10月1日に行われました「茅ヶ崎ライブ2023」のライブビューイングにうっかりこっそりとお邪魔してしまいました。その感想のようなものです。
2023年、サザンオールスターズ45周年は茅ヶ崎で(市民球場を使った野外公演をここでは指します)ライブを行うことが、6月24日のやさしい夜遊び内で桑田さんの口から発表されましたね。その時私の脳裏の中で「これはチケット当たらないでしょうね…」とうっかり思ってしまったのですよね、無意識に。これは私にとって所謂フラグでございまして、そう一番最初に思ってしまうとチケットに当たらないジンクス(どんなジンクスやねん)を持っているのですよね。
そして本当に当たらない訳ですw。まあそう思っていたので、落選の文字を確認してもさほど落ち込むことはなく(同行予定の方には非常に申し訳無い…という意味での落ち込みはありましたが)(あんたみたいなぼっちにも同行者いるのか、というツッコミは心の中だけでお願いします(?))。
なので早い段階でライブビューイングがあると聴いて(予想はしていましたが)、もうそちらモードに切り替えておりました。
いざ、当日県内で1ヶ所しかないLV会場へ。録音していたラジオを聴きながら車で向かいました。映画館の無料駐車場の空きがだいぶ少なくなっていた事にちょっとだけ焦りつつも無事駐車、会場への潜入に成功しました。
上映会場に入るとスクリーンには舞台「AD-LIVE2023」のLV告知映像が。実は私はこの舞台を主催する声優さんが大好きでして…ちょうどその方のラジオを聴いて車を運転していたので、もうニコニコでした。でもこれで割とリラックス出来た気がするの。
開演予定の17時ちょっと前に中継が繋がり会場の様子が映し出されました。上空からサザンビーチが映された時は人の多さに映画館内がざわついておりました。
「歌えニッポンの空」のMVが流れた時に球場にいらっしゃった方々の「ありがとう」も聴こえました。
開演前ナレーションが終わり、いよいよスタート。
加山雄三さんの曲(何だったっけ…早くも忘れる)をバックにまずはサポートメンバーの皆様が登場。そして曲が「君といつまでも」に代わるとサザンの皆様がついに。肩に手を置き電車のようなスタイルでの登場、桑田さんは何故かウクレレを持っていましたね。
そういえば2度の無観客配信ライブを挟んでの今回のライブでしたが、前回の有観客ライブである、2019年「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!︎」のエンディングでは尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」が流れていましたよね。茅ヶ崎の先輩でこの茅ヶ崎ライブに繋がるというのが偶然とはいえ、とても興味深く素敵な巡り合わせだと思ったのです…。
そして定位置に付き、いよいよライブのスタートでございます。
…さて、またも懲りずにその一言を持って本編の感想に入りたいと思います。
馬鹿でごめんなさい、また長いです…。
1.C調言葉に御用心
桑田さんが9月23日のやさしい夜遊びで1曲目のヒントとして、「茅ヶ崎と言えば」「茅ヶ崎一中の野球帽のC」と話していましたが、サザンビーチのモニュメントでもある「C」から、ということもあるのか、このC調言葉に御用心でスタートとなりました。
発売から44年目にして初めてのライブ1曲目となりました(一応1984年のオールナイトニッポンでのスタジオライブで1曲目、ということはありましたが)。ライブとしてはツアーの途中でセットリスト変更となり途中離脱となってしまいましたが、2015年の「おいしい葡萄の旅」以来、8年ぶりの演奏となりました。また近年カットされてしまっていた「砂の浜辺で~」の部分が久しぶりに歌われていましたね。1995年の「ホタル・カリフォルニア」ではフル、1998年の「スーパーライブin 渚園『モロ出し祭り~過剰サービスに鰻(ウナギ)はネットリ父(チチ)ウットリ~』」以降はカットなので、ホタルか間に演奏された1996年「Southern All Stars Stadium Tour 1996「ザ・ガールズ 万座ビーチ」」のどちらか以来のフルバージョンでしたね。
聴きながら「初の1曲目、ということはフルで演奏するかしら…」と思っていたので、歌った瞬間「おお…」と。
もちろん、サザン(茅ヶ崎)にゆかりのある「C」ということが選曲の大きな要素だと思うのですが、もう1つ、結果的には演奏されませんでしたが、サザンとして最新のリリース曲「Relay~杜の詩」には「馬鹿でごめんよ(ごめんなさい)」というフレーズがありますし、そのRelayから馬鹿のバトン(?)を受け取ったのが、「いつもいつもアンタに迷惑かける俺がばかです」という出だしにフレーズの中に「馬鹿」が入るこの曲だったのかしら…とこの時思っておりました。
2.女呼んでブギ
先日放送されましたNHK「サザンオールスターズ NHK MUSIC SPECIAL『サザンオールスターズ特別番組~45年経っても“馬鹿でごめんよ”~』」のインタビューの中でこの曲のお話をされていましたが、まさか茅ヶ崎ライブで披露されるとは、不覚にもノーマークでございましたね。ただ所謂茅ヶ崎ライブと呼ばれる2000年と2013年の茅ヶ崎公園野球場での公演前、初めてであり唯一デビュー後にサザンの公式ライブとして茅ヶ崎で行われた(場所は茅ヶ崎市民会館)1981年のツアー「そちらにおうかがいしてもよろしいですか」では公式サイトのセットリストには記載がありませんが、「憧れのハワイ航路」と共に1曲目でこの曲が演奏されているのですよね…。その記憶があったのかどうか定かではありませんが、もしその時のことが何処かにあったらとても面白いな…と思ってしまうのですよね。
サビの永遠の未完成部分(?)では、「皆さんお元気でいらっしゃいますか」(1番)「サザンオールスターズがいらっしゃいました」(2番)的な(細かい部分は忘れてしまったシリーズ)今までで一番ちゃんとした(?)歌詞がはめ込まれていましたね。また「Yeah Baby 気になる人よ」の「気になる人」の部分が「帰っていたよ」「愛しているよ」に替えていましたね。LVですとそこの部分が字幕で出て居てしまったので、桑田さんが歌う前に変わっていることが分かってしまいましたね。現地のモニターではどうなっていたのでしょうか…。
ラストは桑田さん・関口さん・誠さんが客席にお尻を向けフリフリ(よく見ますとTIGERさんもやっていましたね)。
3曲目に…と思いきやここで何とMCへ。スタートから2曲でMCというのは、1991年の年越しライブ「闘魂!ブラディ・ファイト」以来になりますでしょうか…(この時は2曲→年越しという流れでしたが)。
MC
ザ・ドリフターズです。というお馴染みの別名語り(?)が。荒井注ですともいっていましたね。ライブビューイングで見ている方々にも触れていましたが、「ようこそここへ」と客席に投げたところ「クッククック」と帰ってきたばかりに(?)MCの要所要所で桑田さんが多用することになるとは…w(このネタを私は知らなかったので終演後に調べるまでずっと「?」が浮かんでおりました…)。
3.YOU
3度の茅ヶ崎ライブ全てで演奏され皆勤となりましたね。過去のライブでは5曲目(2000年)→4曲目(2013年)と来まして今回はこの3曲目での披露でしたし、次に茅ヶ崎ライブが行われるとしたら2曲目になるのでしょうか(?)。
テンション的にも曲調的にも序盤で演奏しやすい・歌いやすい曲、というのもあるのかと思いますが、茅ヶ崎でのこの演奏率の高さ(高いも何も100%ですが)はサビに「I remember you」というフレーズがありますし、桑田さん自身が茅ヶ崎に帰って来ました、ということを曲のフレーズの中、という形で改めて歌いながら表しているのかもしれませんね。
またその「you」のところで桑田さんは客席を、客席はステージを指しているというのも(映画館でも何人か指さしをしている方がいらっしゃいました)、桑田さん、サザンの凱旋を指しているようにも、そしてサザンとしては2020年の2度の無観客配信ライブを挟んで4年ぶりの有観客ステージでしたし、ファンの方々が「remember」という要素も実はあったりしたのかしら…とふと思ったりもしたのです。
もう1つ、「ゆりの花のようにMotion揺れて」というところを聴きながら映像を見ていますと、(もちろんその前からなのですが)桑田さんの服が風に揺れていたのが、歌詞の部分とマッチしていてとても印象に残っています。
4.My Foreplay Music
ちょうど球場の辺りが本格的に暗くなり、夕方から夜になるタイミングだったこともあるのか、そういった周りのダークさを帯びてきた雰囲気と曲調・ライティングがとてもあっているように感じました。
「YOU」は最初の無観客ライブである「サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin’~皆さん、ありがとうございます!!~」」1曲目で、この曲は「ほぼほぼ年越しライブ2020「Keep Smilin’~皆さん、お疲れ様でした!! 嵐を呼ぶマンピー!!~」」2曲目と無観客配信ライブでも演奏されていましたが、何と申しましょうか…。その2回のライブでの1・2曲目を合体させた流れといいますか、そういった出来事もまたサザンの歴史の1つとしてその曲たちの代表という形で披露した、という側面ももしかするとあったのかもしれませんね(まあこの2曲もライブ定番曲といえば定番曲ですので、そういった要素は薄いのかもしれませんが…)。
どのタイミングだったのかは忘れてしまいましたが、確かこの曲の時に原さんの背中が映った時があったのですが、キーボードを弾いている姿がまた力強くて素敵で、格好いいキーボーディスト原由子を垣間見た気がして良かったのですよねえ…。もし製品化する際にはこのシーンは残しでお願いします(?)。
5.涙のキッス
発売以降、周年のライブですと25周年の「SUMMER LIVE 2003「流石(SASが)だ真夏ツアー!あっっ!生。だが、SAS!」~カーニバル出るバニーか!?~」以外、何かしらのタイミングで披露されており、1998年「スーパーライブin 渚園『モロ出し祭り~過剰サービスに鰻(ウナギ)はネットリ父(チチ)ウットリ~』」・2008年「真夏の大感謝祭」は連続でアコースティックバージョンで披露されていましたが、35周年の「SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」」以降、この茅ヶ崎ライブまでバンドスタイルで披露されるようになりましたね。またこの曲も茅ヶ崎ライブでは皆勤となり「YOU」と同じく、7曲目(2000年)→6曲目(2013年)→5曲目(2023年)と演奏順が1つずつ繰り上がってきていますね。
何と申しましょうか…。そういう曲調というのももちろんあるのかと思うのですが、演奏しているメンバーそれぞれに良い力の抜け方を感じるといいますか、今回のこの曲は特に雰囲気の柔らかさを感じてとても癒やされたのですよね…。
「夜風がそっと恋の終わりを告げる」…。茅ヶ崎に流れていたあの夜風はそっと(そっと、というのが好きです)夏の終わりを告げたのでしょうか。
6.夏をあきらめて
ここまで、曲の持つ雰囲気が陰(気怠さ)と陽(ポップさ)に(個人の印象でざっと分けますと)なっている曲が交互に配置されている感じがありますね。
知名度もあり、ライブの定番ともいえる曲ではありますが、演奏自体は2013年の「灼熱のマンピー」以来と意外にも10年ぶりなのですよね。
この曲も8曲目(2000年)→7曲目(2013年)→6曲目(2023年)と演奏順が1つずつ繰り上がってきていますね。実はYOUと涙のキッスはそれに気付いていたのですが、この曲については不覚にもこの方程式(?)に気付かず「X」(言い慣れませんねえ…wと既に殆どの方が言っていることを今更ながらに)でフォロワーさんからご指摘いただきました(改めてありがとうございます)。
こう見ますと、茅ヶ崎ライブでは「YOU→??→涙のキッス→夏をあきらめて」というのはワンパッケージになっているのですね。どの曲が来てもコンビ対応出来るYOUさんは(こう書くとタレントさんみたいね)万能ですよねえ。故にライブで重宝されるのも分かる気がします…とおっとここは夏をあきらめてさんの部分でしたね。
この曲から感じる湿度の高さ(まあそもそも世界観の中は悪天候なのですけども)がとても好きでして、その湿度が何と申しましょうか…。よくこういう曲は〇〇でしか出来ない、という表現の仕方があるではないですか…。あまり他の音楽を知らないので、比べられないという前提で書かせていただきますが、こういった雨や暑さによる湿度の高い日本の夏をサウンドに歌詞に自然と載せられる(情景が浮かぶ)、というのが、所謂サザンにしか出来ない(…かは分からないのでサザンの強み、ということにしましょうか)音楽なのかしら…と今回この曲を聴きながらふと考えておりました。
「江の島が遠くにボンヤリ寝てる」がまさに、で凄く良かったと思いつつ、この歌詞での「江の島」はもしかして…となると「岩陰」は、とそういう意味もあるのかしら…というダブルミーニングなのしらと今更ながらに気が付く(また都合良く解釈する)おじさんでございました(?)。
7.Moon Light Lover
夏をあきらめた先には月明かりが。秋が目覚めた、ということでしょうか(それはソロの曲でしょ)。2013年の「灼熱のマンピー」以降は定番曲の仲間入りを果たしているといえる曲ではありますが、9月末から10月、という夏と秋の狭間といえる時期だからこそライブでの演奏に繋がったのでしょうか(もちろん桑田さん、そして弘さんが好きな曲、ということもあるかと思いますが)。
そんな弘さんが映るシーンで、ちょうどカメラの位置もあったのかと思いますが、天井にあありましたライトの1つがまさに満月、月明かりのように見えているものがありまして、まるでこの曲が好きな弘さんの為に配置されたような綺麗な映り込みでしたね(もしそこまで計算されていたら恐れ入ります、ですが)。
10月1日というもう秋といえる時期に聴く「Moon Light Lover」、というのもまた乙なものね…と。今宵は月が旅路を照らそうぞ(だからそれもソロの曲じゃろ)。
8.栄光の男
「…う〜ん。そうですねえ。8といいますといわゆるひとつの僕の記録といいますか。ひとつプロ入りに至るのに大きい数字といえますねえ。当時の六大学野球の記録である8号ホームランを打ったわけですから…」
おっと失礼、本当の栄光の男(長嶋茂雄)が私に降臨してしまいました(?)。ちなみに8曲目でこの大学時代のホームランを思い出し、日付が重なっていたら面白いと思ったのですが、11月3日の出来事でございました(これがいわゆるひとつの余の談)。
2番の歌い方にところどころ、2002年のソロツアー「けいすけさん、色々と大変ねぇ。」等で披露していた原曲よりも高めに歌っていた「真夜中のダンディー」のような歌い方を入れていましたね。そしてもう1つ、「俺を睨んでいた」の後にダン、ダンとブレーク?(あれは何と言っていいのでしょうか…?)を2つ入れていましたね。あれは睨んでいた満月の何かメッセージだったりしたのでしょうか…。
「栄光の男」も発売から10年になるのですよね…。10年前このステージでは茅ヶ崎市民栄誉賞の授与式も行われていました。その同じ場所(球場というのもまた…ね)でこの曲を再び披露しているのを聴いていてなんだかじーんと来てしまったのですよね…。同時に「生まれ変わってみても栄光の男にゃなれない」というフレーズの響きがまた1つ重く響く感じもあり、感情の揺れ方がまた不思議な時間でございました。
この曲も満月(秋)選曲だったりするのでしょうか…。このライブから約2週間後の10月14日に割り箸を持つ手が震える日がやって来ますね…。
9.OH!!SUMMER QUEEN~夏の女王様~
2018年の夜遊びで好きな曲という発言があり、今年のNHKライブ「NHK MUSIC SPECIAL サザンオールスターズ シン・日本の夏ライブSP!!」で披露があったことから今回のライブでももしかして…がありましたが茅ヶ崎ライブでもしっかり披露されましたね。
2008年「真夏の大感謝祭」以来15年ぶりの演奏となりましたね。大感謝祭では後半の所謂煽りコーナーでの披露でハンドマイクスタイルでしたが、今回は序盤にスタンドマイク+ギター持ちと真逆のスタイルで披露された、というのがまた面白いですね。桑田さんがガンガンにスライドギターを弾いているのも久しぶりだった気がしますね。
そういえば「I AM YOUR SINGER」のMVではラストシーンでサザンビーチのCモニュメントが映る中で「I AM YOUR SINGER」のB面でもあったこの曲が流れていましたし、ある意味でその2008年以来15年ぶりの茅ヶ崎凱旋だったといえるのかもしれません。この曲も今回の披露で、無期限活動休止という冠が付いてしまった30周年ソング、という呪縛から解放されたような気がします。
10.そんなヒロシに騙されて
原さん枠はこの曲でしたね。今年のソロライブ「原由子スペシャルライブ2023「婦人の肖像(Portrait of a Lady)」」でサザン名義の「私はピアノ」と「鎌倉物語」を披露していたので、茅ヶ崎ライブではこの2曲は無いような気がしており、どの曲を持ってくるかしら…と思っていましたが、「横須賀」のこの曲がありましたね。
サザンのライブでの披露は2曲続けて2008年の大感謝祭以来15年ぶりでしたね。
2番の終わりで原さん(と毛ガニさん)がステージ中央まで出て来ましたが、その2番の終わり前にふと、「もしかして原さんセンターに出て来る…?」と予感がしたのですよね…。原さんのハラハラ、いやいやソワソワを感じ取ってしまったのでしょうか(?)(言いたいだけシリーズ)。センターステージに弘さん以外が集まるのも「そんなヒロシに」感があったといいますか、原さんのフィーチャーになりつつも弘さんも同時にフィーチャーしているのがまさに今サザンをしている感じがあったのですよね…。
そして桑田さんと毛ガニさんの曲中での戯れ(?)も最近では珍しい気が…これもまた良かったですね。
11.いとしのエリー
原さんがキーボードの位置に戻って割とすぐに始まりました。そういえば大感謝祭の時にアコースティックコーナーを挟んでの場内1周の後、駆け足で戻ってすぐの「いとしのエリー」の冒頭コーラスが息が切れていて大変だった…という話をしていたのをまさにこの曲の冒頭コーラスを聴いた時に思い出してしまったのですよね…。
ラストの方の「so sweet」を低めに歌っていたところが1度ありましたね。あの歌い方好きです(きっと多用せずあの1度だけだったから尚更良かったのでしょうけど)。
過去の茅ヶ崎ライブでは2回ともアンコールでのご登場でしたが、今回初めて本編での披露となりましたね。
序盤・中盤だからこそのラストの「エリー」を溜めないのも、それだけでまた違って見えてくるといいますか、味があって良いですよねえ…。
MC
メンバー紹介がありましたね。…えー、ここで私の懺悔でございますが、トイレ調整に失敗してしまいここでトイレに行ってしまいました…。戻ってきますと何故か(失礼)関口さんによるMCの回しとなっておりました(何故そうなったのかは分からず)。
関口さんがサザンの真のリーダー、弘さんが真のバンドマスター、毛ガニさんが代表取締役で原さんが総合プロデューサーという真相だけを知ることになりましたとさ(?)(めでたし…なのか?、君)。
12.歌えニッポンの空
新曲から最初に演奏されたのは、茅ヶ崎ライブ2023テーマソング(強調)のこの曲からでした。
ダンサーさんがここで初登場でしたね。中盤からの登場というのは珍しい気がします。
バックモニターに野球帽を被りボールを投げる瞬間の幼少期の桑田さんの写真が写っていましたが、こんな小さい時からサイドスロー気味で投げていたのね…と別なところに思考を巡らせてしまっておりました(いつもの悪いクセ)。
「ここは故郷~」の故郷を茅ヶ崎に替えて歌っていましたが、歌うタイミングで「茅ヶ崎」の部分は字幕が出ていましたね。「女呼んでブギ」の時はまとめて出ていたというのに…やはりライブのテーマソングとだけあって扱いが良いですね(そのネタ(ネタ?)引っ張りますねえ、あんた)。
茅ヶ崎ライブで歌う為の新曲、ということを改めて感じましたね。替え歌という形で「茅ヶ崎」が登場してはいますが、基本的に何処かに限定せず広くニッポンとしたことで、誰にでもどの場所も当てはまることができ、また良い意味でどこでも歌うことが出来る曲となっているのが、茅ヶ崎の先(ライブツアー)を見据えているとも捉えられる、ある意味で45周年のキックオフナンバーとも解釈出来る広さと地域を限定した狭さが共存する何とも不思議なでもそれが如何にもサザンらしいという要素を持った曲である気がするのですよね。
13.君だけに夢をもう一度
まさかの選曲、というところでしょうか。前回のライブ「ほぼほぼ年越しライブ」以来、といいつつも無観客配信ライブ、その前の披露は1999年年越しライブ「晴れ着DEポン」のメドレーでの披露(しかもサビだけで終わり)だったので、フルバージョン+有観客という条件になりますと1992-93年のツアー「歌う日本シリーズ1992~1993」以来30年ぶりの演奏となるのですよね…。そういえばそんな歌う日本シリーズのビデオ版ではアルバム「世に万葉の花が咲くなり」のツアーでアルバムに収録されている曲にも関わらず、カットされてしまっているという悲劇(?)に見舞われていますし、果たして発売から31年目にして初の映像製品化となるのでしょうか…。
弘さんのハイハットからイントロの間、2019年「ふざけるなツアー」でそのハイハットからのスタートだった「SAUDADE~真冬の蜃気楼~」あたりが来るのかしら…と考えていましたが、蜃気楼は蜃気楼でも「誰かが落とした蜃気楼」なこの曲でしたね(?)(余談ですけどこの時期は歌詞に蜃気楼が入ることが多かった「フリフリ’65・希望の轍・ゆけ!!力道山etc…」のでトレンドワードだったのでしょうか…)。
この曲好きなので嬉しかったですねえ…。1年に1度くらい強烈にライブで聴きたくなる瞬間があるのですよね。サザンを好きになってCDを買い揃えていく中で「世に万葉の花が咲くなり」を購入し、初めて聴いた時に何故か強烈に印象に残った曲だったのですよね…。あまり一聴き惚れしないタイプなのですが、波長があったのでしょうか…。具体的に何が好き、と聴かれると実は困ってしまう曲でもあるのですが、聴いたり・歌う時に楽しく嬉しくなるので、音を楽しむ、音楽というものを実は一番シンプルに体現している曲なのかしら…と今回スクリーンを見ながら考えておりました。どうやら自分が思っていた以上にこの曲が好きで特別な曲だったのね…と。
「一番素敵な思い出抱いて夏のライブは終わる」
14.東京VICTORY
アコースティックギターをジャン、という弾いてから始まりましたね。アコギを持っていたのはこの曲だけだったでしょうか(今回この辺りが割と記憶から抜け落ちていて悔しい&不覚)。
中盤の起用は初ですね(ひつじも中盤といえば中盤ですが、煽り寄りではあるので判定が難しいですね)。1曲目(「ふざけるなツアー」)と3曲目(「ほぼほぼ年越しライブ」)というスタート位置でのご登場パターンもありましたが、しれっとこういった位置にいる、というのは1つこういったライブだからこそ、というのももちろんあるのかと思いますが、発売以降全てのライブで演奏されているからこそ狙った感じではなく、全体を通して見た時に本当に「しれっと」いるようになった佇まい感じてしまったのですよね…。
最初見ていた時はラストの「TOKYO,The world is one」の「TOKYO」を「CHIGASAKI」に替えて歌ったりするのかしら…と思っていたのですが、そうしなかったのもきっと正解で、これが今回の東京VICTORYさんの佇まいなのね…とまたよく分からないことを終演後に思っていたりしたのです。
15.栞のテーマ
このまま盛り上がる曲を続けるのかと思いきや、次に切ったカードはバラードナンバーであるこの曲でしたね。
人気曲でありライブの定番(とはいえ意外と周年ライブはお休みしがちだったりするのですが…)なこの曲も意外にも2000年以降の茅ヶ崎ライブには初登場で、「女呼んでブギ」先生と同じく「そちらにおうかがいしてもよろしいですか」以来42年ぶりの茅ヶ崎凱旋となりました。
披露自体は2015年「おいしい葡萄の旅」以来8年ぶりではありましたが、野外ライブでの披露はソロ名義での出演だった「SWEET LOVE SHOWER 2009」を除くと1998年の渚園以来25年ぶりと色々とご無沙汰な曲だったりしたのですね。
ラストのサビの繰り返し部分を歌うのもかなり久しぶりな気がします。「C調言葉に御用心」といい、全曲を丁寧にフルバージョンで披露、というのも今回のライブの大きな特徴だったのではないのでしょうか。
16.太陽は罪な奴
このままバラード曲を続けるのかと思いきや、次に切ったカードは(以下略)。
何と申しましょうか…。この「君だけに夢をもう一度」から続く曲の色の違いといいますか、テンションが前後するこの緩急を過剰に付けている感じ、でもこのセットリストの先が全く読めない構成がとても面白かったのですよね。ある種サザンの「何でもあり」なイメージをセットリストの構成に持ち込んだらこうなった…とでもいえますでしょうか。
後のMCでも触れていましたが、この10月1日は桑田さんも敬愛するアントニオ猪木さんの命日であり一周忌でしたね。この曲のPVではその猪木さんが出演し、共演するという出来事がありましたし、もしかしたらそんなこともどこかでよぎった選曲だったのかしら…と。だからなのか分かりませんが、ちょいと季節外れな太陽は罪な奴は少しだけせつない風が吹いていたような、そんな気がしました。
17.真夏の果実
ここで真夏の果実、ということで2つ頭に浮かんだことがありまして、1つは「君だけに夢をもう一度」からの緩急選曲はここで一区切りで次からは煽りに入るのかしら…ということと、今年の新曲の1つである「Relay~杜の詩」は今回演奏しないのではないのかしら…と。この2つの予感は結果的に当たりましたね(まあ曲数と真夏の果実のライブの使い方を知っている方にしたら予想出来るものなのでしょうが…)。
「愛の言霊」・「HOTEL PACIFIC」と夏の野外ライブでほぼ必ず演奏していた曲がなかった中で演奏されるところにこの曲の絶対に外せない「強さ」があると改めて感じておりました。
そういえばこの曲の時に誠さんが弾いていたウクレレ、冒頭の登場シーンで桑田さんが持っていたものと同じもののように見ましたが、どうだったのでしょうか…?。
18.LOVE AFFAIR~秘密のデート
煽りコーナーのスタートはこの曲から、ということでよろしいのでしょうか。
ほぼほぼに続いてこの位置でのご登場となりましたね。イントロで歓声が上がる(上げやすい、ともいえるのでしょうか)、桑田さんも(多分)歌いやすい曲だと思いますし、一気に、というよりも徐々に終盤へのアクセルを踏んでいくのに程良い曲、という立ち位置なのでしょうか。
真夏の果実→この曲の流れは渚園・灼熱のマンピーに続き3度目となりますが、全て野外公演ですし、繋ぎやすい&野外でやりやすい流れ、ということなのでしょうか…。ちなみに灼熱のマンピーでは「太陽は罪な奴→Bye Bye My Love(U are the one)→真夏の果実→LOVE AFFAIR~秘密のデート」の流れだったのが、今回は「太陽は罪な奴→真夏の果実→LOVE AFFAIR~秘密のデート」、と10年経ってBye Bye My LoveさんがBye Byeしてしまいましたね…(?)。しかし今回も最早定番になったアウトロでの「Be My Baby」がありましたし、何より「Bye Bye My Love」と「Be My Baby」のぱっと見の文字面が似ていますので実質「Bye Bye My Love」があったということには…ならないですね、ええ(失礼致しました)。
19.ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」のアウトロに被さるようにイントロ前のライブ前奏があった、と記憶しております。
今回は煽りコーナーでのご登場でしたね。茅ヶ崎ライブの3回は皆勤となりましたが全て煽りでの披露となりましたね。これはあの曲と並ぶ記録となりました(ぼかさなくても分かる曲じゃろ)。
会場に居ても、いつも見逃してしまう・ちょうど見えない位置にいることが多いということがあるので原さんがこの曲(もしくは「マチルダBABY」)を弾く時に向きを変える瞬間をいつか見てみたいものですね…と。そして今回もしっかり見逃した、というよりあの前奏が始まった時にそれをふと思ってスクリーンをいつも以上に凝視していたのですがそこは映らず、でしたね。
20.盆ギリ恋歌
ここに持ってくるのかと。来るとしたら意外に中盤あたりか煽りの頭のどちらかと始まる前に予想していましたが、その両方に来なかったので、もしかして2005年の「みんなが好きです!」の「BOHBO No.5」以来の新曲本編締めがあるのかしら…と思っていたタイミングでした。
デジタルナンバーが続いた後に来るという構成がまた面白いなと思いました。とはいえちょいと唐突感があるといえばそんな感じがしましたが、曲の雰囲気的に良い意味で「浮かせる」のもらしいといえばらしいのかしら…と。
「もう一度死ぬまで 踊り明かすのさ」というフレーズを聴く度に「どこかで何かが一度死んでしまったと思った瞬間があったりするのかしら…」とあまり良くないことを考えてしまうのですよね…(こういうことはあまり深く考えるのは良くない、と思いつつも)。
そして流石に映画館で盆ギリの振り付けをやっている方はいませんでしたね…w。でもスーパーボウルやグラミー賞より盛り上がっていました…よね(急に心配するな(誰目線シリーズ))。
21.みんなのうた
灼熱のマンピー以降いつも冒頭に付く「あの日から~」の曲が大改造(違う曲?)にされていましたね。最後に「水にご注意を」と。ご丁寧にバックモニターにも出ていましたね。あそこはC調言葉に御用心にかけて、「水に御用心」にしてほしかったわね、とまたアホな事を考えていたのはええ、私です(?)。
そして放水でございます。今年はまだ10月のこの日あたりまで暑さがありましたので良かったですが、気温次第では無かった可能性もありますね(灼熱のマンピー仙台公演ではスタッフさんに放水していた)。気温しだいで責めないで(?)(言いたいだけシリーズ)。
舞台監督の南谷さんが桑田さんの後ろでホースを支えていましたが、その南谷さんの頭にはカメラらしきものが。スクリーンにはそこからの映像はありませんでしたし、桑田目線カメラ、という感じで製品版に撮影していたのでしょうか(もしかすると現地のモニターには映っていたのかもですが)。
ステージの後ろの方に毛ガニさんが「匂艶 THE NIGHT CLUB」等の時に持っているようなあの黄色い手がいつの間にかいっぱい出て来ていましたね。
「熱い波が〜」のところは「君のカラダ また濡れる」と。そしてラスト放水。カラダがカタカナなのが良いですよね(?)。
22.マンピーのG★SPOT
桑田さん「軽い曲を」「静かな曲を」…その発言と明らかにそぐわない方々(ダンサーさん達)が出て来ていらっしゃいますが。ロックンロールと叫ぶ時に弾かれるギターの音に「真夜中のダンディー」を感じておりました。ロックンロールから一瞬「ボディ」が頭をよぎるも明らかに雰囲気が最後の曲を醸し出していたので、マンピーさんかしら…と思っていた時に桑田さんが後ろを振り向いて準備を始めたのと同時にあのライブ版ベースイントロのない(これも最近ですと珍しいような)原曲通りギターから入りましたね。
3回の茅ヶ崎ライブ全てで本編ラストを任された曲となりました。
今回のヅラは「相模33 ち・・45」というナンバープレートの付いた車風でしたね。そして「G」ではなく「爺」と…。ダンサーさんのあの衣装は「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」とふざけるなの男性ダンサーと色合いが同じだったので女性版、という感じなのでしょうか。
最後のマンピーのピーはまたもコにしてしましたね。前の方に座って盛り上がっていた方がその瞬間、ずっこけるような動きをしていたのが面白かったですね(?)。
最後にはNHKと同じくカメラを。カメラ画面でバッテリー残り45 %、時間が「00:00:33」となっているのが細かいですし、ヅラの数字と連動していたのも良かったですね。堂々と撮っていたのに、撮ってませんと誤魔化す桑田さん。正直に言いなさいと言われたのに「何がいけないんだ」と開き直る桑田さん。いつの間にかセンター中央に集まり、泣く原さん、それを支える(?)毛ガニさん、あきれ顔の弘さんと(ムクちゃんはよく見えず…)コント風(?)な締めがまたサザンだなと…。
En1.ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~
アンコール1曲目はこの曲でございました。ようやくアルバム「キラーストリート」から…でしたね(ちなみにオリジナルアルバムという視点から見ますと「KAMAKURA」以来のアルバムからは披露されています)。個人的に「キラーストリート」はやはり特別なアルバムでして、そこから演奏される曲は特別な感情があるのですよね…。
公式からのセットリストで知りましたが、この10/1公演だけで披露された曲だったのですね。2日間ライブビューイングがあった中でたまたまとはいえこの日の公演に行けたというのが、ただただ嬉しかったですし、この日のみと知っていたらもっと噛み締めて聴けていたのかも知れませんが、まあそうなると泣いてしまいその後が大変になる可能性があったので(?)そういった意味ではセーフだったのかもしれません。
このライブで桑田さんは本編もアンコールもビートルズ関係のTシャツを着ていました。ビートルズは桑田さんにとってロックンロール、そしてバンドとの出会いになると思うのですが、そのビートルズを身に纏い、生まれ故郷の茅ヶ崎でサザンオールスターズというバンドとして「負けそうになったら おまじないはいつも "I'm a Rock'n Roll Superman."」と歌う、それも最後の1日だけというのは特別な意味を持っていると思いますし、ロックンロール・スーパーマンになる前の桑田佳祐を垣間見れたような気がするのです…。
En2.Ya Ya(あの時代を忘れない)
もっと行きますか、からの曲はまさかここで…な曲でした。盛り上がる曲が来るのかしら…という予想とアンコールラストの定番のこの曲がここで演奏されるというのが、ちょいと不意打ち感がありましたね。とはいえ私の見た10/1は「ロックンロール・スーパーマン」が良い意味でその不意打ち感に対するクッションになっている面もありましたし、それ以外の公演はこの曲がアンコールの1曲目ですから、アンコールは1曲で終わり…?と思う方もいたのかもしれませんね。
この締めの曲っぽくみせて実は続く、という過去2回の茅ヶ崎ライブにおける「いとしのエリー」のポジション感がありますね。
そういえばこの曲が締めとなるライブは2008年の「真夏の大感謝祭」が今のところ最後なのですよね。それまでも締めの曲は何度も経験していますが、それ以来ラストがないのがあのライブがあまりにも強いということなのでしょうか…。
アンコールでギター持ちというYa Yaはかなり珍しいですよね。レアなものを見た気持ちになりました(?)。
En3.希望の轍
やらないわけがないけどまだ登場していない曲その1(?)がここでようやく来ましたね。
前曲の「Ya Ya(あの時代を忘れない)」が(「海」と日替わりではありましたが)2013年の、この「希望の轍」が2000年の茅ヶ崎ライブのオープニングナンバーでしたよね。その2曲を並べて(「海」さんはお休みでしたが)アンコールで披露するというのが、茅ヶ崎ライブの1つの総括、という感がありました。当時にYa Yaと続いていることで「ここがラストなのかしら…?」と中盤の流れのように分からないが面白い、という状況に再び陥っておりました。
1番が終わった辺りのタイミングでしょうか、我慢の限界だったのか突然「うおー」と叫び立ち上がって見始める方が映画館の会場にいらっしゃったのですよね。それにつられてか10~20人ほどでしょうか(映画館がそれほど広いところではなかったのでそれでも多く感じるくらいでした)立ち上がって見ていたのですよね。ちょうど私の視界の左から前までが
某アタック25の画面のようになってしまいました(?)(例えが微妙に古い)。最後列にいたので立ち上がれば良かったのですが、ちょいとまたトイレを我慢していたので迂闊に動いてしまうとまずい…という判断から座ったままでおりました。
しかし「うおー」があまりにも突然だったのでびっくりし過ぎてちょいと轍さんの記憶が飛んでしまいました。自分のLOVE SICK…おっとチキンさを恨みましたね(?)。
En4.勝手にシンドバッド
やらないわけがないけどまだ登場していない曲その2が(以下略)。
「希望の轍」~「勝手にシンドバッド」という流れは2018年の紅白歌合戦と同じでしたがそのあたりの意識もあったのでしょうか…。あと「オーイエー」のタイミングを間違ったのも紅白と同じで(間違い方はちょいと違いますが)この偶然は面白かったですね。
近年のこのポジションに収まったといいますか、冒頭ナレーションの「砂まじりの茅ヶ崎から45年」という一言の回収、ではありませんが、茅ヶ崎ライブは「砂混じりの茅ヶ崎」で終わり、45周年の1年、そして未来への旅は「砂混じりの茅ヶ崎」でまた始まる…という感じがあって、節目のタイミングでの茅ヶ崎ライブすらも通過点に見えてしまったのですよね…。そう思わせるこの勝手にシンドバッドという曲のパワーは凄いものがある…と改めて思わされつつライブは終わっていくのでした…。
ライブが終わりステージ裏に下がっていくまでがあっという間だった記憶があります。桑田さんが「最後に花火がありますと」、あと恐らくライブビューイング用カメラにニコニコで手を振っていた毛ガニさんが映り、私もニコニコ(?)。
メンバーがステージ裏に下がると、「Relay~杜の詩」をBGMにエンディング映像(?)が。あれは会場でも流れていたのでしょうか…?。
映像が終わると花火へ。花火が終わるまで映画館も誰も席を立たなかったのが印象的でした。ニコちゃんマークの花火が上がると「おー」という声が上がっていました。
花火が終わると中継も終了。混雑するので最後に出ようと席に座りながら、頭の中で「夏の夜に咲く花火が僕達を繋ぐ最後の絆だと誰かが言った」というフレーズが静かにリピートしていました…。
さてライブを少し振り返っていきましょう。セットリストは所謂王道と呼ばれるような、定番曲・人気曲が多くを占めていましたね。…何となくですが今回の茅ヶ崎ライブは最後ではないか、というのがライブの発表を聴いたときにふと思ってしまったのですよね…。もちろん50年、55年と続いていけばまた次はあるのかもしれません。でも何処かで元気なうちにもう一度故郷でライブを、という思いがあったような気がしたのですよね。こう今回の曲を見るともう1つ、桑田さんが好きな曲、というのが多いというのも特徴かと思うのですよね。なので最後かもしれない茅ヶ崎でのライブで、自分の好きな(かつ比較的王道な)曲を…というのを「Moon Light Lover」辺りでとても感じてしまったのですよね。もちろんコレは私の都合の良い解釈なので、全くの見当違いかも知れませんが…。
それともう1つ、新曲の中で「Relay〜杜の詩」は披露されませんでしたね。エンディング映像の中でリハーサルのシーンがあったのですが、その中で候補曲としてこの曲の名前が挙がっているシーンがあったので、全くやる気がなかった訳ではないようですね。曲のテーマ・曲調的に今回のライブでは入る隙間がない、ということなのか、あくまで曲のテーマについてを世に投げることと茅ヶ崎ライブは別物と最終的に判断したのかは分かりませんが、今回やらなかったことで次のライブへバトンを渡す、まさにリレーする役割になったのかしら…という「次」の為に取っておいたのかしら…というようにも帰り道考えておりました。
最後に1つ、所謂余の談でございますが、ライブ準備期間から開催期間中、あまり見たくないような現地についての情報がSMSでちょいちょいと流れてきました。ああいう辛く・悲しくなり迷惑をかける行為はやはり胸が痛くなりますし苦しいものですね…。
ああいう場にいる・提供していただいてもらっている以上、そういった迷惑をかけることは当たり前だと思うのですが、まずは自分自分、ああいったことは絶対にしない、と改めて思った次第でございます。
最後にサザンオールスターズの皆様を初め、サポートメンバー、スタッフの皆様、ライブに関わった全ての方と茅ヶ崎の皆様ありがとうございました。
またいつか何処かで「運」と「縁」がうっかり巡り、ライブ会場へお邪魔できる日を楽しみにまたふらふらと生きていこうと思います。