先日行なわれました、第三回ひとり紅白で10曲目に弘田三枝子さんの「人形の家」が披露されましたが、人形の家と聞いてあの曲を思い浮かべた方もいらっしゃるのではないのでしょうか。サザンオールスターズのアルバム「綺麗」に収録されています「MICO」です。
実はこの「MICO」には弘田さんからのアンサーソングがあるのをご存じでしょうか。
「綺麗」と同じ、1983年にシングルとして発売されました「O-KAY」という曲です。
今回はこちらを聴きました雑な感想をだらだらと書いていきたいと思います。
まず全体的なサウンドにMICOっぽさを感じられますね。何と申しましょうか…MICOによりポップさが増したアレンジといいますかサザンサウンド感があるとでもいいましょうか…。綺麗がコンピュータを取り入れ始めたアルバムと言うこともあるのか、MICOのアレンジが「NUDE MAN」でもなく「人気者で行こう」でもない、どっちにもなれそうでなれなかったという個人的イメージなのですが、こちらは「NUDE MAN」に寄った時のMICOという感じがしますね。
そして歌詞ですが、弘田さん本人の作詞となっております。
「気分しだい」や「海岸物語」、「綺麗(歌詞ではKIREI)」とサザンの曲やアルバム名の一部が散りばめられているなどのサザンファンがニヤリとするようなお遊びがありますね。
主に1番が桑田さんのことについて、2番が「MICO」を受けての歌詞になっています。
ちなみに「O-KAY」というタイトルですが(みなさんおわかりでしょうが…)、
O-KAY→オーケイ→オー,佳
ですね(おそらく「MICO」の歌詞を受けてのOKという意味もありそうですが)。
歌詞の中では桑田さんのことを「気分しだいの湘南Boy」と歌っております。のちにサザンでの「メリージェーンと琢磨仁」(1995年)にも湘南Boyが登場しますが、結果的にその先駆けとなりました。
また「渚」や「真夏の浜辺」などという単語から「サザン(桑田さん)=夏」というイメージで歌詞が書かれているというところを見ますと、この83年の時点でサザンには夏というイメージが定着していたのだなーと、こういうところから当時を知ることが出来るのがありがたいですね。
個人的に好きなところは「me call」で「ミーコ」と歌っているところですかねえ…。2番ではその前後を合わせると「季節おくれの海岸物語でミーコ なつかし気分」になるのがああなるほどね…と。
…そういえばどこかのバンドは「man call」で…なんてやっていましたねえ…。
はい。諸々書いてきましたが、アンサーソングとしてはこれ以上にない1曲ではないでしょうか。私の語彙では説明できないので皆さん聴いて下さい(結局そうなる)。
もし聴きたいという方がいましたら、タワーレコード限定ではありますが「タッチ・オブ・ブリーズ」というアルバム復刻CDのおまけトラックとして収録されていますのでお手に取ってみては如何でしょうか…(2019年1月1日現在通販の在庫があるようです)。
あとがきのようなもの
今年もゆるく適度な都合の良い解釈と雑なまとめ方をする文章を書けたらなーと思っております。