サザンオールスターズの歴史の中では、最も売れなかったシングルとなっていますが、ライブではよく演奏されているイメージのある「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」。
今回はこの曲を歌われたライブを雑にまとめてみました。個人的には1曲目に演奏されるイメージの強い曲ですがはたして…。
例によって、テレビやラジオ等の番組で演奏したものはカウントしておりません。
・そちらにおうかがいしてもよろしいですか?
22曲中(アンコール2曲を含む)18曲目(前後曲:ラッパとおじさん(Dear M.Y’s Boogie)/いなせなロコモーション)
所謂煽りコーナー(私が勝手にそう名付けているだけ)でアルバム「ステレオ太陽族」からの選曲では最後に演奏されていますね。ツアーや単発ライブ前に発売されるシングルやアルバムのポップ・ロック寄りな曲は煽りコーナーの頭かラストに来る傾向があり、この曲もその例に漏れず終盤にご登場となりました。
ちなみにこのライブが一部ラジオで放送されていまして、この曲もしっかり放送されていますが、この曲の元ネタのタイトルがあれなのに選曲してくれた方の英断に感謝ですね(?)。
・愛で金魚が救えるか サザンオールスターズ PAAPOOツアー’82
26曲中(アンコール1曲を含む)3曲目(前後曲:I Saw Her Standing There/素顔で踊らせて)
ビデオ「武道館コンサート」にはこの曲も収録されており、1曲目の金魚のテーマからこの曲に繋がっていますが、あれ編集されていますよね…多分。
テンポが原曲とほぼ同じですね。ラストの「なんやかんや言うたかて~」後に「I want you~」とライブオリジナル(元ネタがありましたらごめんなさい…)のパートがあり、ブレイク、再び同じように歌いブレイクというアレンジがありますね。このライブ限定だったのか初期の頃に使っていたライブアレンジなのか気になりますね…。
ちなみにデビューから85年までのサザン第1期と言える時期のライブでこの曲が序盤に使われたのはこのライブが唯一になりますね。
・青年サザンのふらちな社会学
23曲中(アンコール5曲を含む)16曲目(前後曲:NUDE MAN/匂艶THE NIGHT CLUB)
このライブで再び煽りコーナーの1曲となりました。
しかしこのライブの煽りコーナー、ラッパとおじさん(Dear M.Y’s Boogie)からNUDE MAN、そしてこの曲の流れですと、おじさんの悲劇と勘違いしてしまいそうですね(?)。
ただ公演によっては「走れ!!トーキョー・タウン」をNUDE MANとこの曲の間に演奏していることがあるそうなので、この勘違いも甚だしいですね(?)。
「おうかがい」ツアーの「いなせなロコモーション」や後のライブでの「ボディ・スペシャルⅡ」、「マチルダBABY」など煽りコーナーに置かれますと、次に演奏される曲もライブ大定番曲となっていますね。
・SASたいした発表会・私は騙された!!ツアー’83
23曲中(アンコール2曲を含む)19曲目(前後曲:ALLSTARS’ JUNGO/ボディ・スペシャルⅡ)
ここまで煽りコーナーではラスト3曲前のところに置かれていますね。それにプラスして新アルバム収録曲(ALLSTARS’ JUNGOはシングルB面ですがアルバムと同時発売なのでセーフと言うことで(?))と盛り上がるシングル曲の間にいるというのも、こういう2曲をうまく繋げることの出来る曲なのかも知れません。
ちなみにこのツアー前に行なわれ、出演したフェスのすべての公演でも選曲されています(「たいした夏」に記載されている5公演)。
・熱帯絶命ツアー夏”出席とります”
20曲中(アンコール2曲を含む)15曲目(前後曲:祭はラッパッパ/ボディ・スペシャルⅡ)
ボディ・スペシャルⅡと共にアルバム「人気者で行こう」曲の間に選曲されていますね。この流れは前年の「私は騙された」ツアーと同じですね。この頃はブルースからのロックという選曲がサザンの皆様の中でしっくりきていたのかも知れません(?)。
2つ前の雑文、シンドバッドとエリーを演奏していないライブの云々でも書いていますが、83,84年発売曲が大半を占めていた曲の中で、1番古い曲(81年)となっております。
・大衆音楽取締法違反”やっぱりアイツはクロだった!”実刑判決2月まで
25曲中(アンコール3曲を含む)19曲目(前後曲:開きっぱなしのマシュルーム/マチルダBABY)
「熱帯絶命」ツアーと同じく、「人気者で行こう」曲の間に選曲されていますが、このライブではボディスペさんからマチルダBABYにバディを変えて臨んでいますね。この流れで見ますとBig Star Bluesの「ちょっと待って下さいねェちゃん」がマチルダの「囚われの彼女」のことを指しているように聞こえてしまいそうですね(?)。
しかしこのデジタル音が使われている曲が並んでいますが、この曲もそういうアレンジをされて演奏していたのでしょうか…?。
・縁ギもんで行こう
22曲中(アンコール3曲を含む)17曲目(前後曲:ラッパとおじさん(Dear M.Y’s Boogie)/マチルダBABY)
「大衆音楽取締法違反」ツアーの間に行なわれた年越しライブでツアーのセットリストを少し変更したというような選曲だったため、この曲もしっかりと演奏されています。
「おうかがい」ツアー以来、ラッパとおじさんとのコンビが復活しましたが、おじさんはこのライブ以降演奏されていませんね…。まさかBig Star Bluesはベンちゃんだった…?(六本木のベンちゃんネタ)。
ちなみにこのライブ、後にテレビで放送されているのですが、数曲カットがあり、なんとそのうちの1曲が「勝手にシンドバッド」なのです…。なるほどこれがビッグスターの悲劇ですか(?)。
・真夏の夜の夢 1988大復活祭
34曲中(アンコール2曲を含む)1曲目(前後曲:-/ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY))
シングル「フリフリ’65」のB面に収録されているのは、このライブの音源ですね。
最初のドラムスタートの音が、KUWATA BANDの「ROCK CONCERT」1曲目の「SMOKE ON THE WATER」の始まりと似ているため、シャッフル機能で聴くとしばらくどちらかが分からないのは多分私だけでしょう…。
初めて1曲目に選曲されましたが、最初の公演では「YaYa(あの時代を忘れない)」を1曲目に演奏していたので、代打でスタートした(?)1曲目というポジションがのちの定番ポジションになっていったのは面白いなと思います。
・いっちゃえ’89サザンde’90
23曲中(アンコール2曲を含む)2曲目(前後曲:夏をあきらめて/女呼んでブギ)
2曲目という珍しい位置に置かれていますね。「大復活祭」では1曲目、「愛で金魚が救えるか」では3曲目とこのライブでスタートから3曲目というポジションを制覇しました(?)。
夏をあきらめてと女呼んでブギの間という何とも不思議な繋がりに見えますところに配置されることで違和感なく見える効果がある気がします。
イントロのキーボードの音はいつもより重く聴こえる気がします(青春番外地っぽさがありますかね)。
このライブは地上波で放送されていましたが、ライブ定番曲というビッグスターにも関わらず(?)生放送版ではカットという悲劇(?)となってしまいましたが、後日放送された再放送版では無事放送されました。
・夢で逢いまSHOW
27曲中(アンコール3曲を含む)20曲目(前後曲:YOU/マチルダBABY)
サザン第2期(88~93年)のライブでは唯一煽りコーナーで演奏されていますね。「大衆音楽取締法違反ツアー」以来6年ぶりのマチルダさんとのコンビ復活となりました。
アルバムの新曲「YOU」から(いっちゃえ…の年越しで初披露されてはいましたが)のライブ定番煽り曲へ続く先頭打者というある種の1曲目というポジションと言える(?)というところに選曲されていますね。
・歌うサザンに福来たる
24曲中(アンコール3曲を含む)1曲目(前後曲:-/勝手にシンドバッド)
「大復活祭」以来の先頭バッターとして登場しましたが、年越しライブでは初めての1曲目となりました。
ラストは次のシンドバッドへ繋げるアレンジが加えられていますね。
生放送版ではしっかり放送されましたが、再放送版では残念ながらカットとなってしまいました。
「そちらにおうかがい~」からこのライブまで「KAMAKURA TO SENEGAL サザンオールスターズAVECトゥレ・クンダ」以外すべてのライブで選曲されていましたが、次の「牛」まで約6年演奏されず、となってしまいました。
・牛
26曲中(アンコール3曲を含む)2曲目(前後曲:女呼んでブギ/マンピーのG★SPOT)
約6年ぶり、ライブでは7公演ぶりとなりました。イントロでハーモニカか加わっていますが、桑田さんが吹いていますね。そのせいか一瞬ソロツアーの「さのさのさ」ライブを思い出していまいますね(?)。
ちなみに地上波の生放送だったこともありこの曲の途中でCMに入ってしまいます。だいたい間奏に入った約1分30秒位のところでCMに入ってしまうので、アニメのOPかED感がありますね(?)。
しかしこのライブは、再放送がなく生放送版のみの放送だったためこの半端バージョンのテイクのみなのが残念ですね…。
・’99 SAS 事件簿in歌舞伎町
28曲中(アンコール5曲を含む)20曲目(前後曲:栞のテーマ/フリフリ’65)
「夢で逢いまSHOW」以来9年ぶりに煽りコーナーでの演奏となりました。
メンバー6人のみでの貴重なテイクですね。同じ6人で演奏している武道館コンサートのビデオと比べてみても面白いのかも知れません。…が、しかしビデオ版ですと、間奏の途中から始まり、1分30秒位で終わってしまうという編集になっております…。あれ…ということは、「牛」の生放送版テイクと合体させればちょうど良いくらいになるということでしょうか…。是非両方のテイクをお持ちの方はお試し下さい(?)。
・晴れ着DEポン
21曲中(アンコール3曲を含む)15曲目(前後曲:TSUNAMI/フリフリ’65)
全体的に「歌舞伎町ライブ」と選曲が被っていることもあり、同じく煽りコーナーで演奏されております(といいますか、煽りコーナーの4曲は歌舞伎町と曲も順番も同じですね)。
CDと同じく間奏に入る前に桑田さんが「はい、間奏」と言っていますね。
他のライブと比べてもテンポが早いテイクのような気がします。
・みんなが好きです!
29曲中(アンコール4曲を含む)1曲目(前後曲:-/My Foreplay Music)
サザン2度目となりましたドームツアーの1曲目に選曲されたのは、なんと「歌うサザン」以来15年ぶりとなりました。
ドラムスタートからのギター、そしてイントロというのは「大復活祭」っぽい始まりですね(といいますか、ほぼ同じ…?)。
ライブ2曲目に選曲される事の多い曲の1つである「My Foreplay Music」との1,2曲コンビ(野球の1,2番コンビみたいですね(?))というのが実は初だった、というのは意外でした。
・ひつじだよ!全員集合!
33曲中(アンコール4曲を含む)1曲目(前後曲:-/フリフリ’65)
9年ぶりの演奏であると同時に、9年ぶりの年越しライブとなったので、離れてはいますが。2回連続で年越しライブの1曲目となりました。
全体的に原曲に近い感じで演奏されている気がしますね。スタートもライブオリジナルのイントロが無く、原曲通りスタートしています。また「晴れ着」と同じく間奏に入る前「はい、間奏」と言っていますね。
このライブで2曲目3人衆の(?)「My Foreplay Music」「ミス・ブランニュー・デイ」「フリフリ’65」の3曲と初めて1,2曲目コンビを組んだ曲となりました。
・FINAL COUNTDOWN SESSION『来ればわかる!!』~NISSIN POWER STATION~
最後に1つおまけとしまして…。1998年に行なわれた、日清パワーステーションのファイナル・イベントであるこのライブでも実は演奏しております。各メンバーがその日限りのユニットを組み、披露しましたが、唯一サザンとして演奏したのはこの曲でした(もう1曲勝手にシンドバッドも演奏していますがこちらは出演者全員が参加しています)。
昔このセットリストを見た時、意外な選曲と思っていたのですが、ライブでの演奏率だったり、何度もライブ映像を見ていると納得するといいますか、そう思ってしまうパワーのある曲だと改めて感じました(そういえばテレビ番組になりますが、ミュージックステーションに初めて出演した時もみんなのうたと一緒にこの曲を歌っていますね…似たようなものでしょうか(?))。
という訳で雑にまとめてみました。ライブでは16回と、誕生以前を除けばほぼほぼ2回に1回は演奏されている計算になりますね。特に85年までのサザン第1期では発売以降「KAMAKURA」ツアー以外すべてのライブで選曲されています(回数を出しますと7回になりますが、これはいとしのエリーと同じ回数になります)。…といいますか、「歌うサザン」まではほぼパーフェクトなのですねえ…。KAMAKURAツアーの何処かの公演で気まぐれに(?)演奏していたりしていませんかね。
少し間があった後復活した(?)「牛」以降は5回と切り札的使い方…というよりはプレミア化してきたのでしょうか(?)。
何と言いますか…。サザンオールスターズというバンドが大きくなった(大きく扱われるようになった)ことで、ビッグスターという単語が自分たちのことを指していると思われることをあまり良く思っていない、もしくはまだまだそう思われたくないという思いがあったりするのかも…というのは流石に私の深読みが過剰なだけでしょうね…。
あとがきのようなもの
何と言いますか…こういう雑文を書いていますと己の知識・語彙の無さに呆れてしまうことありますよね(?)(今更の懺悔)。