして「頑張れ、頑張れ能登半島」という応援がありましたね。ここは石川だけの応援になるのでしょうか…。
金テープがパーンしていましたね。曲中に配っていたようでいつの間にか左隣の方々は持っておりました。テープ、手元にこないのは運もあるので、構わないのですが、曲中に配るのはちょっと控えて頂きたいわね…と(見るのに集中したいですから)。
そういえばラスト曲としての「勝手にシンドバッド」は生で初めて見ることになりましたね。正直に申し上げますと、ライブのラスト曲はバラードナンバー派ではあるのですが、実際に体験しますと、当たり前ですが「勝手にシンドバッド」も締まるのですよね。それにこうツアーの最初、というものもありまして、旅は続いていくのです…という感じもあってまた違う良さがあるのね…と。
「勝手にシンドバッド」でライブが締まり、最後に皆様がステージ中央に集まりまして、「ありがとう北陸!!」の横断幕を掲げておりましたね。そしてサザンのメンバーが残り、「お互い頑張りましょう」と。元気が付くとソロになるなあ…と思っていた私(でもそういう方もそこそこいそう)(いますよね)。最後サザンの皆様が下がる時に、わちゃわちゃしていてそれがまた良かったのですよね…。
そしてライブは終わり、外に出ると雨が降っておりまして、サザンは雨バンド、までを体験することになりました。でも、それもまた良い想い出ではありませんか。何と言っても「思い出はいつの日も雨」なのですから…。
さて、ライブについて振り返ってみましょう。
アルバムツアーではありましたが、アルバム「THANK YOU SO MUCH」から演奏されない曲が「盆ギリ恋歌」「歌えニッポンの空」「暮れゆく街のふたり」の3曲ありましたね。2023年配信リリース曲の2曲が演奏されないのは意外でしたね。そしてまだラジオでも解禁されていない「暮れゆく街のふたり」一体どんな曲なのでしょうか&ライブで演奏しない理由が何かしらあるのでしょうか…という謎が残りましたね。でもそれもまた楽しきことです。公演時間はほぼ2時間30分でしたね。もしかするとアルバム発売以降この3曲がセットリストにプラスされ、3時間30曲、というパターンになる可能性もゼロではないのかしら…と。
もう1つ過去のオリジナルアルバムから最低1曲ずつ演奏するのでは、という予想をしていましたが結果的に「タイニイ・バブルス」「ステレオ太陽族」「Southern All Stars」「葡萄」からは選曲されませんでしたね。特に「葡萄」収録の「東京VICTORY」「栄光の男」が今回演奏されなかったというのも大きかったですね。まあこの2曲は長く定番にいましたから、今回意図的に外してきた感じはありますね。
そして何よりも「別れ話は最後に」ですよ。45年ぶりですよ。どうしましょうですよ(?)。恐らく「悲しみはブギの彼方に」の影響があったかもですが、演奏に至る理由はちょいと知りたいですねえ…。
今回もまた素敵なライブで、またまた素敵なものを頂いてしまいました。サザンの皆様を始め、サポートメンバー、スタッフの皆様、そして全てのライブに関わった皆様本当にまさに「THANK YOU SO MUCH」でございました。またいつかお逢い出来ます日を楽しみにしております。
「この歌たちと出会い あなたたちがいれば 何も怖くない」
…外に出た後の雷は怖かったなあ…(台無し)。
余の談
はい、綺麗に締めたのに(どこが?)余の談タイムです(カットしなさい)。読まなくて良いコーナーですのでスルーして下さい(?)(だから書かなきゃいいでしょ)。
今回うっかり、おっと無事にチケットが取れたわけですが、5年半ぶり、ということは茅ヶ崎もひたちなかもお邪魔することはございませんでした。茅ヶ崎は取れませんでしたし、ひたちなかは怖かった(詳しくは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA」の感想のようなものにて(読まなくても大丈夫です))ですし。
とはいえ、心は意外と穏やかだったのですよね。変に諦めが良いのもあるのですが、縁がないものはどう頑張っても当たらない(行けない)、という考えがありまして(後、もしかすると自分はライブに行く、というプライオリティーが実はそこまで高くないのでは…と最近思い始めております)。
だから今回石川公演に当選した、というのは驚きだったのですよね。そこにどんな縁があるのかしら…という。なので「Relay〜杜の詩」を見て聴いて、感じたことが1つの「縁」だったのかしら…と今、振り返ると思ってしまうのですよね。後々、振り返った時にまた違う思いがあるかもですが、この「縁」は大切にしたいと思います。
そして私にしては珍しく人と逢う、というもう1つも「縁」もありました。長年きちんとした人付き合いをしていないことを悔やみつつ、こういったところでコミュニケーションのリハビリ、経験を今更ながらに積んでいるな…と。
これからは人としてもう少しちゃんとしようと改めて思いました。…という余談でした。はい。
ここまで読まれた方、いましたら大変失礼致しました。
「THANK YOU SO MUCH!!」
(…締めに便利なアルバムタイトルね)