適当文集

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サザンオールスターズの曲で「愛の言葉」が歌詞に入る曲を雑にまとめてみた

お久しぶりの歌詞に使われているフレーズの楽曲を探そうの雑文でございます。

近年、桑田さんの歌詞の中で使われることの多いイメージのある「愛の言葉」というフレーズですが、実際はどのくらい使われているのかしら…とまたもふと気になってしまい調べてみました。

早速サザンの公式サイトで「愛の言葉」と歌詞検索してみました。以下が検索で出て来ました曲となります(ちなみに検索はリニューアル前です(だからといって特に変化があるわけではない))。(()は発売年です。)

 

・想い出のリボン(1991年)(原さんソロ)

・夢見るアニバーサリー(2004年)(作詞原さん・名義は原由子&ALL STARS)

・LONELY WOMAN(2004年)

・別離(2005年)

・百万本の赤い薔薇(2016年)

・悪戯されて(2016年)

・若い広場(2017年)

・オアシスと果樹園(2017年)

・なぎさホテル(2022年)

 

合計9曲と思ったよりは少なかったイメージ、といったところでございましょうか。

初めて歌詞の中で「愛の言葉」が使われたのは、1991年の原さんソロアルバム「MOTHER」Disc2のラストでありアルバム全体としても最後の曲である「想い出のリボン」でしたね。登場としては意外と早い段階だった、といったところでしょうか。何と申しましょうか…。このMOTHERというアルバムの時期の原さんに合うフレーズといいますか、母であり女性であり、一人の音楽人である、ということを改めて示したアルバムの締め曲に使われるというのが(曲のテーマは青春の恋の終わり(その振り返り)という感じではありますが)、また素敵で桑田さんからのそして何より原さんからの曲という名の「愛の言葉達」感があったように思うのですよね…。

次に登場するのは「想い出のリボン」から13年後、こちらは「原由子&ALL STARS」名義で原さん作詞曲である「夢見るアニバーサリー」で登場しましたね。桑田さん作詞以外で「愛の言葉」が使われたのは現段階でこの時が唯一となりますね。

「夢見るアニバーサリー」で使われたことで、桑田さんが思い出したのか良いフレーズと思ったのかはたまた偶々だったのか(まあ偶々でしょうが…)分かりませんが、同じ年に「LONELY WOMAN」で、そして翌2005年に発売のアルバム「キラーストリート」収録曲「別離」と近い時期に「愛の言葉」が歌詞に登場する曲が2曲作られています。後に触れますが2016~17年の所謂アルバム「がらくた」制作時期に実に4曲「愛の言葉」が使われた時期があるように、ふと多様する時期があるのが面白いですね。ちょうど「慕情」を歌詞に多用していた時期の終わりくらいに当たりますし(キラーストリートまでで「慕情」が歌詞に使われる曲は10曲ありましたが、2006年以降は2曲(「風の詩を聴かせて」と「ベガ」)のみ)、入れ替わりの時期だったのかもしれませんね。

とはいえ「別離」からはまた少し時期が開き、11年後の2016年「百万本の赤い薔薇」で久しぶりに「愛の言葉」が歌詞に登場します。桑田さんのソロ名義曲としては初めて使われましたが、その後も「悪戯されて」、翌2017年には「若い広場」・「オアシスと果樹園」と2年の間で実に4曲で使われることになります。アルバム「がらくた」には悪戯されて以外の3曲が収録されていますし、実は「がらくた」というのは桑田さんの照れ隠しで本当はアルバム名を「愛の言葉」にしようとしたのでは…と思ってしまうくらいの使用率でございます。そういえば「若い広場」と「オアシスと果樹園」はアルバムに先駆けて先行配信された曲でもありますし、これも偶然なのでしょうが、よりフレーズがフィーチャーされている感が出ていますね。

この中で「百万本の赤い薔薇」と「若い広場」は曲の、「オアシスと果樹園」ではサビの頭と歌い出しのフレーズとして使われていますね。それ以前は「〇〇~ 愛の言葉」、「〇〇 愛の言葉 〇〇」とフレーズの間や締めの部分で使われる傾向がありましたが、そういった使い方の変化もこの時期に見られましたね。そういえば少し前の夜遊びで桑田さんが「歌い出しがあ行の曲は印象が強くなる」といった旨を話していましたが、そういったこととも関係があったりするのでしょうか…。

余談ですが個人的には「百万本の赤い薔薇」での「愛の言葉」の使い方が好きでして…。「愛の言葉をひとつ 君にあげるとしたら恥ずかしそうな笑顔に いついつも恋してる」のところですが、「「愛」の言葉をあげるのに「恋」してる」のですよ(?)。みんな大好きSEA SIDE WOMAN BLUES師匠風にいえば真心をあげるのに下心も持っているのです(?)。冗談はさておき(なら書くんじゃありませんよ)、サビでは「愛は百万本の赤い薔薇」と歌い、後半には「寂しくて ひとりぼっちでも 恋の歌 口ずさみ歩けば」というフレーズが出てくるように愛の言葉、というよりもこの曲の「愛」と「恋」の使い分けがとても興味深く面白いとふと思ってしまったのですよね…。長くなってしまう&趣旨とちょいとだけずれてしまいますので、この辺りについてはまたいつか書きたいと思います(あ、そう言って大概書いていない大馬鹿野郎だ)。

そして「若い広場」と「オアシスと果樹園」から5年後の2022年、現段階では「愛の言葉」が歌詞に登場する最も新しい曲が「なぎさホテル」となりますね。この曲もサビの頭に「愛の言葉」が出てきますね。何と申しましょうか…。サザンとしての活動とほぼ並列になっている、ということもあるのかと思いますが、「愛の言葉」は「百万本の赤い薔薇」からソロ曲のフレーズになった感がありますね。個人的には「若い広場」では「愛の言葉をリル 熱い吐息をもう一度」、「なぎさホテル」では「愛の言葉 熱い涙」と、「愛の言葉」と「熱い〇〇」という共通点があり、「熱い」という単語とも繋がってくるのが面白いな、と思ってしまうのです。おそらく前述したあ行の語感の関係もあったりするのかもしれませんが「愛の言葉」と共に「熱い」吐息であり涙であり、何かがセットになっているというのが、その「愛の言葉」と一言で表わされているその言葉の中身の想像の広がりであり、そういった余地を残す効果があるとも思うのですよね…。

 

さて、また雑に「愛の言葉」を特に熱さを感じさせることなく(?)まとめてしまいました。こう見ますとまたふらっと「愛の言葉」は歌詞に登場しそうですね。それがこの流れでのソロ曲になるのか。それとも18年ぶりのサザンでのご登場になるのか…想像は付きませんが、また逢う日まで、でございます(?)。

(今日公開の新曲でしれっと使われていたらどうしましょう…(?)(別にどうもしないでしょ)。)