適当文集

140文字でも書けそうな事を引き延ばして雑に書くところ

松田弘ミニアルバム「DRMS」を語りたい

12月20日サザンオールスターズの全曲ストリーミング配信がスタートしましたね。このタイミングでついに関口さんと弘さんのソロ楽曲の配信も始まりました。この2人のソロ配信のようやく…感の件についてはいつかの機会に語るとしまして(?)、私の好きな弘さんのアルバムである「DRMS」についてつれづれなるままにただ何となく好きという理由だけで書いていこうかなと思います。

 

1.Thursday Music Club

この曲大好きなのですよね…。冒頭の「昔の話だけでつながっているわけじゃないさ だってまだ途中だろ」のまだ途中だろの歌い方が良いんですよねえ…高音の使い方と言いますか、「EROS」の時の良い意味で荒々しさのあったボーカルから大人のボーカリストの歌に変わった独特の甘さのようなものを感じてしまうのです。

バックのサウンドも何と申しましょうか…1曲目という気負いがないと言いますか、木曜日の憂鬱さも感じさせつつ、おもむろに動き出したくなるような不思議なクセがある曲のような気がしますね…。

 

2.ふたり

弘さんの作詞作曲ではありませんが、サザン名義で発表された「遙かなる瞬間」や「君に贈るLOVE SONG」の雰囲気に近い曲、という印象がありますね。

この曲では弘さん自身がドラムを叩いているということもあるのか、アルバムの中では1番ドラムを叩きながら歌う弘さんの画が浮かぶ曲ですね(実際この時のライブでどうだったのかを知る方は是非教えていただけるとありがたいです…)。

 

3.INVADED

このアルバムの中では唯一弘さんの作曲で作詞も親交のある森雪之丞さんとの共作という形ではありますが、これまた唯一の作品ですね。

サウンドの印象はサザンの愛の言霊とPARADISEを足して2で割った感じがあるのですよね…(多分伝わらない)。アルバムの中では1番作り込まれた曲の気がします。

歌詞もエイリアンや侵略など相手が実は宇宙人という事を示唆している内容というのもより不思議な雰囲気を漂わせている感じがあります。

 

4.Sexual Chat~大人の童話~

サザンのライブでいえば煽りコーナーで演奏されそうな曲ですね。

テーマとしては不倫の歌でしょうか。LOVE AFFAIR~秘密のデートとは違い、相手の女性に翻弄されるちょっと桑田さんの描く弱気な男性像に近いといいますか、そんなヒロシに騙されてならぬ、そんなヒロシが騙されてといったところでしょうか(?)。

この曲は森雪之丞さんが作詞されているのですが、原さんのMOTHERに収録されている「お涙ちょうだい」もそうなのですが、桑田さんとはまた違う情念の深さと言いますか、登場人物のダークさが独特でいいアクセントになっていると思います。

 

5.それでも時は

珠玉のバラード、という表現がまさにぴったりな曲ではないのでしょうか。弘さんのやさしいボーカル・サウンド・歌詞が見事に嵌まっている、とりあえず聴いて下さいとしかもう言えませんね。

ちなみに作詞された相田毅さんは、とあるサイトで自分の好きな曲にこの曲を挙げています(詳しくはこちらのサイトに載っております)。

サビの「好きなあの映画みたいには生きることは出来なかった」と「好きなバラードみたいには愛せなくて届かなくて」は本当大好きなフレーズですし、この曲に合う好きな映画とバラードはおそらくずっと探し続けていく気がします…。



ということで恐ろしくざっくばらんにただ好きなところを書き続けてしまいました…。

本当いいアルバムなのですよ…。「EROS」が青年ヒロシの不埒なアルバム(?)と言えるのに対して、二十歳を2度も越えた(?)酸いも甘いも知った大人のヒロシさんだからこそ歌えるアルバムだったのでは…と思います。

個人的には「君に贈るLOVE SONG」と次のアルバムである「[FUTARi]O.S.T.」までが大人ヒロシの一連の流れである感じがあるので、またこの辺りも合わせて是非聞いて欲しいなと思っております(謎目線)。